2021年8月29日日曜日

МЦКの2階建て車両実験

  帰国前には見なかった気がするのですが、МЦКの2階建て車両の運用実験が行われているそうです。9月8日までなので、そろそろロシアに「帰国」を考えているこうや君にとって、間に合いそうもないですねえ。

 定員は通常の車両に比べ70%増しとのこと。混んでいる時間のМЦКの混雑緩和に大いに役立ちそうです!

(情報と写真はヤンデクスニュースから)



2021年8月23日月曜日

МЦД-3は早くて2022年末開通

  モスクワ市がМЦД-3の開通時期を発表していました。早くて2022年末、遅くとも2023年初めとのこと。特にゼレノグラードЗеленоградやヒムキХимкиから多くの列車がモスクワ中心部にまで入れるようになるのはいいですねえ。

 尚、開通の際にはイヴォルガの新バージョン(3.0)が導入されるとのこと。


 写真はヤンデクス記事から。










2021年8月22日日曜日

メトロ大環状線への道(プロスペクト・ヴェルナツコヴォ駅の改良終了)

  長らく工事中だったモスクワメトロ赤線のプロスペクト・ヴェルナツコヴォ駅Проспект Вернадскогоが明後日23日から使用可能になるそうです。

 今回の工事では、中心部の茶色(⑤環状線、茶色線)、モスクワ中央環状線(⑭МЦК、白抜き赤)に続くモスクワの第三の環状線(水色)である大環状線(⑪)との乗り換え部分の工事が行われており、これがほぼ終わったようです。計画だと今年度末までに大環状線の南西部分が開通するようですので、北のサヴョーロフСаверовскаяから南のカホフスカヤКаховскаяまで、アクセスが楽になりますねえ(まっすぐ行くなら既存の中心部を通るメトロの利用がいいでしょうけれど)。

 

 水色が大環状線の既開通部分。その先に続く未開通部分(水色白抜き)の開通はモスクワ市民の生活を大きく変えそうですね。


 地図はモスクワメトロのページから拝借。




2021年8月21日土曜日

低床トランヴァイが80%を越す(モスクワ)

  モスクワでは古い(ソ連時代からある?)トランヴァイの車両がここ数年でかなり新しいものに更新されましたが、このほど、車両の更新が80%の達したとのこと。


 写真はモスゴルトランスのページから。

 新型は障害者の方やお年寄りにも優しい低床車。しかも最新式にはUSBだけでなくUSB-Cのコンセントも付いているとか(これは見たことがない)。赤いオンボロのトランヴァイから白と青の爽やかなモスゴルトランスの色に変わり、トロリーバスもモスクワからなくなって数年経ちました。なんだか昔のロシアが懐かしく思えてきました。

2021年8月18日水曜日

ユーリエフ・ポリスキー訪問記(その2。モスクワからバスにて)

ユーリエフ・ポリスキー訪問記の続きです。土塁の内側には、ミハイロ・アルハンゲリスキー修道院Михайло-Архангельский монастырьがあります。

 右の聖堂は閉鎖されていましたが、左の鐘楼には上ることができました。


いい感じに漆喰が剥がれています。


 

要塞の塔や木造の聖ゲオルギー教会が見えます。

 


来た道を戻って修道院の敷地の外の通りに出ます。

聖三位教会Свято-Тройцкий собор1913年)。ここは閉鎖され、立ち入り禁止でした。

 


その隣、ゲオルギー聖堂は入場券で入れます。中は撮影可能でした。


白石の壁面に数多くの聖人やオーナメントなどの彫刻が施されています。モスクワのクレムリン博物館にある、モスクワ初の石造教会であるウスペンスキー聖堂は、この聖堂をモデルにしているそうな。

 

かつてこの教会で使われていたキリストの絵。元々は白かったのですが、後世になって彩色されたそうです。





天井。


外側も一周してみます。彫刻がびっしり。

 

 



バスターミナルへ向かいます。徒歩15分ほどです。

途中で見かけたポクロフスカヤ教会。ロシアの風景画にそのまま出てきそう。

 


ユーリエフ・ポリスキーのバスターミナル。閑散としています。ここでチケットを買うときもパスポートを要求されました。カードは使えます。


 


ここから出発するバスの時刻表です。アレクサンドロフ行きはなくなってしまったのか。

バスターミナル内は待合室とチケット売り場とトイレしかありません。そのため食料や飲み物は中心部からここまでの間に数軒あるスーパーで買っておくのがお勧めです。

 


