2019年10月16日水曜日

ロシアの長距離列車・近郊電車14-2:ペテルブルク・モスクワ駅(モスコフスキー駅)発2

 ペテルブルクСанкт-ПетербургのモスクワМосковский вокзал駅の紹介(第二弾)です。モスクワ行きおよびペテルブルクからの比較的近い線以外について紹介します。


3)西方面
◎タリンTallinn行き「バルト・エクスプレスБалтийский экспресс」(モスクワ発)
0625発−1325着
2等寝台3970R、3等寝台3370R、2等座席1960R
主要停車駅 イヴァンゴロド・ナルフスキー、ナルヴァ


カリーニングラードКалининград行き
◎1319発−次の日の1507着
2等寝台4800R、3等寝台1600R
主要停車駅 カナ、キバルタイ、チェルヌィシェフスキー





4)南方面(モスクワ経由およびほぼモスクワ経由)
ベルゴロドБелгород行き
◎0002発−2054着
2等寝台5140R、3等寝台2410R
主要停車駅 ボロゴエ・モスコフスコエ、オリョール
◎2005発−1130着
2等寝台5120R、3等寝台
主要停車駅


スフミСухуми行き
◎0040発−二日後の0913着
2等寝台7800R、3等寝台4420R
主要停車駅 トゥーラ、エレツ、ヴォロネシ、ロソッシ、ロストフ、カフカススカヤ、ベロレチェンスカヤ、アドレル、ツィンドリプシ


ノヴォロシースクНовороссийск行き
◎1211発−二日後の0810着
2等寝台?R、3等寝台4200R
主要停車駅 エレツ、リスキ



キスロヴォツクКисловодск行き
◎1332発−二日後の0936着
2等寝台6280R、3等寝台2500R
主要停車駅 モスクワ・クルスク駅、エレツ、ミネラリヌィエ・ヴォディ


エイスクЕйск行き
◎2304発−二日後の1330着
2等寝台?R、3等寝台5000R
主要停車駅 モスクワ・クルスク駅、エレツ


マハチカラМахачкала行き
◎1632発−二日後の2200着
2等寝台6100R、3等寝台2640R
主要停車駅 エレツ、ロソッシ、カフカススカヤ


ウラジカフカスВладикавказ行き
◎1632発−二日後の1733着
2等寝台3830R、3等寝台3950R
主要停車駅 エレツ、ロソッシ、カフカススカヤ、ミネラリヌィエ・ヴォディ、ベスラン


アドレルАдлер行き
◎2016発−二日後の0943着「北のパルミラ号」
1等寝台13600R、2等寝台3610R
主要停車駅 ヴォロネシ、ゴリャチー・クリュチ


アナパАнапа行き
◎2304発−二日後の1825着
2等寝台6440R、3等寝台2520R
主要停車駅 モスクワ・クルスク駅、エレツ


ブリャンスクБрянск行き
◎1430発−0504着
1等寝台5850R、2等寝台2430R、3等寝台1660R
主要停車駅 スヒニチ


ヴォルゴグラードВолгоград行き
◎2032発−二日後0558着
2等寝台3590R、3等寝台2960R
主要停車駅 モスクワ・クルスク駅、エレツ、グリャジ・ヴォロネシキー、ポヴォリノ


アストラハンАстрахань行き
◎1803発−二日後0764着
2等寝台3590R、3等寝台2960R
主要停車駅 リャザン、ミチュリンスク・ウラリスキー、ルトシチェヴォ、サラトフ


ニジニ・ノヴゴロドНижный Новгород行き
◎1700発−0103着
2等座席3390R
主要停車駅


チェボクサルィЧебоксары行き
◎1531発−1445着
2等寝台4940R、3等寝台2830R
主要停車駅



5)南東、東方面(モスクワ非経由)
トリヤッチТольятти行き
◎1531発−二日後1056着
2等寝台5010R、3等寝台3770R
主要停車駅 ボロゴエ・モスコフスキー、ヤロスラヴリ、イヴァノヴォ、コヴロフ、ニジニ・ノヴゴロド、クラスヌィ・ウゼル、ルザエフカ



サマラСамара行き
◎1745発−二日後0910着
1等寝台13920R、2等寝台7180R、3等寝台4740R
主要停車駅 ボロゴエ・モスコフスキー、ヤロスラヴリ、イヴァノヴォ、コヴロフ、ニジニ・ノヴゴロド、クラスヌィ・ウゼル、ルザエフカ


ウファУфа行き
◎1745発−2日後2210着
2等寝台5320R、3等寝台2330R
主要停車駅 ボロゴエ・モスコフスキー、ヤロスラヴリ、イヴァノヴォ、コヴロフ、ニジニ・ノヴゴロド、クラスヌィ・ウゼル、ルザエフカ、インザ、ウリヤノフスク


