ドゥシャンベでの代理店での業務がようやく終わりました。あ〜あホンとにつかれました。次に目指すのはウズベキスタンのサマルカンドです。空路だとドゥシャンベからの直行便はなく、陸路でタジキスタンҶумҳурии Тоҷикистон西部のパンジャケント(Панҷакент/ Пенджикент/ Panjakent)からサマルカンドに抜けるのが一番早いようです。最近思うのですが、こういう手配って普通の企業ならそれなりに手配をしてくれるもんですよねえ。まあしかし遠隔地の代理店だから仕方ないか。
ターミナル内はとても広く、バスのチケット売り場のほかにたくさんの小売店が入居していますね。待合室もあり。奥まで抜けると建物の裏側にあるプラットフォームに出ます。
表の入り口から入ると正面にAsian Expressのカウンターがあり。明日朝のチケットを購入しようとすると、「明日は8:00ではなく6:00発です。大型バスではなく21人乗りのミニバスで、早く来た人順です。このターミナルはまだ閉まっているので、直接乗り場に来てください。運賃は70ソモニで、運転手に直接支払ってください」とのこと。確実に乗るには何時に来ればいいかと聞くと、5:30とアドバイスされました。早いなあ。
ということで翌日、気合で早起きし、朝食をキャンセルして5:30前にプラットフォームにやってきました。まだ真っ暗です。
おっちゃんが一人いたので挨拶すると、「パンジャケント行きかい?」そうだと答えると、まだバスは来ていないからベンチで座って待っているようにと言われました。
出発時間がなぜこんなに早いのかというと、バス会社の社長が、夏季は早朝から移動したい乗客が多いので早めるよう指示したのだそうです。おっちゃん曰く移動時間は3~4時間。それなら午前中には余裕でパンジャケントにたどり着けるだろう、そしてそれならサマルカンドに直行するのではなく、パンジャケントにあるソグド人の古代都市遺や、国境手前にあるサラズム遺跡に立ち寄る時間を捻出できるかも…と、このときは捕らぬ狸の皮算用をしていました。
6:00が近づくにつれて何人か乗客が集まってきました。するとその辺にあった紙に来た人順に苗字を書くようにと言われ、こうやくんは一番に書き込みました。多くの人が集まった場合に争いにならないようにリストを作る、ロシアでもおなじみのやり方です。
6:00直前にミニバスが乗り場に入ってきました。早速乗車します。しかし座席は半分程度しか埋まっていませんし、運転手もなかなか戻ってきません。これはシェアタクシーと同様、満席になるまでひたすら待つパターンかも。これなら朝食を食べてから来たかった(泣)。隠し持っていたパンをもそもそと食べ、PCを開いて仕事をしながら待つこと1時間半、近くにいたご老体が「8:00には出発するよ」と教えてくれました。遅れているのになんか、ほっとしました。
そのうち運転手が車内を回ってきて、70ソモニを支払いました。チケットは渡されずじまい。続いて「そろそろ出発します」と声掛けがありましたが、本当に出発したのは8:20頃でした。
この後、ドゥシャンベ郊外でもう一度停車し、そこからさらに追加で乗客を乗せてほぼ満席。
今日も大自然の中、山岳地帯を抜けていきます!
