2022年11月13日日曜日

安いラグマン屋(2022秋)1

 安いラグマン屋 2022年11⽉

 シリーズ化しているモスクワ市内の安いラグマン屋紹介。いろいろとあって物価が⼤幅に上昇したロシアで、300ルーブル以下でおいしくゆっくりラグマンが⾷べられる店はいつまで存在できるのか。

1.マナス Манас/Manas

地下鉄ショルコフスカヤから徒歩15分

営業時間 9:00-01:00 休⽇なし

 1番出⼝からショルコフスコエ街道沿いをひたすらまっすぐ歩いていくと、⼩さなショッピングモールがあります。


 この⾚い建物です。真ん中あたりのガラス窓に、店名の看板が⼤きく出ています。


⼊り⼝を⼊ると、正⾯がエスカレーター、左がスーパーマーケットになっています。マナスは2階にあります。


2階は、正⾯がスポーツパブで、左側の⼊り⼝がマナスです。


奥の⽅がこのような広めのホールになっています。個室もあり。

ロシア⼈客はほとんど⾒当たらず、中央アジア出⾝らしいおっちゃんたちがお茶を飲みながら談笑しています。

⼀部ですが、メニューはこちら。



このページには掲載されていませんが、ラグマンは210R。もちろんシャシリクやプロフなど中央アジア料理が⼀通りあります。この⽇は暑かったので冷たいものを飲みたかったのですが、⼊店が早かったせいか冷たい飲み物はコーラやボトル⼊りのレモネードしかまだないとのこと。とりあえずラグマンを頼むことにしました。



ここのラグマンは野菜多め。料理のお代のほかにサービス料⾦が加算され、合計230Rでした。会計は現⾦または店主のズベルバンクのカードにアプリで送⾦します。このやり⽅、個⼈間のちょっとした送⾦には以前から使われていましたが、市場など従来現⾦決済オンリーだった場所でもだいぶよく⾒られるようになりました。

2.オロム Ором/Orom

地下鉄セミョノフスカヤから徒歩7分

営業時間 24時間



 ショッピングモールの建物を超えて曲がり⾓を⼊ると、細い道に出ます。


 この理容室の左隣にカフェ・オロム Кафе Оромの看板があります。


 ガラス扉を開けるとすぐ階段があり、2階へ向かいます。


 中はこのように広く、席数も多いです。ここは最初に突き当りのカウンターへ⾏き、注⽂して会計後、会計札をもらってから座席に着くという流れ。


 メニューはこちら。シャシリクを注⽂しようか迷ったのですが、焼けるまでに20分ほどかかるとのこと。この⽇は出先でダッシュで昼⾷をとらねばならず、泣く泣く諦めました。というわけで、ラグマンを頂きます。


 運ばれてきたラグマンはこちら。野菜たっぷりです。この下にある麺も⼗分なボリューム。これで200Rでした。

 地下鉄駅やショッピングモール、ビジネスビルも近いので、ランチタイムにはかなりの来客でした。上記写真のメニュー以外に、中央アジアカフェおなじみの⼤きなティーポット⼊りのお茶などはあります。次こそはシャシリクにありつきたい︕


2022年10月9日日曜日

軍用品の出品増加

 avitoという、ロシアのメルカリ的サイトがあるのですが、最近軍用品の出品がずいぶん目立つようになりました。

個人で中古品を出品する人もいれば、業者が出していることもあり(あとカテゴリーの中には不動産や求人もあります)まず。

検索履歴を元にお勧めが表示されるのですが、こうや君は特に軍用品を検索したことはないにも関わらず、勝手に表示されております。本物なのか、レプリカなのかも分かりませんが、
例のアレのために、自前で用意する人向けに需要があるということなのでしょうね。しかし、支給されないとか、古いものが支給されるって、本当ですかねえ。





