2020年9月27日日曜日

モスクワのアジア食材市場(ベトナム編)(1)

 以前、中国系モール「モスクワ」を紹介しましたが、ほかにもアジア食材を取り扱っている市場があります。今回はベトナム食材を中心に販売する場所をご紹介します。長くなったので今回は前半と言うことで。





 






1. ハノイ-モスクワ Ханой-Москва
ベトナム製品を中心に取り扱う巨大ショッピングモール
所在地:Yaroslavskoe Highway, 146 k1 (Ярославское ш., 146, корп. 1)
地下鉄ヴェーデンハーВДНХ/VDNHから15分。無料送迎のミニバスあり。有料のミニバス544番でも可。
地下鉄メドヴェドコヴォМедведковоからミニバス270番
近郊列車ローシЛось/Los'駅から徒歩20分
営業時間:10:00-22:00
地図はヴェーデンハー駅からのルートです。


 











 ヴェーデンハー駅のバス乗り場はこのようになっています。赤いマークが無料送迎バス、青が有料バスの停留所です。無料バスは地下鉄1番出口横、有料バスはホテル「コスモス」前から終点の市場まで運行します。



 







(「ハノイ-モスクワ」のHPより)


 無料バスに乗車するにはヴェーデンハー駅の1番出口から地上に出ます。すぐ右手に無料送迎バス乗り場があります。


 








 送迎バスの車体には「ハノイ・モスクワХАНОЙ-МОСКВА/KHANOI-MOSKVA」と書いてあります。15分に1本あり、途中で停車することなく、まっすぐ市場まで向かいます。


 








 15分ほどで市場の建物に着きます。ここは建物正面ですが、乗降場所はその奥にあります。


 








 乗降場所はここ。ショッピングモールのほか、オフィスビル兼アパートメントがあります。降りた場所の背後が市場への入り口、写真に写っているのはアパートメントの部分です。時刻表も掲示してあります。


フロアマップはこちら。1階と地下1階は食品や物品の小売店、2階はフードコードです。


 入るとすぐ左手に大きな店舗が。ここはベトナム製品だけでなく、ロシアのスーパーで売って売るものも多少置いています。


 









 もっと小さな店舗もたくさん。各種ソース、米酢、乾麺、干しシイタケ、タケノコの水煮など加工食品から、野菜や果物などの生鮮食品まで。


 








 マンゴーやドラゴンフルーツ、ドリアンといった南国フルーツ、野菜だと青梗菜やゴーヤ、春菊らしき青菜に、日本で売っているのと同じカボチャまでありました。日本のカボチャ、ロシアの店頭で見たのは初めて。


 








 ときどき日本語のパッケージも。しかし日本では見たことがないですねえ。


 













 食品以外にも、衣服や靴、薬品、家具、雑貨も取り扱っています。


 








 2階のフードコートはとても広く、イベント用の演台もありました。ソーシャル・ディスタンスを十分に確保した席配置です。


 









 ついでに食事。フォー・ボー。店によって300~350Rくらいです。生春巻きやサラダも種類が多かった。

 








 アジア料理に使う生鮮野菜が手に入る点が貴重ですね。それから袋いっぱいの干しシイタケが100R、タケノコの水煮が150Rというのは心惹かれました。遠いのでなかなか通えませんが、アジア食材を買い込むにはいいところです。

(続く)

*アゼルバイジャンとアルメニアが戦闘状態に入った模様。ニュースでやっています。早く収まって欲しい。


2020年9月22日火曜日

琥珀号(モスクワ・カリーニングラード)便、毎日便に戻る!

