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2021年10月6日水曜日

ニル・ストロベンスカヤ修道院訪問記2

この修道院に名の冠されているニル・ストロベンスキーは15世紀末にプスコフで生まれた聖職者で、この島に移り住み礼拝堂を作って隠遁生活を送り、最期にここに修道院を建てるよう言い残したとのこと。この修道院は彼の死後、1594年に建立されたもの。

1917年のロシア革命までは国内で最も崇拝された修道院の一つで多くの人々が訪れ、1820年には皇帝アレクサンドル1世が訪問したとのこと。しかし1927年には閉鎖され、その後は少年刑務所や軍事捕虜収容所、老人ホーム、観光用宿泊施設が置かれていたそうです。ロシア正教会に復帰したのは1990年のことで、1995年にはニル・ストロベンスキーの聖遺骸が返還されたとのことです。

 

 12:45に船が出港するまでは基本的に自由行動です。狭いので迷うこともなし。鐘楼に上るのは100R。修道院と湖を一望できました。


 金の大きな丸屋根は神現聖堂Богоявленский собор。内部は見学可能で、ここにニロ・ストロベンスキーの聖遺骸が安置されています。

 

あいにくの天気で、雨がひどくなってきて、思った以上に寒くなりました。食堂に駆け込み、ピロシキとお茶で暖を取ります。

 食堂内。総菜やアイスクリームなどすぐ食べられるもののほか、お土産になるハーブティーやキノコの漬物、ジャム、蜂蜜などもあり。

出港を待つ間、港前で燻製の魚を売っている屋台を覗きました。
魚は10種類近くあり、一番小さなもので50Rから。同じ船に乗り合わせた乗客に一番人気のお土産がこれでした。日本の干物とは見た目からして大きく異なりますね。

 

12:45に出港します。時間に合わせて再び船がやってきて、13:30にオスタシコフの港に戻ってきました。


ついでに帰りのバスの出発時刻を確認します。ここから発着するバスの自国と料金です。モスクワ直行で950Rか。








































トヴェリ・オスタシコフ間は小型バスと大型バスの2種類が運行しており、小型バスは600R、大型バスは597Rでした。ウェブサイトで事前購入すると手数料が加わるので、窓口で直接購入するのが価格面ではいいようです。

 

帰りのバスまでオスタシコフの町中を散策。といっても、メインストリートが1本あり、古い建物や教会はその周辺に集中しています。

広場のレーニンさん。


この教会は、現在郷土博物館として使用されています。入場料は100R。せっかくなので見学していきます。

さっきフェリーに乗っていたグループが先客でした。

展示室に猫。来客に挨拶しております。



こちらはオスタシコフの地図。


壺一族(サモワールを含む)。


町の紋章。



見学後は適当に昼食を探しながらバスターミナル方面へ移動します。古い建物が点々と路上に残っています。



中には外壁だけの廃墟も。


港の道路を挟んで向かいにバスが停まりました。朝のミニバスより大型です。

 

実は、帰りの席も事前にネット購入してチケットをプリントアウトしていたのですが、乗車しようとしたら運転手から「ネット購入したチケットは券売所で引き換えないといけない。急いで行ってきなさい」と言われ、走って港の建物へ。しかし、券売所の係曰く、プリントアウトしてあるならそのまま使用できるとのこと。どうやら、ネット購入だけして印刷せず、スマートフォンで表示して乗車しようとする客が多いらしく、その場合は追加料金で券売所にて発券作業が必要なのだそうです。

 

港から乗車したのは僕を含め2人。そこから行きで下車したホテル「セリゲル」前でさらに34人ほどを拾い、トヴェリに向かって出発しました。

 

復路の所要時間は3時間弱で、19:00前にトヴェリのバスターミナル「アフトエクスフレス」に到着しました。急いで駅に向かうと19:15発に間に合いました。おじいさん電車でした。


 

幸いにも乗客は少なめで、のんびり座ってモスクワを目指していました。日本で買ってきた文庫本を読んでいたら、検札を終えた車掌さんが「この本、どう読むの?何語?」と声をかけてきました。外国人が珍しかったのか、ミーハーさ全開でした。最後には箸の持ち方まで教えてくれないか、と。いや、ちょっと直しただけでかなりサマになっています。長年ロシアにいますが、こういう体験は久しぶり。途中の駅で業務終了らしく降りていきましたが、最後の最後に楽しいひと時となりました。

2021年10月1日金曜日

ニロ=ストロベンスカヤ修道院への旅1(モスクワから列車とバス、船で)

某日。ついに決行しました。

 