オレンブルクОренбург行き
◎1745発−2日後2240着
2等寝台8550R

主要停車駅 ボロゴエ・モスコフスキー、ヤロスラヴリ、イヴァノヴォ、コヴロフ、ニジニ・ノヴゴロド、クラスヌィ・ウゼル、ルザエフカ、サマラ


カザンКазань行き
◎1854発−1日後1850着
2等寝台5320R、3等寝台2330R
主要停車駅


スィクティフカルСыктывкар行き(季節便)*途中のミクニまでの便もあります。
◎1854発−1日後1850着
2等寝台?R、3等寝台?R
主要停車駅 ババエヴォ、コノシャ、コトラス、ミクニ


モスクワ方面およびペテルブルクから(比較的)近郊方面についてはこちらを、
ペテルブルクの他の駅については、
ペテルブルク・ラドガ駅(ムルマンスク方面)
ペテルブルク・ヴィテプスク駅(ベラルーシ・ウクライナ方面)
ペテルブルク・フィンランド駅(ヘルシンキ方面)
ペテルブルク・バルト駅(ペテルゴフ方面)

をご参照ください!



2019年10月11日金曜日

スターラヤ・ラドガへの旅(ロシア編)

 書きかけだった記事の(今更の)放出シリーズです。2018年10月に行ってきた、スターラヤ・ラドガСтарая Ладога/Staraia Ladogaをご紹介します。
 
 スターラヤ・ラドガは、年代記においてルーシの最初の支配者とされるリューリクが862年に作った(とされる)都市で、年代記を信じるなら現在ロシアにある中で一、二を争う古い町です。彼の子孫が9~17世紀初頭にかけてキエフ大公国、モスクワ大公国などの諸国を統治しました。

 この地には今でも城砦や土塁が残っています。雪原になってどこに何があるか分からなくなる前に見にいこうという魂胆です。


 スターラヤ・ラドガには鉄道駅がないので、最寄りの町はヴォルホフВолхов/Volkhovになります。モスクワからの列車はヴォルホフストロイ1 Волховстрой-1/Volkhovstroi-1に着きます。バスターミナルもこちらに併設されています。

 今回利用した列車はこれです。
 

 モスクワ・レニングラード駅Москва Ленинградский вокзалから「アルクチカАрктика/Arktika」号に乗車。11時間超の長旅です。今回はロシア軍の若者たちの移動に重なってしまい、満席でした。軍事施設は撮影禁止のこの国。おかげで列車内も撮影しにくい・・・・・・。

 11:52に到着した駅のホームと「アルクチカ」号。外はキンキンに冷えていました。


 駅舎はだいぶきれいです。





 バスターミナルはヴォルホフストロイ1の駅舎の端にあります。奥のガラス張りのスペースが待合室です。


 バス停はこちら。白い車の奥の、屋根のかかっている位置(写真右奥)です。かなり小さい。


 ここから発着するバスの時刻表はこちら。スターラヤ・ラドガへは、23番のヴォルホフВолхов-ノーヴァヤ・ラドガНовая Ладогаの路線バスでアクセスできます。だいたい30分に1本あるようです。料金は48ルーブルでした。しかし、相変わらず地方のバス停は張り紙だらけ。


 ヴォルホフ左岸に沿って北上します。


 下車するバス停は城砦の近くです。城砦が見えたらすぐの停留所で停まってもらえば大丈夫です。



 城砦前のバス停の時刻表はこちら。上段がヴォルホフ→ノーヴァヤ・ラドガ、下段が復路です。


 
 城塞が見えてきました。ちなみに手袋を外しているとすぐに指がかじかむくらいの寒さでした。

 
 リューリク公とオレグ公。しかしオレグって、この町と関係があったかな。


 現在保存されている城砦は最初12世紀に建てられ、15~16世紀に再建されたものとのこと。城砦の内部は博物館になっていて、中庭の部分にゲオルギエフ教会があります。ノヴゴロドのユーリエフ(ゲオルギー)聖堂に似てますね。


 こちらは木造のソルン(テッサロニキ)教会。


 寒い代わりに澄んだ空気。


 こちらは展示の地図。ヴォルホフ川流域に教会や修道院が点在しています。今でも現役のところもあります。


 城砦を出て、北上して聖ウスペンスキー女子修道院Успенский монастырьにも立ち寄りました。こちらは道路脇の門。


 修道院で焼くパンを売っていると張り紙がありましたが、残念ながらこのときは閉まっていました。


 風を避ける場所がなく、寒さも限界に近付いてきたところで、帰ります。ヴォルホフ→モスクワは、直通だと往路と同じ「アルクチカ」号20:17-6:50があるのですが、この時点でまだ14:30頃。これ以上時間をつぶすのも難しいので、別ルートを考えました。スターラヤ・ラドガはサンクトペテルブルグへのアクセスがいいのです。サンクトペテルブルグ→モスクワも本数がかなりあるので、帰りの足には困りません。

 ヴォルホフストロイ1からサンクトペテルブルグ・モスクワ駅へはラストチカ16:17-18:08が出ています。これを逃すと鈍行列車で2時間半前後かかります。モスクワ駅ではなくラドシキー(ラドガ)駅に到着する列車も多いです。午後発の時刻表はこんな感じです。