  4月のコロナ流行で一旦運行停止、7月以降は一日おきの便で復活していた琥珀号(モスクワ・カリーニングラード)が9月30日より毎日便に復活するとのこと。

 ただし、通常の途中停車駅であるミンスクでは、客の乗降を行わないようなこともいわれています。どうなんだろう。

 消毒はしっかりしているとのことです。

2020年9月19日土曜日

サンドゥヌィのバーニャ②(実践編)

 ツアーを予約して1週間。ついに催行日を迎えました。1808年に設立されて以来、今まで営業を続ける公衆浴場です。










 ボリショイ劇場と地下鉄トゥルブナヤ駅трубная/trubnaiaの中間にあります。












 地下鉄トゥルブナヤ駅の構内で集合します。リストを持ったガイドらしき男性が中央に立っていて、次第に参加者が集まってきて、点呼が始まりました。いない人には電話をかけ、全員集合したら、歩いてバーニャに向かいます。









 サンドゥヌィСандуны/Sandunyの施設は複数の建物に入っていて、それぞれに入り口があります。ツアーで見られるのは豪華絢爛な内装の男性用の棟。


 








 入り口を入って2階へ。
















 豪華な待合室。










 この建物はエカテリーナ2世Екатерина II/Ekaterina IIの劇場に所属する俳優のシーラ・サンドゥノフСила Сандунов/Sila Sandunovとエリザヴェータ・ウラノワЕлизавета Уранова/Elizaveta Uranova夫妻が建てたものです。当初は集合住宅と商店にする予定でしたが、考えを変えてバーニャを作ることに。バーニャは年々人気を増して繁盛しました。しかし多額の資産を費やした妻のエリザヴェータは、夫が有名なためにバーニャが成功したと思われていたことに不満を感じるようになります。こうして夫婦は離婚し、バーニャはエリザヴェータの所有物に。しかしその名称は元々の「サンドゥヌィ」を継承することになりました。
















 バーニャは大衆用の部屋と個室があり、どの部屋もバロック、ロココ、ルネサンス、ゴシック、古典主義、工業スタイルなどさまざまな様式の内装になっています。内装に使用される材料はノルウェーやイタリア、イギリス、ドイツ、スイスなどヨーロッパ各地から運ばれてきたもの。

 貸し切りで利用できる部屋。
















 ここは相席の休憩室。お茶や軽食をとることができます。この革張りソファとこげ茶の天井、まるで英国のバーのようです。











 カーテンのかかっているところは小部屋になっていて、個室として利用できます。人気があるのですぐに埋まってしまうんだとか。










 常連の著名人たち。俳優や格闘家が多いみたいですが、中にはフィギュアスケートのプリュシェンコ(プルシェンコ)Плюшенко/Pliushenko選手も。










 この部屋にはシャワーと冷水を浴びる設備があります。写真奥の壁に木桶がセットされていますが、紐が下がっていて、引っ張ると中の冷水を頭から浴びることができます。昔のお笑い番組によくあったやつみたいです。



 







 この部屋の奥にサウナ室があり、体が温まって暑くなったらここに戻り、水を浴びます。










 右奥に金属プレートの付いた席があります。ここは詩人マヤコフスキーМаяковский/Maiakovskiiが訪れた時必ず座っていた席。感染症を恐れていた彼は、決まった席にしか座らなかったのだとか。










 こんな屋内プールもあります。飛び込み厳禁。飛び込んだ客は出禁になるそうですよ!










 このプールはエイゼンシュテイン監督Эйзенштейн/Eizenshteinの「戦艦ポチョムキンБроненосец «Потёмкин»/Bronenosets Potemkin」の海のシーンの撮影に使われたそうです。船の模型を浮かべ、色水を流して海に見立てたとか。


 だいたい2時間ほどでツアーは終了。最後に希望者は売店でグッズを購入できます。















 多くの映画やドラマの舞台になってきたサンドゥヌィ。久しぶりにまた映画を観てみようかな。


2020年9月18日金曜日

サンドゥヌィのバーニャ①(予約編)

 過去の旅の放出シリーズ。次はモスクワです。

 今を去ること〇年前、こうやくんはソ連映画「運命の皮肉、あるいはいい湯を」を観ていました。ロシアでは大みそかから正月にかけて必ず放送される古典作品です。12月31日に主人公が友人たちとロシアのサウナ、「バーニャ」に行くシーンで始まるこの映画。冒頭のシーンはセットですが、これにはモデルが存在します。モスクワにある「サンドゥヌィСандуны/Sanduny」です。