やっと踏み切ったのは、セリゲル湖の修道院行きフェリーのスケジュールが次第に1週間先の分しか発表されなくなったこと、不定期で週12便ほどしかないこと、10月でシーズン終了らしいという情報を見つけたためでした。しかも、都合のいいタイミングでモスクワ→トヴェリのがらがらの夜行列車がありました。クペを独占できること確実ですよ、お客さん!。接続するトヴェリ→オスタシコフのバスも1席しか予約が入っていなかったので、安全面にも期待が持てそう。最高ですな。

 

深夜、レニングラード駅からサンクトペテルブルク行きの夜行列車に乗車。左側の2階建ての車両でした。期待通り、一人で4人部屋を使用できました。


早朝のトヴェリТверь/Tver'です。バスの出発時間が迫っているので、バスターミナルへ向かいます。まだ暗い。



オスタシコフОсташков/Ostashkov行きは鉄道駅の道路を挟んで向かい側のバスターミナル「アフトエクスプレス」から出ます。

 

今回はウェブサイトで事前にチケットを購入していました。プリントアウトしたチケットを提示して乗車します。


16人乗りのミニバス。トルジョークやオスタシコフなどを経由して終点のペノПено/Penoまで行きます。


オスタシコフでは、行きはホテル「セリゲル」で停車します。帰路はホテル「セリゲル」のほか港横にあるバスターミナルでも乗車できるとのこと。ホテルはソ連時代からありそうな古いもの。


向かいの停留所でローカルバスNo.13に乗り換えて港Речной вокзалへ。

 

道路を挟んで向かいに湊方面へ行くバスの停留所があります。1番と3番のバスが港へ行きますが、いずれもおよそ25分に1本というペースなので、15分前後待てば来るでしょう。


大型バスに乗車。料金は21Rで運転手に支払ってから乗車します。




港に到着です。港付近ではバスの車内から船が見えてくるので乗り過ごすことはないでしょう。


横長の建物には2か所入り口があり。道路に面した側の入り口から入ると都市間バスの券売所が左側にあり、右奥に船のエクスカーションの事務所があります。僕はここで修道院行きのチケットを購入しました。同じ建物の、船着場に通り抜ける辺りにもう一つ入り口があり、そこには定期船の券売所と時刻表がありました。警備員のおっちゃんの話では、現在定期船は出ていないらしいのですが、いつの時期に出ているのか?

 

この日は10:00発でした。チケット売り場で聞くと、今シーズンはもうすぐ終わりとのこと。間に合ってよかった。


 フェリー内部。先頭だとガラスが曇っているものの外が一望できます。まあオフシーズンだし、こんなものか。




後部はカフェ風で、2階席もあります。自由席ですが、今の時期は寒いので、1階を勧められました。真夏は1階の席は暑すぎるんだそうです。片道45分で修道院に到着です。



修道院が近づいてきました。



修道院の手前の港から上陸。



目の前にセリゲル湖で捕れた魚の燻製を並べた店があり、観光客に向けて声をかけてきます。それを横目に修道院へ向かいます。



細い道を渡り修道院へ。


(後編に続く)

 


2021年9月29日水曜日

モスクワからニロ=ストロベンスカヤ修道院 計画編 

湖の島の上に佇む修道院はいくつかありますが、トヴェリ州セリゲル湖上にあるニロ=ストロベンスカヤ修道院 Нило-Столобенская пустынь/Nilo-Stolobenskaya pustyn’もそのひとつです。



(写真はWikipediaより)

 

ここへは16世紀末に開かれ、今でも多くの信者が巡礼に訪れるとのこと。

https://nilostolobenskaja-pustyn.ru/

 

写真を見る限りたいへん明光風靡な場所です。いつ行くか分かりませんが、計画だけ立ててみました。

 

位置関係はこうなっています。トヴェリとヴェリーキー・ノヴゴロドの中間で、モスクワからは400キロほど。



修道院はスヴェトリツァ村Светлица/ Svetlitsaにありますが、最寄りの大きい町はオスタシコフОсташков/ Ostashkovです。 



オスタシコフ〜修道院の移動手段ですが、前述の修道院のウェブサイトによると、12本ローカルバスが出ています。

往路 オスタシコフ→修道院

平日:6:3018:30  

土日祝日:7:20 18:30

 

復路 修道院→オスタシコフ

平日:7:2519:25

土日祝日:8:1519:25

 

いずれも朝と夜に1本ずつで、通勤用かというような時間帯ですね。オスタシコフからタクシー移動もありです。地図によると片道30分の道のりです。その場合、修道院の周辺にはタクシー会社がなさそうなので、復路はオスタシコフのタクシー会社に電話して来てもらうか、往路のドライバーに待っていてもらうか。現地で聞いてみるのがいいでしょう。

 

それから、夏季限定でセリゲル湖を渡る船が出ています。

http://www.seligerkruiz.ru/price.html

曜日によって出発時間が異なりますが、10:0014:30終了または14:3018:00終了のツアーがあります。ガイド付きで修道院を見学して再びオスタシコフに戻ってくるというものです。料金は1000R。これは悪くありません。

