ラベル アルタイ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル アルタイ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2021年6月10日木曜日

アルタイの旅:間欠泉とヤガーばあさん

 続いては、「娘の涙Девичьи слёзы」という滝を見に行きます。



 この岩山を登ります。かなり急なので、足元がキケン。このツアーは体力がなくても大丈夫という触れ込みだったのですが、それでも体力を使いますねえ。



 この日は、日中は上着が要らないほど気温が上がったものの、この滝の近くでは氷から冷気が伝わってきました。ちょっとリフレッシュ。


 この辺りで16:00。遅い昼食時間です。前日のリベンジで、今日もラグマンを頼みましたが、やはりここでも麺はスパゲティでした。アルタイではそういうもんなんですねえ。



 この地域はモンゴルに近いものの、ロシア語で「ユルタЮрта」と呼ばれるモンゴルのゲルは見かけませんでした。が「アイルАил」と呼ばれる六角形の木造小屋はしばしばありました。
 この地域の住民の方々はアイルを自宅の敷地内に建てているようです。車移動中に村を通り過ぎると、さまざまな色のアイルがいくつもありました。



 なんと!ロシア民話に登場する、バーバ・ヤガーとニワトリの足の上に立つ小屋がいきなり出現。
 ただし、目的地はその向こうです。



 
 ようやくつきました。間欠泉Гейзерное озеро。色が鮮やかです。
 湖底に黒っぽい模様がありますが、この黒い部分の中央にある円形の水色のところから水が噴き出しています。常に出ているわけではないので、しばらく待ちます。
 


 この間欠泉は夏の観光シーズンになると長蛇の列になるらしいです。どこもかしこも待ち時間が発生するため、さらにトータルの時間が長くなるんだろうなあ。



 引き続いて、間欠泉から移動し、その近くの岩山に立ち寄ります。本日の残りの体力を振り絞ってこの高さを登ります。



 目的はマラリニク。満開まであとちょっと、というところ。この天気で満開だったら相当に鮮やかだろうなあ。


 

 ここから400キロを帰ります。夕日を受けた山岳地帯と農村風景が美しい。


 尚、ここで最後のサプライズがありました。車中から写真は撮れなかったのですが、マラル牧場の横を通ったとき、遠目ながらマラルが数頭見られました。出てきてくれただけでありがたかった。



 最後の休憩所。かろうじて開いていた店でハチミツを購入。松の実やお酒、蜂蜜を使った石鹸や、草原で摘んだハーブを無造作に集めたようなハーブティーが人気商品のようです。

 23:00を回って宿に帰還。モスクワでは見たことがないほど満天の星空でした。今晩はよく眠れそうです。明日からまた仕事。天国から地獄、ですね。

2021年6月8日火曜日

驚異のアルタイ、古代遺跡を歩く

ここには古墳があり、いくつかはすでに発掘されたものの、手付かずの古墳もたくさんあります。

 こんなふうに、草原に石を固めて置いてあるものが古墳だそうです。
 車から外を見ていても、路肩のあちらにもこちらにも無慮数百と並んでいるので、考古学者には垂涎の場所でしょう。

 今回のコースをさらに南下して、モンゴルとの国境に近い辺りまで行った地域では、「ウコクの王女」と呼ばれるミイラが出土しています。2530歳の刺青を施した女性のミイラで、ゴルノ・アルタイスクの国立博物館に展示されています。そのほかここで出土したパジリク古墳群の発掘物はサンクトペテルブルグのエルミタージュ美術館で見ることができます。

 



 カトゥニ川とチュヤ川の合流地点。色がくっきりと分かれて見えます。

 春なので、雪解け水が山から流れ落ち泥を運んだため濁っていますが、夏や秋にはエメラルドグリーンになるらしいです。




 次に停車したのはこんなところ。羊が放牧されている草原に、ごつごつした岩山が広がっています。




 車を停めたら、羊の親子があたふたと逃げていきました。僕が悪魔に見えたのか。

 


 岩に近づいてみます。一見、ただの岩なのですが……

 左側に渦巻模様、中央には白い苔で見えにくいものの、動物らしき絵があります




ペトログリフ。これもいたるところに描かれています。






 マラルの絵だそうです。すごいなあ。毎年角が生え変わりますが、そのたびに新しい角の枝分かれが増えるのだとか。



 ここには、青銅器時代のものと、それより後期のスキタイ人の描いた2種類の時代のものが混ざっているそうです。形状が違うので見れば分かるというのですが、素人には判別が難しい……。

 


 これまで見たものは足元の岩に描かれていましたが、断崖絶壁にもありました。中央部分に動物の絵が彫られています。




車に乗って、さらに奥地へと進みます。

幹線道路の横に、古いチュヤ道路が残っています。連邦道路ができるまでは、このチュヤ道路が唯一の峠を越える道路でした。危険な地形のため、この道路を作るために多くの労働力と犠牲が伴ったそうです。





この地点はモスクワからは4105キロ。ウランバートルからは1838キロ。


 続いては、「娘の涙Девичьи слёзы」という滝を見に行きます。この岩山を登ります。

2021年6月5日土曜日

アルタイへの旅(実践編2) 驚異のアルタイ・ツアー前編


 現地でお世話になったツアー会社に、滞在期間が短い中、できるだけたくさんアルタイを見たいと相談しました。すると、カトゥニ川を南下しモンゴルやカザフスタン方面に片道400キロを移動するプランを勧められました。走行距離800キロ。朝8:00に出発し、夜23:00に帰ってくるコースです。その名も「驚異のアルタイ」。

https://altay-tours.ru/tour/excursions/amazing-altai-800/


 こんなルートです。


 


