2017年1月31日火曜日

キエフ市内からボルィスピリ空港へ(バス。ウクライナ編)

 外国からキエフКиїв/Kiiv/Kievへの出入国でよく使われるボルィスピリ空港Аеропорт Бориспіль/Boryspilについて、空港到着後、キエフ市内に入る記事は多く見かけるのですが、市内から空港に向かうバスについてはあまり記事を見かけない気がしますので、ここに記録することにしました。地図で見ると結構距離があり、また鉄道ではいけませんので、バスを使うことになります。



 キエフ旅客駅の反対側の入り口から、地下鉄のハルキウシカХарківська/Kharkivska駅経由のバスが出ています。322番の番号が与えられています。



 キエフ駅の反対側。こちら側は「キエフ南駅」という呼ばれ方もしますね。同じ旅客駅の一部なのですが。



 322番バスの看板あり。空港までの料金は80G。昼間は15分に一本、便があります。大型バス(Skybus)なので荷物はバス側面の荷物置き場に入れます。また料金は出発前に運転手が集めに来ますので、バスに乗って、座席に座って待っていれば十分です。今回は冬だったからか、かなり空席の残された形で出発しました(10:30)。



 出発すると遠回りしてから(渋滞よけか?)ドニエプル川Днепро/Dniproを越えます。写真はぼけました。



 市内左岸に入り、メトロのハルキウシカ駅で停車です(10:50)。数人ここから乗り込んできました。



 その後、空港に到着です(11:15)。基本的に全ての便はDターミナル発着なので、最初に停車するDターミナルで下車すれば、目の前は搭乗フロアです。入ればすぐカウンター、その奥には荷物検査場が待っています。ここでお偉いさんとはお別れです。実は私も休暇をもらいまして、それゆえ搭乗口に向かいました。(続く)

リヴィウからキエフへ鉄道で移動(ウクライナ編。リヴィウ観光若干あり)

 お偉方にリヴィウЛьвівで案内をした後、キエフКиївに戻りました。普段とは異なり、少々リヴィウの観光案内を。その後、最後にキエフ行きの話を。



 前日にリヴィウ入りし、劇場近くで見つけたチャイハナЧайханаに入る。リヴィウに来てまでラグマンを食べてしまった。やはりウクライナのラグマンは麺が少ない。



 お偉方を出迎えたリヴィウの中央(第1)バスターミナルАвтовокзал。旧市街から3Aのバスを利用。このターミナル、3階のホテルだけは何故か綺麗。

 

 次の日、お偉いさんを案内。リヴィウ市内。ウクライナ独立カトリック教会の教会内部のイコン。ウクライナカラーの布が引っかけられています(この点はウクライナのギリシャ・カトリックやウクライナ正教会キエフ派でも一緒)。



 シナゴーグ跡。ゴールデンローズ。近くに博物館もあるはずなのですが、発見できませんでした。



 リヴィウのミツキエヴィチ君。



 聖ユーラ聖堂。



 リヴィウ大学内部の階段。



 市庁舎脇の出店。夕方開店でした。



 お偉いさんと観劇。前から2列目で一人1000円でした。この日のジゼルは良かった(久々にそう思った)。お偉いさんも大満足。



 観劇後、トラム(10番)でリヴィウの鉄道駅に向かいます。途中で放送が入り、行き先が変わってしまうなどのアクシデントがあったものの無事駅に到着。そしてウクライナで初めて二等寝台でフィルメンヌィ(フィルモヴィ)車両に当たりました。幸運。但し、古い車両をアコモ改造したものなので、デッキとトイレは古いままでした。
 尚、ここではパソコンのEチケットは読み取れず、車掌さんが我々の番号を紙に控える羽目になりました。



 朝、キエフに到着。これからまたいろいろと回らねばなりません。

2017年1月26日木曜日

キエフからリヴィウへ鉄道とバスで移動(ウクライナ編、ルツィク経由)

 大忙しです。ルーマニアRomaniaから戻ってすぐに大仕事を行った後、会社のお偉方の接待でリヴィウ行きです。
 列車はコーヴェリКовель行きでした。僕は途中のルツィクЛуцьк(ルツク)で下車です。因みに二等寝台はほぼ満席に近かったのですが、三等寝台はガラガラだったみたい。



