2021年3月31日水曜日

モスクワから日本への短期滞在での帰国者は注意!(コロナの検疫に関連して)

  ヴォログダ市民なら今日から往復の鉄道チケットが25%オフとか、モスクワのソビャーニン市長がМЦД-4は2023年開業とか、鉄道ものの情報がちらほら出ていますが、今日は新型コロナ検疫についての話が大使館から届いたので、それについての不安(不満?)を少々。

(と言いながらアップした記事なのですが、勘違いしてましたので、以下書き換えます。)

 日本政府が海外からの日本への入国を厳格化したことに伴い、日本人であっても、帰国がちょっと面倒になるパターンが生じました。それは日本人で第三国経由で帰国する場合です(羽田→モスクワは無問題)。現在、JALのモスクワ→羽田便は金曜日しか出ていません(加えて4/22まではそれすらなくて、ヘルシンキ経由しかない)から、短期滞在ですぐに日本に帰国したい方は第三国経由で帰国することがあります。その場合、モスクワで飛行機に乗る前にPCR検査を受けることになりますが、第三国経由で余計に時間がかかる分、日本に入国する時点で、検査時点から72時間過ぎてしまうリスクが発生します。

そして羽田空港では、日本人は入国できるのですが、隔離施設に3日間の滞在が確定します。

3日目に再びPCR検査を受けて、陰性なら、入国翌日から数えて14日間(隔離施設にいる期間は14日間に含まれます)自己隔離するということですね。


*先に書いた通達の話はまた今度。

2021年3月30日火曜日

モスクワからジョストヴォ訪問

  春めいてきましたので、ウキウキした気分で近場を回ろうと思い、ジョストヴォЖоствоへ行ってきました。
  ロシアの手工芸品の一つに、黒地の金属盆に花の絵を描いたものがあります。これを作っているのがモスクワ郊外のジョストヴォ村でして、この手のお盆は地名を取って「ジョストヴォ」と呼ばれています。



 貴族のシェレメチェフに仕えるジョストヴォ出身の農奴ヴィシニャコフが、18世紀末に「ニス塗工房」を開きます。土台をパルプで作り、絵付けをし、ニスを塗って仕上げるものを製作し、小箱、シガーケース、お盆などが主な商品でした。描かれる絵は当時有名だったロシアや西欧の絵画作品の模倣でした。
 息子オシップの時代になると、彼はオスタシコヴォ村に自前の工房を開きました。そしてある展示会で、ウラル地方で作られた花柄の金属盆に出会います。そしてパルプ製品から金属盆の製作に転換することを決めました。1825年にはすでに作られていたことが記録に残っています。
 典型的なジョストヴォのモチーフは花束で、中央に大輪の花があり、周辺に細かな花や葉があしらわれています。縁は金の絵具のオーナメント。背景は黒で、これにより花の色鮮やかさが際立ちます。とはいえ、今は黒に限らずさまざまな色の下地の盆が作られています。
 
 この村にはこの工芸品を紹介する博物館があり、実際の作業を見学することができます。
https://zhostovo.ru/
要事前予約。電話のほか、メールやWhatsAppでも連絡できます。グループでも個人でも見学可能です。営業時間は9:00-17:00で、料金表はこちら。左からグループの人数、マスタークラス+見学(所要時間2時間)、料金(子供・学生・年金受給者/大人)、見学のみ(1時間)、料金です。



 ただ、これを見ると、ひとりで参加した場合、ミュージアム見学ツアー(マスタークラスなし)で1000Rと、なかなかお高い。ですが、HPの案内によると、土日だと個人客であってもその時に集まった団体に混ぜてもらい、安い料金で入ることが可能らしいです。こちらも事前予約は必要ですが、集まった人数次第で料金が変動し、大人でも通常1300R以下になるそうです。
 いずれにしても要事前予約ということなので、試しに連絡してみました。すると、ちょうどよく直近の週末にツアーを催行するグループがあり、便乗させてもらうことに。念のため値段を聞くと、300Rとのこと。これはいい。
 
 アクセスですが、地下鉄メドヴェトコヴォМедведково / Medvedkovo駅からバスが出ています。438番バスが直通です。ほかにも、バス314k、314、438、509、マルシュルートカ166でピロゴヴォст. Пироговоまで行き、26、438に乗り換えて行くこともできます。