 地図ではゴルノ・アルタイスクから表示しましたが、このツアー会社は同市からは出発せず、カトゥニ川沿いのアヤАя/Aya、カトゥニКатунь/Katun'、マンジェロクМанжерок/Manzherokのホテルで客を拾います。僕もアヤで拾ってもらいました。 




この日のルートは主に連邦道路256号線なので舗装されていましたが、両サイドは動物の楽園です。




 

この高さ、伝わるでしょうか。

セミンスキー峠。手前の木の枝にはシャーマニズム信仰で願い事を込めたリボンが結ばれています。




 観光客の来る名所には、時折こんなふうに土産屋や屋台が並んでいます。こういった場所にはトイレもあります。とにかく行程が長いので、間食やトイレは計画的に済ますようガイド氏から何度も注意がありましたが、行ってみると本当にその通り。休憩所はほとんどないのでした。間食についても、朝8:00に出発したあと、昼食のとれるカフェに行きつくのは16:00なので、ここでピロシキやチェブレク、飲料水を調達しました。トイレは有料で、場所により1540R程度でした。

 


 マラル鹿の肉加工製品。この辺りにはマラル牧場があり、繁殖に力を入れているのですが、その肉をこのように加工して販売しています。燻製や干し肉、塩漬けなどが500R前後で手に入ります。マラル製品は肉だけではありません。毎年生え変わる角を加工した彫り物や、角を添加した薬草酒やハーブティーなんてものも。


木工芸品、とても温かいらしいラクダの毛織物など。




再び移動します。移動中、マラル牧場の横を通りました。どこかにマラルがいるんじゃないかと探しましたが、ここでは出現しませんでした。



突然停車したのでどうしたのかと思ったら、馬の群れが横断していきました。







 ようやくたどり着いた古代の石碑。表面にはうっすらと彫刻された模様が見えます。左の高い石碑は男性、右側は女性、中央の低いものは子供を表現しているという説があるとのこと。ちなみに、中央手前の石碑だけ台の上に載っていますが、放牧中の家畜が背中がかゆくなると石碑に体をこすりつけるので、倒れてしまったんだそうです。そのためコンクリートの台に固定されました。よく見ると、左右の背の高い石碑は、中央付近が茶色く変色しています。数千年にわたり、無数の動物が背中をこすったに違いありません。

 次回は古墳についてもう少々詳細に触れます。

2021年6月2日水曜日

アルタイへの旅(実践編1) テレツコエ湖

仕事を片付け、週末を迎えました。この日は朝からテレツコエ湖Телецкое озероへ。



 テレツコエ湖はロシアでバイカル湖に次ぐ面積を有する湖です。ユネスコの世界遺産に登録されたアルタイの黄金山地に含まれ、その一部は一般の人々は立ち入り禁止の保護区域になっています。



 このミニバスで出発です。途中までは舗装道路だったのですが、途中から砂利道。がたがたと進みました。



 山と草原が続きます。



 時々こんなふうに村があります。
 アルタイ地方はアルタイ人やカザフ人といった先住民のほか、17世紀にロシア正教主流派から分離し迫害された古儀式派のロシア人が移住してきました。ツアー会社の人曰く、この辺りに昔から住んでいるロシア人からは「うちは先祖代々古儀式派だ」とか、「祖父は古儀式派で若いころは大変だった」といった話を聞くし、古儀式派の人々によって開かれた村がいくつもあるとのことです。しかしロシア人同士でも、地元住民の方々や村の外観からは、古儀式派かどうかは分からないんだそうです。



 アルティバシАртыбаш/Artybashでボートに乗り換え。僕が乗船したのはホンダのモーターボート。



 こちらのライフジャケット君、日本からここまで、はるばるやってきたようです。いや、ボートと一緒に日本から来たのかな。





 2か所ほど下船することができました。



 この日は、朝は肌寒かったものの、日中は温かでした。あちこちに野草が花を咲かせています。このほかにもカタクリのようなピンクの花や、タンポポに似た黄色い花も。
 



 一方、まだ雪が残っている場所もあり。



 湖の水はこの透明度です。



 マラリニクмаральник(リンクはWiki)呼ばれる、ツツジの一種が咲いていました。もう少しで花見ができそう。



 2か所目に下船したところにはトイレがありますし、軽食屋が並んでいてピロシキやブリヌイ、地元のお酒などを購入できました。小腹が空いたらここがチャンスです。湖のほとりの石に腰掛けて軽食休憩。僕は湖で採れる魚の入ったチェブレク(揚げパン)を食べました。あっさり薄味でした。



 再び乗船して、今度は水上からしか見られない名所ポイントを巡ります。

 その後 アルティバシに戻り、下船後に近くの食堂で遅い昼食をとりました。メニューはスタンダードなロシア料理がそろっていて種類は結構多いのですが、時間的に売り切れの料理もありました。アルタイにしかない料理というのはなさそう。



 しかし、ラグマンを頼んだら麺がスパゲティだったのには驚愕。
 


 あとはこのまま宿まで帰ります。途中、車窓から、太陽の周りに虹のような輪が浮かんでいるのが見えました。ガラス越しで色がだいぶ飛んでしまっていますが、これはもしや、ブロッケン現象というやつでしょうか。
 
 宿に帰るとあっという間に意識が飛びました。明日はさらに長丁場。(続く)

北朝鮮レストランが増えました 「ピョンヤン・ルィンラド」

  モスクワには以前から「コリョ Корё 」という北朝鮮レストランがあります。そして 2025 年 11 月末にはトヴェルスカヤ駅前の一等地にも 「スィンリ Сынри 」というレストランがオープンしました。この辺りは在留邦人の間でよく知られていますが、ほかにも数軒あるようです...