2022年9月28日水曜日

ゴルバチョフ書記長の墓地

部分動員が宣言されてから、モスクワにいながらもきな臭さを感じるようになってきました。 

地下鉄駅の出口や構内ではこれまで青っぽい迷彩服の3人組が警察犬を連れて警備にあたり、彼らが外国人に対してパスポートチェックをしていたものです。

いまでも彼らはいるのですが、それとは別に黒い制服の人々が、外国人ではなく、ロシア人男性を呼び止めて身分をあらためています。僕は例の部分動員が宣言された翌々日に某地下鉄駅で見かけたのですが、報道やSNSだけでなく、自分の目で見てしまうと、やはり衝撃があります。僕の知り合い周辺でも、宣言翌日に召集令状が届いたと聞きます。一方、モスクワ出身の友人たちに限定すると、知り合いの中で召集令状を受け取った人は最初の数日の時点ではまだいなかったので、やはり地方差はあるのでしょう。

 

さて、20229月に葬儀・埋葬されたミハイル・ゴルバチョフ書記長の墓地に行ってきました。


場所はノヴォデヴィチ墓地。隣の修道院も時間がある方は是非どうぞ。

墓地の場所は番号が振られて区分けされています。ゴルバチョフ夫妻のお墓はNo.8です。

門をくぐってすぐ左手に進み、壁沿いに進むと、壁の途中にさらに左に隣接する区画へ入って行ける入口があります。そこを入り、さらにその奥の壁に向かって直進します。二人のお墓はちょうど突き当たりにあるので、分かりやすいかと思います。


 

右がミハイル・ゴルバチョフ、左がライサ夫人。平和の鳩が飛んでいます。たくさんの花に囲まれていました。

 

最近のモスクワは雨が多く、黄金の秋もないようで、もう冬に突入するのかという感じがします。

2022年8月27日土曜日

元スタバ(Stars Coffee)に行ってきました

元マクドナルドに続き、元スターバックスコーヒー「Stars Coffee」に行ってきました。

 

20228月末段階でオープンしているのは、ノーヴィ・アルバートにある路面店のみかと思います。



アルバーツカヤからノーヴィ・アルバートを歩くとほどなく店舗にたどり着きます。同じ建物の手前には巨大なユニクロ(閉店中)あり。

この日は客席は満席。店舗の前にベンチがあるので、テイクアウトでもすぐに座って飲食できます。


内装はそのままということですが、もしや店名の文字までスタバ時代のを使っているのかというほど瓜二つですねえ。


メニューはこちら。

フラペチーノは著作権の関係で提供できないという話でしたが、「フラッペ」がありました。しかし、試しに注文してみたキャラメルフラッペは、この日は「ありません」とのこと。

オリジナルメニューとみられる、上写真の右から2枚目の、アイスコーヒー系の2種類は何か尋ねてみました。すると、左がコーヒー+トニックウォーター、右がコーヒー+オレンジジュースとのこと。そう言えば、コーヒーにレモンを入れて飲む人がたまにいるので、そこからの発想なのですかねえ。しかし、コーヒー+柑橘系の組み合わせはどうなんだろう。いろんなゲテモノ(抹茶コーヒーとかガラナコーヒー)を作り出してきた缶コーヒーのジョージアシリーズでもみたことない。


食事系、スイーツもあります。


結局、無難にカプチーノ(小)をテイクアウト。

これで300Rです。フラッペやオリジナルコーヒーなどは~380Rくらいです。スタバのスタンダードメニューと大体同じくらいの価格帯でしょうか。しかし、円安とルーブル高で、現在のレートだと300R680円くらい。テイクアウトと考えると高級ですね。イートインで、ある程度座席数がある店舗で、普通のコーヒーを飲むのであれば、コーフェ・ハウスКофе ХаузやショコラードニッツァШоколадницаでもいいかなと。あるいは、コーヒー+トニックウォーターにチャレンジしたくなったら来てもいいかもしれません。

2022年7月16日土曜日

スズダリ、ウラジーミルへの旅(スズダリ編)


モスクワにずっといるのも息が詰まるということで、世界中の戦争被害者に申し訳ないと心の隅で思いながら近郊へ出かけてきました。スズダリСуздаль/Suzdal’もウラジーミルВладимир/Vladimirも王道の名所ですが、行くのは久しぶり。