 








 今も営業しているので、行ってみたいと思いつつもなかなか機会がありませんでした。バーニャ体験記は多くのブロガーの方々が体験記を書いているので、そちらが参考になります。しかし、映画で使われた部屋や、施設紹介に使われる写真の豪華な部屋は、必ずしもお風呂に入りに行けば見られるわけではないみたいです。料金プランによって、特定の部屋にしか入れないらしい。しかもなかなか高額で、平日17:00まで利用の最安プランで1800Rからです。

 そんな折、モスクワ市内ツアーのお知らせを眺めていたところ、なんとサンドゥヌィの見学ツアーが開催されているではないですか。










 



(ツアー会社のHPより http://seeandgo.ru/?p=492)


 バーニャが休みの火曜日に19:00から催行されています。参加料金は800R。早速これに申し込んでみました。購入ページは英語表示もできます。


 










 チケットの枚数を指定したら、緑色のボタンОформить заказをクリックして次の画面に進みます。

 次の画面の画像がなくてすみません。ここでは氏名、電話番号、メールアドレスなどを入力し、カードで支払います。すぐにメールアドレスに予約確認が届きます。「前日21:00までに当日の集合場所とガイドの連絡先前がSMSで送られてきます。キャンセルする場合は3日前までに連絡してください」とのこと。実際に前日にSMSが届き、ガイドの名前と連絡先、集合場所が書かれていました。集合場所は地下鉄トゥルブナヤ駅Трубная/Trubnaiaのプラットフォーム中央でした。

 ここ数年は平日の仕事帰りに参加できる市内ツアーがさまざま催行されていて、なかなか面白いのです。ガイドが自分でオリジナルのテーマやルートを組んで案内するツアーもあるので、ガイドブックには載らない町の一面を垣間見ることができます。以前参加したときの様子だと、参加者の多くがモスクワっ子で、地元の人目線でもかなりユニークなようです。新型コロナウイルスによる外出制限が解除されてから、市内ツアーも徐々に催行されるようになってきました。安全に出かけられるようになったときには、ロシア語のみですが、言葉が分かる方はぜひ。またサンドゥニなら内装が見応えたっぷりなので、言葉が分からなくても楽しめると思います。

2020年9月14日月曜日

ヴォログダ鉄道駅から市内への公共交通機関

  ヴォログダ鉄道駅Вологда/Vologda(Railway station)から市内への公共交通機関
  北ロシアの玄関口ヴォログダの鉄道駅まで到着した方向けで市内公共交通機関マップを作りました。いつものごとく手書きでイマイチですがご利用ください。青がバス、オレンジがマルシルートカです。点線は中距離および長距離バスの路線です。およそヴォログダ市の境界に一致して路線網が広がっています。










中距離バス路線は次の通りです。こちらは駅前のバスターミナルから出発します。
















 Googleマップの色が変わってしまったようで、見づらくなりました。すみません。

2020年9月8日火曜日

フェラポントフ修道院への旅(モスクワから列車とバスで)③(実践編)キリロフからフェラポントフまで

 キリロフКириллов/Kirillovのバス停は町の中心部から徒歩10分くらい離れたところにあります。湖を挟んで教会が見えるので、そこに向かって歩きます。湖は凍っていましたが、遠くに氷上で椅子に座った釣り人が糸を垂らしているのが見えました。


 キリロフ修道院の入り口です。敷地内への入場は無料ですが、博物館部分に入る場合はチケットが必要です。有料施設全部に入ることができる共通券が650Rでした。ちなみに5月~10月は850Rです。カードOK。聖堂のほか、発掘品、郷土資料、イコン、レース編みや刺繍など地元の手仕事を展示したミュージアムの棟がいくつもあり、全部見学するとかなり見応えがあります。