 オレンジ線の北の終点、メドヴェトコヴォで降り、2番出口から地上に出ると、右手にショッピングモール、左手にバス停があります。



 大型バスで、45分ほど。運賃は100Rで、現金・カード払い可。少し遅れて現地に到着しました。終点ではないので要注意です。
 
 そこからミュージアムまでは徒歩15分ほどです。外観写真を撮りそこなったのですが、入り口には大型の貸し切りバスが停まっていて、どうやら団体が来ている様子です。手前に売店、奥に展示室があり、売店のレジで名乗って料金を払ってから、展示室へ向かいます。ちなみに、電話では300Rと言われましたが、現地では200Rで済みました。
  最初にジョストヴォの由来を紹介する動画を見ます。その次に、ガイドの女性がみんなの前で絵付けをデモンストレーションしてくれます。
 
 まずはお盆の上に、一塗り目。使用する絵具は普通の油絵具だそうです。



 一筆で花びらを描いていきます。間違った場合は全体を消すことができますが、できるだけ消さないように一発で描きます。


 これで一塗り目が完成です。
 


 本来であれば、ここで乾燥の工程を挟むのですが、デモンストレーションでは2枚目のお盆で二回目の塗りを入れます。ここで花に陰影を入れていきます。



 これを数回繰り返し、絵が完成します。

 完成品のお盆が壁中に飾ってあります。黒地に花柄が典型的ですが、確かに華やかです。



 作家によって得意なモチーフが違います。花柄の人もいれば、鳥がうまい人も。


 こんな東洋風の絵柄も。こんな漆塗りのお盆、日本にありそうです。



 反射してしまって見えにくいのですが、一風変わった作品です。周囲の凹凸はどうやって出したのか、作った人にしか分からないそうです。凍った窓ガラスの向こうに見える雪景色がモチーフ。



 ちょっと変わった趣向ですが、こんなものも。



 ジョストヴォで製作された、最大のお盆。80キロあるそうです。


 活躍した往年の職人たち。この村の地元の人ばかりなので、今でも村人の家に行くと、壁には家族の製作したお盆が飾ってあり、由来を語ってくれるのだとか。
 


 一通り見学すると、皆さん売店に行って商品を物色。ここは数千~数万ルーブル台のものから、2000R前後の比較的お手頃なものまで、ピンキリです。お盆以外にも結構いろいろ。クリスマスツリーの飾り、ブリキのバケツや水差し、花柄を施した木製の小さなベンチなどなど。モスクワからは1時間ほどで来られるので、半日旅行にはいいのではないでしょうか。
 

2021年3月29日月曜日

ムールマンスク駅からの市内への交通機関

 ロシア北部、トゥロマ川沿いのムールマンスクМурманск/ Murmanskの市内交通について、ちょっと調べる必要が出てきたので、備忘録という意味を含めて紹介に使います。

赤色のバスは市内線で34R、オレンジのマルシルートカは19Rです。乗り場は駅前のバスターミナル(こちらは中距離都市・集落間バスが発着)でなく、駅前通りのバス停「駅前広場」になります。

 

2021年3月26日金曜日

モスクワ・メトロはヴヌコヴォまでで延伸せず



 最近、マスクをしないお客がメトロ等で徐々に増えてきている気がします。ワクチンを打って安心しているのでしょうか。ワクチンを打っていない人へのいじめも散見されるとのことですので、乾布摩擦でコロナにかからなくても、人間から攻撃されるかもしれません。恐ろしいことです。

 それはさておき、モスクワメトロのカリーニン・ソンツェヴォ線(黄色)の続報。南西に延びるこのメトロは2023年にヴヌコヴォ空港Аэропорт Внуковоに乗り入れすることが決まっています(これはありがたい)が、それ以上は延伸しないとの発表がモスクワ市から本日小さく出されていました。ヴヌコヴォはモスクワ市内なので、メトロが到達するのはいいのですが、その先もつづくモスクワ市へのアクセスはメトロ以外でしてね、ということか。

 前々から延伸しすぎると運転手が持たないのではないかと個人的には考えていたので、これはいいことかと思っています。




2021年3月25日木曜日

外国人であるこうや君はワクチンをどうするか・・・受けるべきか、踏みとどまるべきか

  外国人はロシアのワクチンを摂取すべきか・・・。なかなか悩むところですが、一抹の不安が頭をよぎります。日本のテレビ朝日の記事(https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000208522.html)にあるとおり、日本人でも赤の広場脇のグム百貨店ГУМにてワクチンを進んで接種されている方もいますが、やはり最後のところで(個人的には)怖いのです。