 ウラジーミルは鉄道、バスともモスクワと接続していますが、スズダリには鉄道駅はなく、バスのみの運行です。ウラジミール―スズダリ間のアクセスは1時間に1本はあるので、今回はモスクワからスズダリに行き、バスでウラジーミルへ移動し、ウラジーミルからモスクワに戻るルートを取ります。思い立ったが吉日。持ち時間は1日なので、うまく使わねば。

 スズダリへのバスは地下鉄ショルコフスカヤ駅隣にあるモスクワ中央バスターミナルから出発します。所要時間は4時間強。時刻表はこちらです。昼頃までの分を掲載しましたが、深夜発未明着もあります。


 要パスポート。中央バスターミナルの切符売り場で購入し750Rでした。曜日や時間帯によっては早々に空席がなくなるので、事前にオンライン購入できる人はその方がいいかもしれません。その場合は販売プラットフォームごとの手数料が上乗せされます。

 僕が乗車したのはイワノヴォ行きのマルシルートカです。


 途中で一度、ラキンスクЛакинск/Lakinskでトイレ休憩をはさみます。トイレは有料で25R。現金のみなので、細かいお金のご用意を。


 スズダリには定刻より30分ほど早く着きました。停車位置はバスターミナルが見える幹線道路上で、路肩に十字架が立っています。バスターミナル(下記地図アフトヴァグザール)は交差点斜め向こうに目視できる位置にあるので、迷うことはないでしょう。


バスターミナルは小ぢんまりとしています。スズダリのバスターミナルから出るバスの時刻表はこちら。やはりウラジーミル行きが多い。


バス路線図。



 念のため、切符売り場でスズダリ→ウラジーミルの空席状況を聞いてみました。するとこの日は空席はすでになしとのこと。ですが、立ち乗りなら乗車できるのだそうです。運賃は116R。しかも、あらかじめ買っておかなくても、出発時刻直前にターミナルに来て購入しても乗せてもらえるとのこと。乗車時間は50分なので長いものの、これはありがたい。

 スズダリのバスターミナルから中心部へは159番バスが出ています。2つめのトルゴーヴァヤ・プロシャジТорговая площадь/Torgovaya Ploshchad’で下車。ですが、本数が少ないので、今回はタクシーを使用しました。ヤンデックスタクシーで160Rほど、所要時間10分程度で中心部にあるクレムリン博物館まで着けます。待ち時間もほとんどありませんでした。流しのタクシーは2倍ほどの料金を要求してくるので、アプリでオーダーするのがお勧めです。ちなみに徒歩だと所要時間は30分ほどです。


クレムリン博物館は、ミュージアム部分の見学と敷地の入場を組み合わせた共通券が450R。

スズダリは1024年に初めて年代記に登場。12世紀前半にロストフ・スズダリ公国、13世紀には自立してスズダリ公国の首都となり、1238年にタタール軍の侵入によって破壊されました。その後、一時スズダリ・ニジェゴロド公国の首都となり、14世紀末には新興のモスクワ大公国の支配下に入りました。しかしその後も主教座(16世紀から19世紀までは大主教座)はここにあり、宗教の中心地であり続けました。ソ連時代には博物館都市に指定され、農村の中に教会の点在する風景が今でも保存されています(wiki情報まとめ)。

こちらはクレムリン博物館にあった、14世紀の同地域の地図。クレムリを中心になんと修道院の多きことよ。


 クレムリ内の聖母降誕寺院Собор Рождества Пресвятой Богородицы。いわゆる主教座聖堂。議論はあるみたいですが、凡そ1148年ころに創建されたみたい。世界遺産のはず。内部はフラッシュなしで撮影可能です。


