2024年9月28日土曜日

トルクメニスタン お役立ち(?)情報

トルクメニスタンでの「休暇」が終わってウズベキスタンに戻る前、モスクワの鬼支店長から連絡が届き、休暇消化後、ついでにもう一つ出張を命じられました。近場だからついでにと。ずっとモスクワに戻っていないと恋しくなるものです。まずはブハラから移動です。

それはさておき、比較的マイナーなトルクメニスタンの情報をここでまとめておきます。主に、現地に行ってから判明したことですね。

 

●通信環境

事前に分かっていたものの、通信環境はほぼなし。地獄の門や都市間移動中は仕方がありませんが、首都のホテルのWiFiすらまったく繋がらなかったのにはお手上げでした。SIMカードを購入するチャンスがなかったため、ガイド氏にテザリングでネット接続させてもらえたのがせめてもの救いでしたが、これもすぐに切れてしまったため、僕がまともに連絡の取れる環境に出られたのはトルクメニスタンを出国してからでした。どうしてもという方は是が非でも現地でSIMカードを購入することをお勧めしますが、短時間でいいならガイドにテザリングを使わせてもらいましょう。ほかにも、食事をしに入ったカフェにWiFiがあったとき、パスワードを店員に聞いて利用させてもらいました。

 

ただ、僕の場合、例えばWhatsAppは受信はできても送信ができませんでした。ロシアで使えているVPNを片っ端から試しましたが、どれも歯が立たず。しかし友人はあの手この手で送受信できていたので、機種にもよるのかもしれません。ある若いガイド氏曰く、トルクメニスタンではみんなVPNを購入してWhatsAppやテレグラムを使用しているそうです。必要な方は某Nという世界的に展開しているVPNをお試しください。

 

●宿泊税

2017年より、外国人がホテルに宿泊する場合は1人当たり12ドルの税金が課せられています。これは米ドルで払わなければならないとのこと。

 

旅行会社によっては、宿泊税は最初から料金に含まれているので、旅行の始まる前に確認しておくことをお勧めします。僕たちは初日の地獄の門のテント泊の際には要求されず、アシガバードでのチェックアウト時にホテルスタッフに突然言われました。この時ガイドがいなかったので確認しようがなく、言われるがままに支払うしかありませんでした。2ドル分の紙幣を持っていたので事なきを得ましたが、100ドル札しか所持していなかったらどうなっていたんだろう。

 

●旅行料金に含まれていないものを確認&1ドル札の用意

上と重なりますが、宿泊税に限らず、何が旅行料金に含まれ、何が含まれていないのか、含まれていないものの料金はいくらなのかを、可能な限り旅行開始前に確認しておいた方が吉です。またその場で確認作業が始まると、観光に使える時間が大幅に削られていくので、これも積み重なると非常に厳しかったです。

 

1ドル札は、宿泊税以外に、出入国時のバスでも現地通貨がない場合に支払いに使うので、渡航する皆さんはお忘れなく。

 

●写真撮影と警察官

建物の撮影はかなり自由にしましたが、警察官や軍関係は写さないように注意されました。町中にはぼちぼち、緑色の制服を着た警察官やパトカーがいました。また国境でスマホを取り出したところ、はるか遠くから見ていた職員に「写真は禁止」と言われたので、この辺りも要注意です。

 

●自由行動

「旅行者は自由に出歩いていいのか」と尋ねると、誰もが「行動制限はない」「禁止されていない」と答えます。ですが、僕たちが宿泊することになったホテルは中心部から離れている上に、そもそも車がほとんど通らない陸の孤島で、事実上自由行動は不可能でした。ホテルのフロントではなぜかタクシーの呼び出しを拒否されました。これはついに理由は分からず。最終的には観光に同行したおじいさんドライバーが、「彼らは我々のゲストだ。送迎は私の責任だ」といって時間外にもかかわらず車を出してくれたので、夕食にありつくことはできました。しかし無目的に散策したり、バザールやスーパーマーケットに立ち寄ったりすることはできずじまい。

 

ホテルの選択権は旅行者側にはないのですが、中心部のホテルに泊まれることになった方はぜひ散策した感想やバザールの様子などを教えてください。


***

エピソードが多すぎて書ききれませんが、現地で出会った地元の人々は総じて素朴で親切でいい人ばかりでした。発生した不具合は旅行者に慣れていないから起きたことが多かったように思いますし、町中の人たちに親切にしてもらったこともあり、深く感謝です。英語の通じる人は少ないのですが、いることはいますし、ロシア語は相当に通じます。僕たちが出会ったトルクメン人は、大人も子供も、外国人旅行者とわくわくしながら話をしていることが伝わってきたので、現地ではぜひ話しかけてみてください。

1 件のコメント:

  1. トルクメニスタンの記事もありがとうございます。自由が少なかったり、たまにドルが必要になったりするのが「らしさ」でしょうか。治安が危ぶまれる感じではなかったので、もう少し旅行しやすい国になれば観光客も増えると思うのですが。

    まさかの日本人観光客もいらっしゃったとのことで驚きました。昔と比べて海外旅行する日本人が減っていると言われていますが、分散しているだけかも?

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