2024年9月22日日曜日

サラズム遺跡(タジキスタン)

実はまだサマルカンドにいます。体調を崩したのち、ちょっと飛行機に乗れるかわからなかったもので、モスクワの支店長と話をして、ちょっと休暇をもらいました。まあバルカンから出張が続いたことで、支店長も何か思うところがあったのでしょう。

それでまあゆるりとやっているのですが、タジキスタンҶумҳурии Тоҷикистонからウズベキスタンへと国境を越える直前にあり、なかなか興味深かったサラズム遺跡の紹介をします。

サラズムはB.C.4000B.C.3000の間に形成された中央アジア最古の都市の一つです。農業や牧畜、さらには金属加工も行われ、定住の過程が見られるとのこと。シルクロード交易で栄えた街で、多くの地域と交易関係にあったことが分かっています。

Wikipediaによると、これはインダス文明やメソポタミア文明とほぼ同時代のバクトリア・マルギアナ考古学複合という先史文化に属するとのこと。この文明の発見は比較的新しく、研究途上にあるそうです。


 

入口が見えてきました。

この先が遺跡と博物館になっています。駐車場にはほかの車なし。これはタクシーをキープしていてよかった。とはいえ、博物館で職員にお願いしたり、ラフシ・タクシーを使ったりすることはできるので、何とかなるでしょう。



全体図。一番下の入り口から進み、両側に発掘された遺跡の実物があります。

一部だけですが、ご紹介します。

元々は居住施設だと考えられ、その上の第2層には壁や窯、さらに上の第3層には中央に火の祭壇のある住宅が2軒あったとのこと。

ここは第1層から第4層までが調査され、第1層は墓地、24層は土で作られた祭壇のある住宅だったとのこと。

「サラズムの王妃」の埋葬図の看板もここにありました。


サラズムで発見された、時代ごとの出土品の特徴。

そろそろ博物館の建物に入ります。こちらは20242025年の料金表。入場料は30ソモニでした。

どこで入場券を購入できるか分からず、入口のデスクでうたた寝をしている男性に声をかけると、彼がチケット係でした。安眠を妨げて申し訳ない。しかし、訪問者はそんなに少ないのか。


こちらは営業時間。


タジキスタン国内の遺跡の地図。かなり数多くあります。今回行けたのは大都市から半日以内で往復できるアクセスしやすいところのみでしたが、ほかのところも気になります。


墓地で発掘された棺の破片。

これは先ほど野外の発掘現場に掲示されていた、胎児の姿勢で埋葬された王妃。

鏡や数多くの装飾品が共に埋められていたとの図。

サラズムの対外関係。



こうして見終えた後、国境へ向かいました。


ところで、ユネスコが関わっているだけあって、ここは建物も設備も新しく、突出してきれいでした。清潔なお手洗いを求める場合はぜひここで。

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