 かつての屋根はタマネギでなく、ビザンツ系のおとなしいドームだったはず(復元図はWikiより)。


教会内部のイコノスタス。


博物館を見学後、敷地を散策できます。久々で懐かしい。


こちらはクレムリン敷地外にあるウスペンスキー教会(17世紀)。見学可能です。



 観光客向けの馬車や乗馬用のウマ(天馬)がたくさんいました。外国人観光客はいませんが、ロシア人の家族連れでにぎわっています。

 ここにはいくつも古い教会や修道院があるので、時間が許す限り散歩を楽しめます。


 さて、ウラジーミルへ急がねば。タクシーでバスターミナルに戻り、立ち乗り決行です。

 スズダリからウラジーミルへのバス乗り場は込み合っていました。終点のウラジーミル・バスターミナルまで50分の乗車です。途中で乗車する人、下車する人もいます。バスターミナル前の街中で大量に乗客が下車したので、幸いにも少し座ることができました。

(続く)


2022年6月19日日曜日

元マクドナルド(モスクワ、トヴェルスカヤ店)に潜入

元マクドナルドに行ってみました!

 

612日に店名変更して再開した元マクドナルド、「Вкусно - и точка(おいしい・それだけ)」に遂に行ってきました。

 

足を運ぶなら、やはり1号店でしょう。トヴェルスカヤ通りにある店舗に向かいました。














入り口は写真正面ではなく、写真左手側。「名前は変わっても愛は変わらず」との標語。

 















店内の様子。基本的に変わらず。ロゴ(マクドナルドのMなのか、モスクワのMなのか)が新しくなりましたが、注文や商品受け取りの方法は同じままです。

僕はレジではなく、店内に入ってすぐの位置に並んでいるタッチパネルで注文しました。




 
















ハンバーガーを選択すると、こんなメニューが出てきます。前は、画面のもっと下の方まで、さらには2ページ目にまでメニューがあったような。とはいえ、基本的なメニュー、ベーシックなハンバーガーはさすがにあります。

 

店内はかなり混雑していたので、テイクアウトを選択。ハンバーガー1個なら待ち時間はさほど長くありませんでした。



 












注文したチーズバーガー。持ち帰る間に冷えてしまい、やや硬くなったかも?いや、こんなものか。味は……これも(たぶん)変化なし。

 

この日は混んでいたのでほかのメニューは注文しませんでしたが、どうなんでしょうかねえ。ロシアのレストランは往々にして、開店してしばらくすると味やサービスが落ちる傾向があるので、いつまでこのクオリティを維持できるのか。注目です!

2022年6月12日日曜日

マクドと紙パック

 日本でも記事になっていますが、マクドナルドが新ロゴ掲載。モスバーガーのロゴに似てますねえ。。



 それと、なぜかロングライフではない普通の牛乳に関して、紙パックものが減っています。紙の生産が減っているのかも知れないですねえ。



2022年5月27日金曜日

戦争と円安と

先日某カフェのチェーン店にて、こうや君はクッキーを買いました。

クッキーは量り売りで、もともとは100グラム95ルーブルでした。
しかしこの日行ったところ、100グラム150ルーブルに値上がりしていました。
いずれにしても買うつもりだったので、1袋300グラムほどの量を手に取りました。
450ルーブルのお会計となりました。

思いかえせば、1か月ほど前まで1ルーブル=1円くらいだったので、この1袋300グラムで300円であって、お手頃価格でした。
しかし、今は円安で1ルーブル=2円を超え。
それゆえ、1か月前は300円だったクッキーは、今となってはまずそもそものクッキーの値上がりで1.5倍に、さらに円安で2倍に、したがって合計3倍の価値になっているということに。。。

というわけで、かつて300グラムで300円だったクッキーに、この日は450ルーブル=900円支払いました。

ここまで来ると、ルーブルを日本円に換算して価値を理解するのは精神的によろしくないという気持ちになります。キツネにつままれたような気分です。

2022年5月10日火曜日

アルメニア編その2 エレバン探訪(part2)

漬物屋。キャベツ丸ごとがでかい。 スパイス各種。 野菜コーナーにて突然のしめじ。   ・鉄道駅横の市場(営業時間6:00~9:00) 地元の人々が通う生鮮市場を見たいならここもありです。駅舎に向かって右側にある体育館のような巨大な建物とその周辺で青果や魚、チーズ、スパイスなどを売...