 

続いて、モスクワからオスタシコフまでのルート。

モスクワからは早朝に地下鉄ホヴリノ駅横のバスターミナル、セヴェルヌィエ・ヴォロータСеверные ворота/ Severnye vorotaから直通バスが出ています。往復とも14便あり。

 

往路



 

復路



 

しかし、バスで6時間半ほどと、かなり遠いです。窓を開けて走るバスも見かけますが、やはり密は避けたいところ。腰が痛くなること確実ですし、往復で13時間はおじいさんにはきつすぎます。

 

乗り継ぎの場合、オスタシコフへはトヴェリからバスが出ています。トヴェリの鉄道駅の向かいにあるバスターミナル「アフトエクスプレスАвтоэкспресс/Avtoexpress」発着です。

トヴェリ→オスタシコフ



モスクワ発トヴェリ行きは長距離列車、近郊列車、バスともあります。1日中運行しているため、ここでは朝に上記バスに接続できるものを挙げました。ここに挙げた深夜発の列車はどれも東駅Восточный вокзалからですね。朝以降はレニングラード駅から出発します。長距離列車だとクペがあるので、うまくすれば1人で4人部屋を占領できるかもしれませんね。



 

復路も調べてみます。

 

オスタシコフからトヴェリへのバス。到着時間の表示がなぜか出発時間と同じですが、ヤンデックスの時刻表によると、所要時間は3時間半でした。



トヴェリ→モスクワは1時間に13本程度のペースであります。



 

こうしてみると、現地滞在時間を最大限に確保するには、モスクワを夜が明けてから出発するのでは厳しいですねえ。深夜のうちにモスクワを発つか、トヴェリで1泊するかして、朝からトヴェリを出発、午前中にオスタシコフに着いておけば、この町も修道院も十分に散策できるでしょう。

 

それから、たまにですがモスクワやトヴェリ発の修道院行きバスツアーというのもあるようです。地下鉄ヴォドヌィ・スタジオンВодный стадион/Vodny stadionから7:00発で日帰りできるので、最も楽ではありますね。参加者が少なければいいですが、事前に混雑具合が分からないところがネックか。

 

ともあれ、かなり寒くなってきているので、今年行きなら早めかなあ。

2016年11月1日火曜日

トヴェリとトルジョークへの旅(モスクワから鉄道とバスで)

 近郊であるが故に、なかなか訪れることの出来なかったトヴェリТверьとトルジョークТоржокに行ってきました。トヴェリもトルジョークも古い町なのですが、特にトヴェリは18世紀だかに大火事があって貴重な建造物が殆ど焼けてしまい、クレムリ跡も再開発で殆ど何も残っていないということで少々残念です。



 トヴェリ行きのバスはありません。快速電車ラストチカЛасточка号で一時間半程度の行程で到着します(480R)ので、朝、地下鉄コムソモーリスカヤКомсомольскаяで下車して、目の前のモスクワ・レニングラーツキー駅Москва, Ленинградский вокзалの切符自販機で切符を購入です。快速電車のチケットも自販機で購入できます。また有人のカッサもあります(今回初めて知りました)。



 快速電車で480Rでした。



 近郊線用ホームは人でごった返しています。このラストチカは快速電車扱いなので、座席は指定ではありません。入線後、良い席の取り合いです(とは言え、先頭車両に向かうに連れ、混み具合はそれほどでなくなりました)。



 一時間半程度でトヴェリ駅に到着です。ここは長距離列車用ホームです。後で解説するように近距離ホームは別のところにあり、それを知らずにいて、帰りに乗り継ぎに失敗しました。



 駅のカッサ。流石に整っていて、カードも使えます。


 市街地に出るには長い地下通路を通って線路をくぐり、向こう側に行かねばなりません(この時点ではまだ改札をでていません)


 駅前にどんと鎮座するアレクサンドロネフスキー聖堂。



 振り返るとソヴィエトチックなトヴェリ駅の全貌を見ることが出来ます。



 かつてのクレムリに向かって歩きます。トラムヴァイ5番、マルシルートカ5番(こちらのみ乗車。20Rでした)でクレムリ方面には行くことが出来ますが、時間があったもので歩きで。
 因みに、写真の右のかどあたりにトルジョーク行きのバス乗り場があります。またアフトヴァグザル(こちらからもトルジョーク行きは出ています)はこれとは別に存在します。