(写真はロシア新聞Rossiiskaia gazetaから)

(こちらはリア・ノヴォスチ)


 なお、上記の記事が出たことで、ГУМに日本人が大挙して接種にきたようで、そのせいで、外国人向けに無料で接種するということはなくなってしまったという後日談を聞きました。外国人はクリニックで自腹で接種せよということです。

 これでますます接種から足が遠のくこうや君は、乾布摩擦で体を鍛えて乗り切ろうと考えています。

2021年3月24日水曜日

プーチン大統領のワクチン接種

  とうとうプーチン大統領もワクチンを接種との報道(ペスコフ報道発表)が一気にされています。摂取後の体調は良好とのこと。まあ悪くても、悪いとは言わないですよね。

 しかし効果はどうなっているのですかねえ。周りにも相変わらずコロナ患者は発生しているし、ワクチン接種で歯止めがかかっているのかどうなのか。外国人には今のところ強制ではないらしいけど、そのうちに「赤紙」が来るのかなあ。



 それとは異なりますが、暖かくなってきたので、そろそろ旅に出たい。。。

2021年3月23日火曜日

ムーロム駅前からの市内へのバス路線

  以前ムーロムМуромを訪問した際は、エレクトリーチカで隣のゴロツカヤまで移動しましたが、駅前からもバスавтобусはもちろん出ています。調べてみると22R均一料金のようです。イリヤ・ムーロメツに会いに行くなら、是非ご利用ください!2系統か、5、17лを使うといいかと思います。


 おまけで都市間バス路線図(ムーロム、バスターミナルのページから拝借)です。結構いろいろなところにいけますね。スズダリやウラジーミルは近いので当然ですが、ゴロホヴェツも一本でいけるのですね。









2021年3月22日月曜日

ブルガリア国鉄のリアルタイム列車地図

  ブルガリア鉄道がリアルタイムで列車の位置を表示するサイトを立ち上げています。(https://radar.bdz.bg/en)。赤が国際列車、青が都市間高速列車、緑が地域間列車、黄色が普通近郊電車です。

 ただ、リアルタイムといっても、どうも再読み込みをしないとリアルな状況はわからないような気がします。この辺りはまだきちんと確認できていませんが。

 ともかく、これで列車の接近がわかるので、列車の乗り遅れは減るはず!

 もちろん拡大可能です!


2021年3月20日土曜日

アムールを渡河して中国に行こう!

 アムールを越えてロシアと中国をつなぐ鉄路はこれまで存在しなかったのですが、今年8月の開通に向けて目処が立ったとのこと。橋は一応完成していたので、開通時期が明らかになったとのニュースあり。アムールの北側のユダヤ人自治区から渡河するらしい。
 これでハバロフスクとハルピンが近くなりますね!

写真はrzd-partnerから。






 

2021年3月17日水曜日

シェレメチェヴォ空港でのお金の持ち込み検査強化

  何の意味があるのか、どのような根拠に基づくのか、いまいち意味不明なのですが、最近、ロシアに入国する際、シェレメチェヴォ空港Аэропорт Шереметьево/ Airport Sheremetevoにて持ち込みのお金のチェックが厳しくなっているとのこと。単なる申告ではなく、持ち金を全て見せよという検査が行われているとのこと。友人曰く、団体だと、代表者が説明して終わるらしいが、個人入国者、特に一人で入国する場合、チェックされる頻度が高いらしい。

 昔スムィでやられた全部検査(&一万円を抜かれた)のことを思い出してしまいます...いやだなああ、面倒だし。

写真はWikiから。

2021年3月12日金曜日

クリミア行きの車載可能車両の運行(3月16日から)

  モスクワ他発でクリミアのシンフェローポリ行きの長距離列車タヴリーダ号に16日から乗客の車・バイクの搭載が可能になるとのこと。もちろん追加料金が必要(車は35000R、バイクは15000R)です。クリミアの観光地化が一段と進むと思われます。

 これでクリミアを車(バイク)で回るぜ!ってやつが増えるはず!