 修道院内は11の塔とその間の壁で囲われています。こちらは17世紀のメレジェンナヤ塔。


 修道士の僧房。


 裏手は湖。完全に凍っていて、歩いて対岸まで行けそうです。念のためウィンドブレーカー素材の冬用ズボンを重ね履きし、足元はバイカル湖で履いた冬用トレッキングシューズという装備で来ましたが、正解でした。


 がっちり凍っているとはいえ、湖面がいきなり割れたらコワイ。というわけで、この辺から一枚。



 中庭に船。寒い中、建物の修復作業が進められていました。やはり独立採算、湖で漁をするのでしょう。


 入り口近くには軽食の売店があり、ピロシキやお茶なら入手できます。夏だとほかにも食事処があるかもしれません。

 さて、キリロフ修道院を出て直進すると野外市場に出ます。そこに停まっていたタクシーでフェラポントフ修道院Ферапонтов монастырь/Ferapontov monastyrへ向かいます。キリロフ修道院で教えてもらったのですが、相場は片道400ルーブルで、それ以上はぼったくりだそうです。しかし帰りの足も必要なので、待ち時間込みで1000ルーブルで手を打つことにしました。

 車は修道院前まで進入できません。この橋から先は徒歩で進みます。


 下はこんな流れ。


 フェラポントフ修道院は1398年に設立され、ロシア北方の修道院の中でも最古のものの一つです。15世紀モスクワ派の最も重要な聖像画家アンドレイ・ルブリョフの後継者と目され、15世紀末から16世紀にかけて活動した聖像画家ディオニシーが1502年に描いた聖ニコライの壁画がここにあります。
 写真は左から、受胎告知教会と食堂Церковь Благовещения с трапезной палатой(1530-1531/1534年)、鐘楼Колокольня(17世紀)、生神女誕生大聖堂Собор Рождества Богородицы(1490年)、聖マルチニアン教会Церковь преподобного Мартиниана(1640年)。


 ここの入場券は600R。修復の様子を紹介する動画を視聴してから本物の壁画のある生神女誕生大聖堂の内部を見学します。僕は撮影できませんでしたが、料金を払えばできたのかも。

(ウィキペディアより。聖ニコライのフレスコ画)

 生神女誕生大聖堂の外壁。レースのような模様が美しい。


 バスの時間が迫っているので、キリロフに戻ります。ドライバーはアゼルバイジャン出身で5人の子供を持つ親父さん。「サンクトペテルブルグにいたこともあるけど、ここの田舎暮らしの方がいいねえ」この辺は旧跡や美しい自然がたくさんあるもの。夏はもっときれいなんだろうなあ。
 キリロフからヴォログダ行きのバスに乗車。帰りは大型バスでした。


 ヴォログダに着いた時にはすっかり日が暮れていました。ここまで食事にありつけなかったので、降車後、街中に向かって歩きます。鉄道駅から町中心部に延びるミーラ通りул. Мираとチェーホフ通りул. Чеховаの交差点にあるカフェ「ナ・グリナフНа Глинах」でボルシチを食べ、夜行列車で食べられるパンも購入。備えあれば憂い無し。


 ヴォログダはさすが大都市だけあって、洒落た店がありました。


 2階には「ヴォログダのお土産Вологодские сувениры」というお土産店があり、大きな看板がかかっています。この地方の特産品が一通り揃っていて、店員さんも親切でした。時間のある方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。http://volsuvenir.ru/

 そうこうするうちにモスクワ行きの夜行列車が到着。一日中寒いところにいたためか、いつになくよく眠れました。



アルメニア編その2 エレバン探訪(part2)

漬物屋。キャベツ丸ごとがでかい。 スパイス各種。 野菜コーナーにて突然のしめじ。   ・鉄道駅横の市場(営業時間6:00~9:00) 地元の人々が通う生鮮市場を見たいならここもありです。駅舎に向かって右側にある体育館のような巨大な建物とその周辺で青果や魚、チーズ、スパイスなどを売...