出発時刻15分前くらいにバスがやってきました。定刻で出発すると、クレムリンに向かい、ここからも客を乗せました。

その後、再びバスターミナルへ。二度目のバスターミナルでは、駐車場には入らず、路上で乗客を拾うのみでした。ここからモスクワへ。

 


田舎道が続きます。


中央バスターミナルに帰ってきました。降りるときはバスターミナルの建物前の路上で停車します。



地下鉄に向かいます。いい日帰りの旅になりました。

 

2021年8月17日火曜日

ユーリエフ・ポリスキーへの旅(2021春)

 以下、春先に書きためておいたユーリエフ・ポリスキー訪問記です。

 

 

モスクワから北東、セルギエフ・ポサドやアレクサンドロフスクのさらに向こうに、ユーリエフ・ポリスキーЮрьев-Польский/Yuryev-Pol'skyという古い都市があります。モスクワを作った人物、ユーリー・ドルゴルーキー公により1152年に建設されました。


13世紀にモンゴル軍によって破壊されたものの、16世紀に町は再建され、中心部にはクレムリンが残されています。

 

モスクワからはバス、そしてたまに列車があります。列車はヤロスラヴリ駅、バスは地下鉄の青線の東の終点ショルコフスカヤЩелковская /Shchelkovskaya駅にある中央バスターミナルから発着します。

行きで使えそうなのはこの辺りでしょうか。


 

復路も調べてみます。使えそうなのはこの辺。


 

列車だと移動時間が半端で、寝るに寝られなさそうです。バスなら十分に日帰りできますね。

 


朝の中央バスターミナル。

以前は、写真右手がバスターミナルで大型バスが何台も並んでいましたが、今ここからは切符の事前購入が不要な近場行きのみ出ているようです。最初は、以前チケットを購入した売り場を目指してここへ行ったのですが、チケット売り場は跡形もなくなっていました。

 

今の中央バスターミナルは、写真左にある、地下鉄出口前の巨大ショッピングモールの中にあります。建物は一つなのですが、地下鉄出口前にあるのはショッピングモールの入り口で、バスターミナルの入り口は別にあります。そのため写真の奥の方にあるバスターミナル専用入り口から入ります。

 

入り口の金属探知機を通過すると、チケット売り場があります。ユーリエフ・ポリスキーまでは500R、パスポートの提示が求められます。現金、カード払いとも可能で、窓口には客の側にモニターがあり、購入するチケットの詳細が表示されます。係員がパスポート情報を入力している間に、行先や出発時間などが間違っていないか確認します。


チケットが手に入ったら、出発フロアへ。チケット売り場の奥にエレベーターがあり、6階の出発フロアまで直行します。

 


広い待合室と軽食堂あり。

バス乗り場へは、写真右側の人が並んでいる辺りから出ます。チケットとパスポートを係員に見せるとプラットフォームに出してもらえます。

 

乗車時に再びチケットとパスポートをチェック。今回のチケットには席番号が書いてあったので、指定席に座りました。

 

途中、キルジャチКиржач /Kirzhachとコリチュギノ Кольчугино /Kol'chuginoで停車します。


 


キルジャチのバスターミナル。ここまでで2時間かかりました。

コリチュギノのバスターミナル。

ずいぶんおしゃれな建物です。

コリチュギノからはあともうちょっとという距離。時間的にもう少しで到着というところで、バスターミナルらしき場所を通過しました。終点のはずなのですが、奇妙だと思ってGPSで確認すると、やはりバスターミナルを通過し、ユーリエフ・ポリスキーの中心部へ向かっています。方向的にはいいのですが、どこまで行くんだろう?どうやら普通にローカルバスの停留所で乗客を降ろしているので、僕もクレムリン付近で降ろしてもらいます。

 

復路で分かったのですが、バスはバスターミナル前を通過して中心部まで行き、それから改めてバスターミナルに戻ってきます。



クレムリン前にはこの方、この町の創設者であるユーリー・ドルゴルーキー公の石像があります。背後の土塁の奥がクレムリン。

 


対面には古いトルゴヴィエ・リャディ(商店街)Торговые рядыあり。


石像の右側の道を進むと、左手に入り口が見えてきます。

入り口を入って突き当りにチケット売り場兼売店の建物があります。敷地への入場は無料ですが、施設内を見学するにはチケットを購入します。全部の施設を見る場合は300Rでした。

 