 スターラヤ・ラドガ14:45発のバスでヴォルホフへ。ラストチカに乗車して、サンクトペテルブルグで夕食をとってからモスクワへ帰りました。今度は暖かい季節に来て、周辺の修道院も見てみたい。

2019年10月6日日曜日

国際列車「4首都号」の紹介(キエフ・ミンスク・ヴィルニュス・リガ)

 もう開設されて一年経つのですが、軌道幅が同じであることを生かして、4首都号という列車がキエフКиїв/KyivとリガRīga/Riga/Ригаの間で走っています。

 

 リガ発は夕刻1940、途中シャウライ経由でヴィルニュスVilnius/Вильнюсには夜中の0035着、最短距離でミンスクМінск/Minskに向かい、ミンスクには朝0622に到着です。その後は正午頃にウクライナに入り、キエフ到着は1552です。
 逆方向には、キエフ発1415、ミンスク着2340、ヴィルニュス着0425、リガ到着は0906です。
 キエフからだと1等寝台4170G、2等寝台2070G、3等寝台1320Gです。
 飛行機ならすぐに到着する距離ですが、ゆったり夜行での旅もいいものかと思います。
 

2019年10月2日水曜日

シェレメチェヴォ空港(モスクワ)地下のターミナル間移動列車

 モスクワ随一の大規模空港、シェレメチェヴォ空港Аэропорт Шереметьево/Aeroport Sheremetevo。大変に広いのですが、離れたターミナル間を直通列車が結ぶようになりました。やっと行く機会があったので、ご紹介します。

 シェレメチェヴォ空港は、東西に滑走路が敷設され、その南北にターミナルが分かれています。北側のターミナル(かつてのシェレメチェヴォ1)はA~C、南側のターミナル(かつてのシェレメチェヴォ2)はD~F。日本とのフライトはターミナルDに発着します。ほかにも、2018年のワールドカップ開幕に合わせてオープンしたターミナルBはアエロフロート・ロシア航空の国内線を中心にたくさんのフライトが就航しています。Cは現在工事中。

 とても面積の広いこの空港、北側と南側で4km離れているのですが、かつては国内線用の北側と国際線用の南側とはバスやマルシルートカで結ばれていて、移動が結構面倒だったのでした。金銭交渉をしてタクシーに乗るのが面倒だった記憶があります。ですが、現在はこの間が地下鉄のような列車で直通で結ばれています!

(シェレメチェヴォ空港公式サイトより引用)

 日本から到着したフライトからすぐに国内線に乗り継ぐ場合に使えます。今回はこの連絡線を紹介します!

 ターミナルDで、手荷物受取所を通過して待合スペースに出た後、エレベーターで3階(出発フロアですがそこに向かって)に上がります。


 この3階にE、Fなど南側の別ターミナルへの移動通路があります。アエロエクスプレスАэроэкспресс/Aeroekspress、そして今回のターゲットであるターミナルB、Cへ向かう通路も同じです。3階に上がってエレベーターを出てターミナルDのカウンターが正面に並ぶ中、表示を見ながら右手の方に進みましょう。


 途中、動く歩道もあります。とにかく直進。そして標識を見たら階下へ。


 エスカレーターで降ります。


 降りると、プラットフォームに出ます。1つのプラットフォームの両サイドに線路があり、5分に1本のペースで交互に乗り入れます。南側ターミナルの駅名はシェレメチェヴォ2、北側ターミナルの方はシェレメチェヴォ1と表示されています。この名称は懐かしい。2つの駅間は5分ほどで、到着すると乗客を降ろし、新しい乗客を乗せて、すぐに出発します。乗車は無料です。


 2両または3両編成の無人列車です。席は車両の前方と後方にベンチがあるのみです。わりと揺れます。


 到着するのは地下1階です。エスカレーターで上に行きます。1階がターミナルBの到着階で、ここには両替所やタクシーデスク、カフェなどが並んでいます。


 ターミナルBのチェックインカウンターのフロアはこうなっています。エスカレーターを登ると正面に発着情報のスクリーンがあり、右手がカフェやレストラン、左手がチェックインカウンター、その突き当りに保安検査場があります。かなり広いです。昔のオンボロターミナルとは全く異なります。隔世の感あり。


 空港の公式サイトでは、D→Bのフライト乗り継ぎに必要な所要時間を最短で1時間半としているようです。実際に歩いてみたところ、Dの到着フロアに出てきてからBの出発フロアに到着するまで、20分強かかりました。どうしても広いために歩く時間がかかってしまうのですが、相当に快適に移動できるかと思います。

 来年からJALもシェレメチェヴォ空港に移動するそうです。乗り継ぎが楽になったので、そのまま国内線に乗り継いでロシア各地へ行こう!

アルメニア編その2 エレバン探訪(part2)

漬物屋。キャベツ丸ごとがでかい。 スパイス各種。 野菜コーナーにて突然のしめじ。   ・鉄道駅横の市場(営業時間6:00~9:00) 地元の人々が通う生鮮市場を見たいならここもありです。駅舎に向かって右側にある体育館のような巨大な建物とその周辺で青果や魚、チーズ、スパイスなどを売...