アシガバード郊外に、知る人ぞ知るニサという都市遺跡があります。そうです、アルサケス朝パルティアの首都です。これは行くしかない。
王の建造物群のあった旧ニサと民衆の居住地区であった新ニサがあり、二つともユネスコの世界遺産に登録されています。位置関係はこうなっています。
僕たちが行ったのは旧ニサの方でした。ユネスコの説明によると、
「トルクメニスタン南西部のニサは、パルティア王国初期の重要な都市の一つで、紀元前3世紀から紀元後3世紀にかけて強大な力を誇った。現在のニサは新旧二つの丘状の遺跡で、40もの塔に囲まれた王の城砦跡が旧ニサ、そこから1.5㎞北西の、高さ9mの城壁で囲まれた市街地跡が新ニサである。2000年にわたって襲撃を受けなかった旧ニサからは神殿や宮殿、貯水池などの遺構のほか、大理石製の神像や象牙製の杯など、ヘレニズムや西ローマ帝国の影響を受けた美術品が多く発掘され、ニサが中央アジアと地中海方面の文化交流点だったことと同時に、パルティア王国の威光や富を伝えている。」https://whc.unesco.org/ja/list/1242
城塞の中が公開されているので、ここから入ります。
どれがどの施設なのか素人目には判断がつかなかったのですが、ここでは国立博物館に収蔵されているヴィーナス像や象牙の杯も発見されているとのこと。
城塞の中は細い通路がいくつもあり、迷路のよう。
通路は比較的整備されていたのですが、部屋の部分は、素人目には元々何があったのか分からないほどに風化が進んでいました。
城塞を突っ切り、外周の土塁から俯瞰したところ。
入り口近くまで土塁の上をぐるりと歩いてきました。広すぎて実際の規模を映し出すのが難しい。
最後に、入り口近くからもう一度パチリ。
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