 かつてのクレムリあたりに広がる公園。堀も土塁も何もなし。



 公園北側から望むヴォルガ川Волга。向かいには教会、そしてこの町の名士アファナシー・ニキーチンАфанасий Никитинの像がたっています。


 ヴォズネセンスキー聖堂。


 トヴェリの現代型のトラムヴァイ。かっこいい。


 歩行者天国になっている中通り。 


駅前のバス乗り場。トルジョーク行きの本数はこちらの方が多い。


 チケット売り場はかなり混み合っていました。予約も出来るとのこと。ともかく、トルジョークまで150Rでした。



 トルジョークまでのチケット。



 15人程度乗車可能なバスです。



 1時間半程度でトルジョークのイリヤ広場前に到着。ここもアフトスタンツィヤは別の場所にあります。ただ、観光をするならこちらの方に到着する方が便利ですね(イリヤ教会は撮影したものの、広場の様子を撮り忘れました)。



 トヴェルツァ川を渡り、歴史地区に移動です。



 巨大なプレオブラジェンスキー聖堂。しかし中は修復中で入ることは出来ません。クーポルの上にはトルジョークに特徴的な「玉」が載っています。


 こちらはトヴェルツァ川対岸の聖堂。やはり玉付きです。


 ゲオルギエフスキー教会。玉とは違いますが、不思議なクーポルつき。



 ところが、裏側に回るとビックリ。最早教会でなくなっていました。コピーセンターか何かが入っていました。



 見えてきました。目的地のボリソグレプスキー修道院Борисоглебский монастырь。1039年開基。現存の建物は18世紀のものが多いのですが、なぜか惹かれてしまいます。



 トルジョークのクレムリの土塁。モンゴル軍には無意味でした(1238年)。


 坂道を上ってたどり着いたボリソグレプスキー聖堂。まだ修復中で中には入れません。また一部区画には修道士が住み着いています。



 駅に向かう途中で見かけた教会(クレストヴォズドゥヴィジェンスカヤ教会)。ドームの形がこの町の教会であることを物語ります。



 ロシアでは殆ど見たことのない、ローマ時代の中心式(非バシリカ系)の教会堂(ヴォスクレセンスキー聖堂)。これは感動しました。



 さて、歩いて到着しました。トルジョークの鉄道駅です。中には軽食喫茶Закусочнаяが入っています。寒い日にはありがたい。


 駅前はこの町の正式のアフトスタンツィヤです。



 ホーム側に廻って駅舎を撮影。電化されていてビックリ。



 カッサと近郊線の時刻表。トヴェリまでの切符を購入(180R)。



 切符です。



 長距離用の時刻表。ペテルブルクとスモレンスクを結ぶ列車があり、ここを通っているのですね。知りませんでした。



 到着したトヴェリ行き列車はいつものЭТ2Мでした。ただ、ちょっと内装が良くなっていたりして、それほど悪い車両ではなかったですね。外見も多少違います。


 トヴェリに到着です(ちょっと歩いて振り返ったところ)。3分ほどでモスクワ行きのラストチカに接続ですが、、、ホームの構造が分からない。真っ暗な上にとまっているはずのラストチカの姿が見えない。結局、かなり歩いたところに列車を発見したのですが、目の前で出発して行きました。



 仕方なく、駅を出て右手のアフトヴァグザルでモスクワ行きのバスを探します。



 内部の様子。正面はプラットホーム。右手にカッサ。ただ、「モスクワ行きのバスはでていない、電車に乗りなさい」と指示されました。まあ電車の本数は多いですからねえ。



 1時間後の次の列車は鈍行で、2時間半くらいかけてモスクワに向かう列車。腹ごしらえのために、駅のそばにあったラグマン屋で食事。小さいですが一杯150Rならまあいいか。



 列車の出発時刻が近づいたので、ラグマン屋をでて、駅の外にある近郊線の切符売り場でチケット購入。



 367R10Kでした。



 ホームで待機するモスクワ行き列車。この列車についても一瞬、どこに入線しているのか分かりませんでした。


 ここで解説をしておくと、トヴェリ駅は長距離列車は別にして、近郊線の場合には南から来た列車は南の切り込みホームに入ります。トルジョークを含めて北から来た列車は北の切れ込みホームに入ります。そしてこの間に駅舎があるのです。それゆえ、見通しが非常に悪く、特に夜であれば、乗り継ぎ先の列車がなかなか発見できないということになるのです。しかしもう学んだから、次は失敗しないぜ!



 こうして、鈍行で2時間半。レニングラーツキー駅に到着したのは22時過ぎでした。しかしいろいろと楽しい一日でした。

 

(Lastochka, Leningradskii vokzal, Moskva, Torzhok, Tver', )

8月のガソリンスタンド

  製油所攻撃によりモスクワでもガソリン不足が報じられています。今のところ、入荷し営業しているガソリンスタンドの数を絞って対応しているようです。今回ご紹介するのは 8 月にモスクワ郊外に出かけたときの様子。このガスプロムネフチは比較的列が短いと思いきや、油種が 2 つしか残ってい...