中に入ります。

この通路のある建物はユーリエフ・ポリスキー博物館になっていて、この地域で発掘された古い道具や、この地の農奴や商人の暮らしが再現されていました。


これは18世紀初頭の地図。

ちょっと面白いものを発見しました。

ペチカ(暖炉)なのですが、タイルをよく見るとストーリーになっているのです。


一コマ漫画みたいに、それぞれにタイトルがついています。

同じ建物の反対側にある入り口から入ると、ナポレオン戦争の功労者、バグラチオンの展示室がありました。

ボロジノの戦いで負傷した彼はここの近くの村に運ばれ、そこで亡くなっています。


 後編に続く。


2021年8月14日土曜日

成田で海外在住者向けワクチン接種

 接種当日となりました。僕が予約を取れたのは成田空港第2ターミナルでした。遠かった。
 
 詳細な会場図は外務省海外安全ホームページに掲載されています。そのほか、空港内にもこのように案内図がありました。

 
 第2ターミナルに着いて2階に移動してから少し迷いましたが、国内線ロビーへ行く通路の途中にひっそりとワクチン接種会場はあります。


 本来は荷物受取のホールで、フロアの奥にはターンテーブルが並んでいます。中は撮影禁止だったので写真はありません。
 
 中に入ると、受付の前にスタッフにより持参した書類のチェックがあります。予約ウェブサイトにログインし、その画面を表示して、会場が間違っていないことを確認します。全部揃っていれば受付に進み、入国から14日経過している人とそうでない人に分けられて、医師の問診へ進みます。
 
 問診ではアナフィキラシーや持病について確認されます。特になければ隣の仕切りに移動して、ここで注射を打ちます。その後、向かいにある待機用の椅子にかけて15分以上経過観察となります。ここは6脚しか椅子がなく、僕が会場にいる間に同時に座っていた人数は最大5人でした。スタッフの方が多いです。ここでも異常がなければ、これで終了。
 
 僕は帰りの移動の関係でしばらく空港にいたのですが、時間が経つにつれ注射を打った箇所の腕の痛みと倦怠感が増してきました。かつて海外旅行客が多かった時期はベンチで横になっている人たちも相当数いましたが、今は影も形もありません。皆さんきちんと座っていらっしゃいます。僕一人寝るわけにいかない様子だったので耐えましたが、帰宅後はずっと布団で過ごしました。翌日もこんな感じ。その後はすっきりしたので、これが副反応だったのかと思います。2回目はどうなるんだろう……

2021年8月13日金曜日

海外在住邦人向けワクチン接種の解説

 81日から成田空港と羽田空港で海外在住邦人などを対象としたワクチン接種が始まりました。1回目の接種に行ってきたので、その流れを紹介します。

 

 外務省 海外安全ホームページより

 ●日本国内に住民票を有しない海外在留邦人等の皆様の中で、在留先での新型コロナウイルスのワクチン接種に懸念等を有し、日本に一時帰国してワクチン接種を行うことを希望する方々を対象に、成田空港及び羽田空港においてワクチン接種事業を実施予定です。

 

 今回こうやくんが帰国することにした理由の一つがこれです。ロシアで接種することも可能ですが、いずれにしても副反応が出るとか、接種後に感染する人が周囲に現れるなど気になるところもありますし、僕の場合一人倒れたら誰かに発見してもらえるまでに時間がかかります。日本で接種しても似たような状況ではありますが、帰国中は実家でテレワークしているため、万が一のことがあっても家人には見つけてもらえるだろうという読みです。

 

 対象者は以下の条件をすべて満たす人です。

(1)在留先におけるワクチン接種に懸念等を有している日本人又は再入国許可(みなし再入国許可を含む。)により再入国する外国人の一部

(2)日本国内に住民票を有していない方(転出届を提出済みの方)

(3)接種を受ける時点で満12歳以上である方

 

 当日の流れはこうなります。


 空港で接種を受ける場合

 ①空港到着後、検疫、入国手続、荷物の引き取り等を経た後、予約完了時に送付された接種会場案内に示された会場に向かっていただきます。到着当日以外に接種する場合は、公共交通機関の不使用等のルールに従って(入国後14日以内の場合。15日目以降はその限りではありません。)、予約時間までに接種会場にお越しください。 

 ②受付において予約番号(画面での提示でも印刷でも可)、パスポートを提示します。これらが確認できない場合は接種をお断りする場合があります。また、予診票及び接種記録書のお名前等も確認しますので、それらをお持ちでない方は受付で申し出て下さい。