 良くあるパターンのルート。最初は北回りで途中から真ん中経由、最後は北のコーヴェリへ(因みに時刻はズレていました)。



 また、前日の一等寝台と異なり、この二等寝台はボロボロでした。車掌にお茶を頼んですぐ寝ることにしましたが、お茶を飲んだせいで妙に暑く、寝付けませんでした。



 ともかく、5時過ぎにルツィクに到着。観光後にバスでリヴィウに向かう予定。



 切符売り場は一応近郊線と長距離で別々でした。



 時刻表です。



 駅の反対側にバスターミナルがあるはず。しかしどうやって行けばいいかよく分からず、地図の通りにラフカの脇の小路を進んでいくと



 跨線橋がありました。



 渡った先は巨大な駅前市場で、その北東側にバスターミナルがあります。こちらは無料Wifiがありました。ありがたいことです。



 カッサも一部でカードが使えます。すげえ。



 国際線の時刻表です。行き先のみ。






 一応プラットホームを確認して観光に出かけます。



 駅前市場は巨大でした。この時はまだ殆どの店が閉まっていましたが。



 巨大なショッピングセンター「タムタムТам Там」。この前からバスに乗車(3G。運転手に直接支払い)して中央市場を目指します。その脇にリュバルタス王の城塞が残っているからです。



 中央市場に着くとその背後に聳える城塞。一周してみました。









 一部は近代の建物と一体的になっています。



 丁度市場の反対側あたりに入り口がありました。10時ならないと開かないことを知り愕然としましたが、中にいた守衛のおっちゃんが、ちょっと見るだけなら見ていいよとのこと。無料で中を見学。



 整備されていますね。因みにこの要塞、現役の時には一度も落ちたことがなかったとのこと。



 その他、かなりいろいろ町中を回ったのですが、一つだけ紹介。ルツクには正教の兄弟団という珍しい団体組織が17世紀にできるのですが、その博物館。館員の方がかなり熱心に説明をしてくれました。また隣の教会の地下にある兄弟団の納骨所も見せてもらいました。ソ連時代にぐちゃぐちゃにされて、誰の骨だかわからなくなってしまったとのことで、棺型の小さなガラスケース数個に頭蓋骨から腰骨、脚の骨まで30人程度のものが入れられていました。



 その後、トロリーバスでバスターミナルに帰還。2Gだった。コンダクトルのおばちゃんに支払って、チケットをもらいます。ついでターミナルでリヴィウ行きのチケットを購入。93.09G。パスポートの提出などはなし。大型のマイクロバスで出発です。満席ではありませんでした。



 途中、ゴロヒウГорохівで休憩。



 ラドヒウРадхів。休憩はなし。



 カムヤンカ・ブジカКам'янка Будька。休憩はなし。



 こうしてリヴィウЛьвівに到着したのですが、何と北ターミナル(通称第2ターミナル)に到着。お偉い際の到着する中央(南)ターミナルに行かないと行けません。あ〜あ面倒だ。まあしかし、中間管理職なんてこんなものですね。


ルーマニアからウクライナへ(ニャムツからキエフへタクシー、バス、鉄道で)

 キエフКиївに戻ってきました。が、それまでになかなか苦労しました。前日、相方のパスポートを持っていった修道女のカシアナが、7時に返却にくると約束していたにもかかわらず、やって来ず。そのせいで、7時10分のバスを逃しました。結局食堂で朝飯を作っていた別の修道女に相談し、カシアナを起こしてもらいました。
 7時前の真っ暗な修道院。



 バスは8時半まで来ないとのこと。しかし我々には時間がないということで町まで歩くことにしました。途中でヒッチハイクでもしようと話していたのですが、車は40分ほど歩いて一台しか来ず。写真は途中の教会堂。



 修道院の所領がずっと続きます。



 3キロほど歩いたところでペンションを発見。こちらでタクシーを呼んでもらうことができました。町まで35レイ。こうしてトルグ・ニャムツィTrg. Neamtiまで戻ることが出来ました。



 そして到着するとすぐにスチャヴァSuceava行きのバスが待っており、何も考えずに飛び乗りました(08:30発)。運転手に乗車時に運賃を支払います。
 スチャヴァのバスターミナルに着く(09:45)と、無料Wifi を利用して次の計画を立てます。が、ここで、チェルニウツィЧернівціからキエフ行きの列車が満席になっていることを知り、愕然とします。
 ただ、結局、ウクライナ国鉄のページを見ていると、キャンセルが一瞬入り、一等寝台に空席が一つできました。僕は仕事があるので申し訳ないがこれで帰るといって、一等寝台を予約。なかなか高いです。1020Gくらいでした。相方はチェルニウツィでバスを探すとのこと。

 さて、スチャヴァのターミナルでは時刻表をゲットしましたので一応載せておきます。






 





 また、ブカレストBucuresti行きの料金表も張ってありました。



 日曜日だったので、昨日閉まっていたターミナル脇のアルメニア・カトリック教会に立ち寄ると、まさに開いていました。中は質素で、人のおばあちゃんが一人で管理していました。