絶景が続きます。
よくわからんところで途中で休憩。右側の小さな小屋がトイレで、ミニバスの停まっている横の建物が食堂。
乗客の皆さんは食堂に入ってしっかり食べていました。こうやくんもここで食事にありつくことができました。メニューはスープとパン、メインディッシュの肉、お茶(おそらくどれも1種類のみ)。水やガムなども購入可能。
今日のスープはショルヴァ(Шорва/Shorva)。メインの肉料理ですが、周囲を見るとこれは茹でた肉の塊で、ソースなど特に何もつけずに食べています。かなり多そう。とりあえずスープとお茶を頼みました。
コーカサスや中央アジア料理屋にあるショルパ(Шорпа/ Shorpa)やシュルパ(Шурпа/ Shorpa)という、ごろっと大きなじゃがいもや肉の入ったスープが来るかと思いきや、ラグマンのように麺が入っていました。お茶は緑茶です。どちらも胃にしみ渡りました。これで23ソモニ(約306円)。ここの店員はロシア語も英語もほとんど話せませんが、近くにいた2人組の乗客が訳してくれました。ありがたや。
ここから1時間20分ほどで、やっとパンジャケントのバスターミナルに到着。ここは中心部から離れているので、1番のマルシルートカに乗り換えてさらに進みます。乗客のほぼ全員がこれに乗り換えました。
1番のマルシュルートカの終点がバザールです。すごい人だかりです。
この時点で13:30を回っていました。ドゥシャンベのバスター
先ほど助けてくれた2人組に、このあと遺跡2か所を経由してサマルカンドへ抜けるのは可能か尋ねてみました。距離としては、バザールから国境までは20キロと大したことはないのですが、問題は移動手段です。パンジャケント遺跡はバザールから片道2キロ強なので徒歩でも何とかなりそうですし、実は先ほど乗ってきたバスターミナルとバザールを結ぶマルシルートカがそこから600mくらい離れた地点を通過していました。もっと近くを通るマルシルートカもあるようです。もう一方のサラズム遺跡は、古いガイドブックにはパンジャケントのバザールからマルシルートカがあると書かれていましたが、コロナ以前の情報ですし、サラズム遺跡から国境までも5~6キロあるので車がないと厳しい。そして国境を越えてから再びシェアタクシーに乗りますが、何時まで車があるのか不明ですし、待ち時間が発生することは確実です。サマルカンドで停車する場所も、事前情報によると中心部ではなく、市バスは20:00以降なくなるとのこと。ホテルまではヤンデックス・タクシーを使えばいいとしても、可能なら夕暮れまでにはサマルカンドにたどり着きたいし、少なくとも国境は超えておきたいところ。
2人組は少し話し合っていましたが、結論としてはマルシルートカやシェアタクシーなどを使っての移動では無理だろうとのこと。ちょうどそこで声をかけてきたタクシー運転手がいたので、バザール→パンジャケント遺跡→サラズム遺跡→国境まで150ソモニで行くよう話をつけてくれました。何から何まで感謝です。あまりにお世話になったので、お礼に日本のお土産を謹呈しました。
ちなみにバザールの入り口付近にはいくつか銀行があります。必要分を追加で両替して出発しました。尚、遺跡巡りはここでは割愛します。
17:00頃に国境に到着。ここでドライバーと別れ、徒歩で進みます。左側のベージュの建物は1階が食堂兼売店です。
右側には携帯通信事業者Tcellのブースがあります。ウズベキスタンから入国した場合、ここですぐにSIMカードを入手できます。
国境では、タジキスタン側の出国審査と税関、続いてウズベキスタン側の入国審査のブースがありました。タジキスタン側には両替所があります。小さな免税店まであります。ウズベキスタン側では両替所や両替商がどこにいるのかは分かりませんでした。たまたまいなかっただけなのか、すでに夕方だからなのか。
ここの国境はタシケントからフジャンドに移動した際の国境よりもはるかに整備されている印象でした。移動する現地の人々も多そう。
ウズベキスタン側に出るとダマスというミニバンのシェアタクシーがいて、3万スム(約334円)でサマルカンド中心部のレギスタン広場まで乗せていくとのこと。中心部まで一気に行けるとはありがたいですし、すでに数名の乗客がいたので比較的早く出発できるのではと期待が持てます。どのシェアタクシーもそうなのか、あるいはこの時はたまたま空港まで行くという乗客がすでにいたので、ついでにレギスタン広場も通過することにしたのかは不明。
満席になって出発。サマルカンドのレギスタン広場に到着したのは18:30前でした。降車したのは地図の星印のあたりです。
夕暮れのレギスタン広場。半年ぶり。何とか明るいうちにたどり着きました。
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