サマルカンドは暑いのですが、移動する日々と比べると腰を落ち着けることができるという意味でベターです。ちょっと別の事情もできて、まだ滞在中。しかも時間があるので愛すべきラグマンとプロフをいくらでも食べることができるのですが、プロフはそろそろ飽きてきました。
さて、サマルカンド・ブルーの美しいモスク群の北側に、アフラシヤブAfrosiyob/Афрасиаб/Afrasiyabという同地域最古の遺跡があります。紀元前7~6世紀に人々が定住し始め、B.C.329年にはアレクサンドロス大王の東方遠征軍がこの地に来ています。13世紀にチンギス・ハンにより破壊され廃墟となったとのこと。
アレクサンドロス大王時代の硬貨やゾロアスター教の祭壇などが出土しており、隣接する博物館で出土品を見られますし、発掘現場であるアフラシヤブの丘にも入れます。
空き時間ができたので行ってきました。
こちらが博物館。
中でも有名なのは、入ってすぐに展示されている7世紀の宮殿にあった壁画。かなり鮮やかに色彩が残っています。手前は全体のレイアウト。
僕の訪問時はフランス語のガイドツアーが行われていました。館内は解説のボードがウズベク語、ロシア語、英語でいたるところにありますし、歴史用語もグーグルレンズで訳出されるので、単独でも楽しめるかと思います。
土器や棺。展示品はほかにも多々ありますが、この辺までで。
入口は地図の赤丸の箇所です。
実際の入り口。駐車場奥のこのような塀の途中に金属板の扉があります。最初は気づかなくて素通りしてしまいました。
丘の全体図。古代都市サマルカンドは城壁に囲まれ、ケシ、中国、ブハラ、ナウベハルの4つの門あり。
扉の向こうは別世界でした。
進んでいくと、発掘された古代都市の遺構が見えてきます。
ここは古代の城塞跡。約30の建物があったとのこと。「地球の歩き方」によると、博物館にあった壁画もここで発掘されています。ここのどこにあったんだろう。
この時は誰にも出くわしませんでしたが、ときどき蹄の跡が砂の上にくっきりとついているし、糞も転がっていました。ヒツジらしいのですが、遺跡で放牧なんてすごい。
歩いていると方向感覚を失いそうですが、モスク方面に出る場合は常に青い丸屋根が見えているので迷う心配はありません。
丸い青屋根を目印に進んでいくと、博物館で言われた通り墓地の横に出て、その先でこのモスクに行きつきました。墓地の辺りから木々が生えるようになり、ピクニックらしき食料を持った人々がちらほら姿を現しました。
このモスクは赤いピンの位置、下山ルートは赤矢印の通りです。多数の人や家畜が歩いて踏み固められた道でした。
ハズラティヒズル・モスクを背にすると、向こうにビビハニム・モスクが見えます。
周囲は観光客でいっぱい。街の喧騒の中に戻ってきました。
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