 さて、ここまで来れば、チェルニウツィ行きのバスが出る13:00まで3時間ほどの時間があります。市内の教会は回ったので、ここで相方に無理を言って、タクシーでやや近郊のドラゴミルナ修道院Mănăstirea Dragomirnaに行こうと提案(往復で60レイ)。ここはパイーシー・ヴェリチコフスキー長老がアトスから戻り最初に入った修道院です。



 ここもしっかりした城壁で囲まれています。



 中央に聳える教会堂。外部にフレスコはないですが、煉瓦がいい感じに模様を作っています。



 やはりここにもありました。礼拝の開始を告げたりするための「鐘」です。



 地の果てまで続く、修道院の果樹園。



 そうそう、タクシーのおっちゃんが貴重な情報を教えてくれたのです。今日はチェルニウツィ行きバスは一時間早く12:00に出発とのこと。結局この情報は本当でした。ある意味恐ろしい体験をしました。



 スチャヴァに戻り、30分ほど時間があったので、市場を探検。何故かあまりめぼしいものはありませんでした。



 閉まっている店が多かった。



 近くにあったシナゴーグ。現役かどうかは不明。



 昼飯用にゴゴシをゲット。



 こうして12時にバスは出発し(運賃は運転手に直接支払い。チェルニウツィまでで30レイ)、一時間ほどでルーマニア・ウクライナ国境に到着。行きと同じくスルーに近かった。質問も下車もなく、パスポートが回収され、少しして戻ってきました。



 こちらはウクライナ側。ほぼ同じでした。両方の検査で45分程度。まあ早い方でしょうか。



 ウクライナに戻っても、まだルーマニア式の屋根の家が続きます。



 こちらも。



 チェルニウツィのバスターミナルに到着です。相方のバスチケットを買った後、世界遺産のチェルニウツィ大学を見に行きます(タクシー)。相方が値切ってくれました。



 その前に、お約束のチェルニウツィのバスターミナルの国際線時刻表。スチャヴァ、ブカレスト(ルーマニア)、キシナウ(モルドヴァ)、プラハ、プルゼニ(チェコ)、セビリア(スペイン)、ミラノ、パレルモ(イタリア)、リガ(ラトヴィア)、モスクワ(ロシア)、ワルシャワ、シチェチン、コロブジェク、ポズナニ、ヴロツワフ、ゼレナ・ゴラ、クラクフ、ビドゴシ(ポーランド)に出ています。



 こうしてやってきました。現在は大学ですが、かつてのブコヴィナの府主教座です。しかし、「学生じゃないヤツは金を払え」と門番に言われて、二人で30フリヴナを支払う羽目に。まあ、それくらいなら払ってでもみる価値がこちらの建物にはあります。



 かなりデカいです。



 もう一枚。



 独特の模様ですね。 



 さて、食事をして汽車の時間が近づいたとのことで、チェルニウツィの駅にバス(2G)で向かいます。相方と別れの握手をした後、汽車に乗り込みます。なお、初めて紙のチケットを印刷せずにパソコンで提示したのですが、車掌のスキャナーで読み取れず、結局手書きで車掌がいろいろ控えるハメに。すみませんでした。しかし乗ってみて流石一等寝台でした。ロシアでいうフィルメンヌィ車両でした。そして出発です(17:22)。しかし、この時点ではあることに気がつきませんでした。



 最初の駅はカムヤネツ・ポジリシキーかと思っていたら、何とコロミヤКоломия(18:15頃)。キエフから離れて行っています。



 すぐに向きを変えるだろうと思っていたら、そのままイヴァノ・フランキウシクІвано-Франківськへ(19:10頃)。因みにこの駅は活気にあふれていました。



 このあたりで確信しました。この列車、行きと異なり、キエフに直接向かわず、リヴィウЛьвівを経由する大回り便だったのです。これでやたら高かった理由も判明。



 そして予想通り、いつか見た町リヴィウに到着(21:25頃)。因みにここまでは非電化単線の線路でしたが、ここからは電化複線。高速の電気機関車に付け替えです。



 こうして朝4時台にキエフに到着。二日後にはまたリヴィウに行くことを思うと、何かもったいない気もしました。因みに相方もバスで無事到着しました。

アルメニア編その2 エレバン探訪(part2)

漬物屋。キャベツ丸ごとがでかい。 スパイス各種。 野菜コーナーにて突然のしめじ。   ・鉄道駅横の市場(営業時間6:00~9:00) 地元の人々が通う生鮮市場を見たいならここもありです。駅舎に向かって右側にある体育館のような巨大な建物とその周辺で青果や魚、チーズ、スパイスなどを売...