 ③予診票に当日の体調等を記入し、内容に不備がないかチェックをします。

 ④医師の予診を受けます。接種前に明らかな発熱がある場合や体調が悪い場合などは、必ず予診時にお申し出ください。

 ⑤ワクチン接種を受けます。

 ⑥ワクチン接種後は待合室に移動し、経過観察を15~30分行います。体調に異変が起きた場合は、ただちにお近くの係員にお声がけください。

 

 予約用ウェブサイトはこちらです。

https://mar.s-kantan.jp/mofa-v-u/reserve/offerList_initDisplayTop.action


 会場は、成田空港だと第1ターミナル、第2ターミナルの2か所、羽田空港だと国際線ターミナルに1か所あります。予約開始直後は、1回目の予約は8月中旬まで一気に枠が埋まりましたが、それ以外は空いている日が多いようです。また事業そのものは20221月までの予定ですが、予約可能なのは向こう2か月ほどで、随時予約可能期間が延長されていきます。1回目の予約と2回目の予約を同時に入れますが、1回目と2回目で異なる会場を選択することもできます。接種可能時間帯は、「毎日(祝・休日含む)10時~13時及び14時~17時」となっていて、予約時は希望時間を1時間刻みで申告しますが、実際には前後しても受け付けてもらえます。

 

 僕は719日に予約が始まった直後に空きを探しましたが、お盆前は軒並み予約不可となっていました。ですが、しばらくしてから再度閲覧すると突如空きが出る日が一瞬だけ現れることに気づきました。空きが出た瞬間に予約手続きをすると枠が取れるのですが、ページを更新するともう空きはなくなっているのです。更新を繰り返すこと数十回、空きが見つかった中で早めのタイミングの日に予約を入れました。

 

 上記手続きが済むと、メールアドレスに予約完了メールが送られてくるほか、3日前になるとリマインドメールが来ます。

 

 



事前に予診票、接種記録書をダウンロードし、記入したうえで当日持参します。そのほか当日の会場ではパスポートとログイン画面を確認されます。

2021年8月12日木曜日

モスクワの感染収束傾向?とイングーシの入域許可

 モスクワからの帰国者について、隔離期間が短縮されました。やや感染が収まっているのか(以下大使館からのメールの抜粋)。

 ●8月14日(土)以降、モスクワ市が「入国後の3日間の停留措置」対象地域となります(「6日間の停留」から「3日間の停留」に短縮)。

●また、同14日(土)以降、日本入国日から起算して、過去14日以内にアムール州、ヴォルゴグラード州、オリョール州、カバルダ・バルカル共和国及び北オセチア共和国に滞在歴のある方も、入国後3日間は検疫所の確保する施設等で待機することが必要となります。
●既に「入国後の3日間の停留措置」対象地域となっているモスクワ州、サンクトペテルブルク市、アストラハン州、イヴァノヴァ州、ウドムルト共和国、ウラジーミル州、カレリア共和国、クラスノヤルスク地方、サハ共和国、サラトフ州、チェリャビンスク州、トィヴァ共和国に変更はありません。

 それから、今更ながらカフカスのイングーシ山岳部、やっと許可証が来ました!6月11日に申請し、7月22日発行となっていたので、ルール上の4週間以内よりは時間がかかりましたが、とにかく向こう1年は入域できることになりました。とはいえ、いつ行くかが考えものです。

2021年8月9日月曜日

ルカシェンコはもう退陣を決意?

  何かの機会にすぐに名前が出てくるベラルーシのルカシェンコ大統領が、非常に近いうちに他の人と大統領を代わると答えたとのこと。本当かなあ。

 一応、タス通信を読む限り、大統領曰く、国内には大統領に相応しい指導者が15-20人程度存在するとのこと。自分は、大統領の椅子にしがみつく気はないのだそうです。

 ただ、やめた後、逮捕とか、されたりしないのですかね。どうなるんだろう。


写真はタス通信から。

アルメニア編その2 エレバン探訪(part2)

漬物屋。キャベツ丸ごとがでかい。 スパイス各種。 野菜コーナーにて突然のしめじ。   ・鉄道駅横の市場(営業時間6:00~9:00) 地元の人々が通う生鮮市場を見たいならここもありです。駅舎に向かって右側にある体育館のような巨大な建物とその周辺で青果や魚、チーズ、スパイスなどを売...