2021年3月9日火曜日

ウォッカ工場「クリスタル」とヴィンテージショップ「レトロ」(モスクワ)

 ロシアと言えば切っても切り離せない飲み物、ウォッカですが、モスクワ市内に巨大なウォッカ工場があります。正確には、かつては稼働していたのですが、本体はモスクワ郊外に移転し、跡地が再利用されています。
https://kristall.ru/

(写真はGoogle Mapより)


 この中でウォッカ工場見学ができると聞いたのですが、残念ながら今は催行されていない様子。残念に思っていたところ、数少ないここの入居団体の中にかなり大型のヴィンテージショップが入っているのを発見しました。ソ連時代の有象無象が大量にあるらしいので、ぜひ行ってみたい。

(店のパンフレット、Yandexより)

店名:レトロРетро https://retrobloha.ru/
所在地:サモカトナヤ通り4c9 / ул. Самокатная, 4с9 / Samokatnaya Ulitsa, 4с9
地下鉄プロシャジ・イリイチャПлощадь Ильича駅から徒歩19分
営業時間:10:00-20:00 年中無休



 徒歩だと、下の地図のグレーのルートです。ほかにも駅の近くから路面電車とバスが出ているので、これに乗っても同様の所要時間で行けます。路面電車だと20、43、45番、バスだと125、730番で赤のルート。停留所「サモカトナヤ・ウーリツァСамокатная улица」で下車し、5分ほど歩きます。


 近くまで行くとこのような赤いレンガの塀が見えてきます。


 右手側には教会があります。



  先ほどの赤い塀を左手にしてずっと進んで行くと、突き当りの手前でいくつか中に続くドアがあります。警備員がいて改札のようになっていますが、黙って通過できます。
 中に入ると、敷地内は迷路のようになっています。今回の目的のヴィンテージショップの場所ですが、改札を通過するとすぐ敷地内の路上に出ます。すると左手の建物にアーチ状の通り抜けできる道があります。そのアーチの下、向かって左にドアがあるので、ここから建物内に入り、地下へと、一本の廊下を道なりに前進します(写真がなくてすみません)。
 中はかなり広く、商品も多いです。ほんの一部をご紹介します。



 本も家具も絵も売り物ですが、必ずしも値札が付いているわけではないので、気になる商品があれば店員さんを探す必要ありです。



 この店は古物買取・販売だけでなく、古いものの修理も受け付けています。ソ連製の機械式時計なんか、救済してもらえそうですね。


 陶磁器工房ドゥリョヴォ製のチェス盤。2万ルーブル也。



 サモワールと茶道具一式。映画のセットか、博物館の展示品のようです。



 大量の置物。


 イズマイロヴォの蚤の市のアンティークショップとがらくたが全部一緒に見られる感じでしょうか。室内なので暖かいところはポイント高し。価格は全体的に少し高めかと思いますが、入店してすぐの部屋は手頃なソ連製量産品の食器や玩具などがまとめて置いてあります。100Rコーナーもあり。近くに来る機会があれば、立ち寄ってみては。


2021年3月8日月曜日

クライペダ駅からのバス路線図

  暇な日ができたり、急に忙しくなったり安定しない日々。久しぶりに路線図シリーズを作ってみました。リトアニアのクライペダ駅からのバス路線図です(手抜き御免)。

 まずは市内線。料金は0.7ユーロ。


 近郊、長距離線。

 ビルニュス行きは20ユーロ。


 あとは、各種長距離バス会社の路線がありますね。ああ、久々にリトアニアに行きたくなってきた。


2021年3月3日水曜日

モスクワ自動車道の外、20キロの範囲まで、メトロを敷設するとの計画あり。

現在モスクワ市のメトロ(地下鉄)は、モスクワ環状自動車道(МКАД)の内側に敷かれていて、一部、この道路を越えています。

昨日のモスクワの市建設部の長のザグルトジノフさんのインタビューによると、今度メトロを環状自動車道から先、20キロの範囲まで延長するとのこと。

仮にコレが実現すると、シェレメチェヴォやヴヌコヴォ空港も確実に含まれることになります。となると、もしやメトロで空港まで行ける時代が到来するかも・・・



アルメニア編その2 エレバン探訪(part2)

漬物屋。キャベツ丸ごとがでかい。 スパイス各種。 野菜コーナーにて突然のしめじ。   ・鉄道駅横の市場(営業時間6:00~9:00) 地元の人々が通う生鮮市場を見たいならここもありです。駅舎に向かって右側にある体育館のような巨大な建物とその周辺で青果や魚、チーズ、スパイスなどを売...