2018年12月1日土曜日

思うところ。ウクライナ大統領選と鉄道。

 忙しいのですがすこしだけ。
 何だかウクライナとの関係がきな臭くなってきました。こちらは大統領の支持回復を狙っているとか、あちらも3月の大統領選に向けて支持アップを狙っているとか(ロシアメディアは後者)。
 ロシア人男性の入国も制限されました。

 古典的でありますが、やっぱり外部に敵を作って国内をまとめるというのは効果的なんですねえ。

 年明けにキエフ仕事があるのですが、ポシャりそう。

 他方で興味深いのは、ウクライナとを結ぶ鉄道線のダイヤについては全く変更がないことですね。もちろん、入国禁止なんてのは鉄道会社とは別の次元のことであるのですが、ロシア人男性の多くが入国禁止になれば、こうした列車の客も激減するはず。
 しかし相変わらず本数を変えずに走っているというのは、この入国禁止が大統領選挙がらみの一時的な措置であるとする読みが両鉄道会社にあるということでしょうかね。本気の戦争の警戒ではなくて。

2018年10月16日火曜日

コンスタンティノープル総主教座とロシア正教会との分裂?

 イスタンブールのコンスタンティノープル総主教座が、ウクライナのキエフ総主教座教会を遂に正式な教会と認めました。ロシア正教会はこれまでこれに反対の態度を表明してきましたが、とうとうウクライナ教会が大きな歩みを進めました。
 その結果、ロシア正教会はコンスタンティノープル総主教座との別離を表明し、自分たちの信徒に対し、アトスなどを含め、コンスタンティノープル総主教座管轄下の教会で懺悔や礼拝を行った信徒を罰すると声明を出しました。
 他方で、ウクライナのポロシェンコ大統領は念願が叶い、ロシアが帝国政策により孤立したように、ロシア教会もまた全世界の教会の中で孤立した、と(多分喜んで)述べています。(写真はruposterより。多分キエフのソフィヤ広場にて。)
 

 これからどうなるのか、気にかかります。ペチェルスキー修道院なんて、最近までずっとロシア教会と協調路線を取ってたようですが、キエフに乗り換えるのか?

2018年10月14日日曜日

ロシアの長距離列車・近郊電車15:ウラジオストク駅/ウラジヴォストーク駅

 モスクワから見ると地の果てにあるように見えるウラジオストクВладивосток/Vladivostokですが、最近は電子申請ビザの導入で日本人にもアクセスが良くなりました。そこで今回はウラジオ発の長距離列車を案内します。
  まずは近場から。

 ハバロフスクХабаровск/Khabarovsk行き
 大洋Океан号 1400発−0130着(11時間30分)
 特等寝台(食事付き)13240R〜
 一等寝台(食事付き)7370R〜
 二等寝台(食事付き)3830R〜
 三等寝台1438R〜

 (名称無し。稀に臨時便として)1458-0314(12時間16分)
 二等寝台3090R〜
 三等寝台1930R〜

*地図中の停車駅は大洋号のもの
 
 ソヴェツカヤ・ガヴァニСоветская Гавань/Sovetskaia Gavan行き
 0945発−2日後0153着(1日16時間8分)
 二等寝台5440R〜
 三等寝台1450R〜
 主な途中停車駅(30分以上停車):ハバロフスク、コムソモリスク・ナ・アムレ、ヴィソコゴルナヤ


 ブラゴヴェシチェンスクБлаговещенск/Vlagoveshchensk行き
 (臨時便としてモスクワ行きに併結)1822発−2日後0128着(1日7時間6分)
 二等寝台3790R〜
 主な途中停車駅(30分以上停車):ハバロフスク、ベロゴルスク、スコヴォロジノ、チェルヌィシェフスク・ザバイカリスク、チタ、ジマ、クラスノヤルスク


 ノヴォシビルスクНовосибирск/Novosibirsk行き
 1452発−5日後0153着(4日10時間29分)
 一等寝台(食事付き)26470R〜
 二等寝台(食事付き)14550R〜
 三等寝台4130R〜
 主な途中停車駅(30分以上停車):ハバロフスク、ベロゴルスク、スコヴォロジノ、チェルヌィシェフスク・ザバイカリスク、チタ、ジマ、クラスノヤルスク


 チェリャビンスクЧелябинск/Cheliabinsk行き
 (臨時便としてモスクワ行きに併結)1210発−5日後1329着(5日1時間19分)
 二等寝台24160R〜
 三等寝台10940R〜
 主な途中停車駅(30分以上停車):ハバロフスク、ベロゴルスク、チェルヌィシェフスク・ザバイカリスク、チタ、ジマ、マリインスク、バラビンスク、ペトロパヴロフスク


 ノヴォクズネツクНовокузнецк/Novokuznetsk行き
 (ノヴォシビルスク行きに併結)1550発−5日後0756着(4日16時間6分)
 二等寝台13890R〜
 三等寝台4230R〜
 主な途中停車駅(30分以上停車):ハバロフスク、ベロゴルスク、チェルヌィシェフスク・ザバイカリスク、チタ、ジマ、クラスノヤルスク、マリインスク、トプキ


 トムスクТомск/Tomsk行き
 (ノヴォシビルスク行きに併結)1550発−6日後0405着(6日2時間3分)
 二等寝台13890R〜
 三等寝台4230R〜
 主な途中停車駅(30分以上停車):ハバロフスク、ベロゴルスク、チェルヌィシェフスク・ザバイカリスク、チタ、ジマ、クラスノヤルスク、マリインスク、タイガ


 モスクワМосква/Moskva/Moscow行き
 ロシヤ号 1210発−5日後0153着(4日10時間29分)
 一等寝台(食事付き)26470R〜
 二等寝台(食事付き)14550R〜
 三等寝台4130R〜
 主な途中停車駅(30分以上停車):ハバロフスク、ベロゴルスク、スコヴォロジノ、チェルヌィシェフスク・ザバイカリスク、チタ、ジマ、マリインスク、バラビンスク、オムスク、エカテリンブルク

 (名称無し列車) 1822発−7日後1113着(6日16時間51分)
 二等寝台(食事付き)22260R〜
 三等寝台8890R〜
 主な途中停車駅(30分以上停車):ハバロフスク、ベロゴルスク、スコヴォロジノ、チェルヌィシェフスク・ザバイカリスク、チタ、イルクーツク、ジマ、ノヴォシビルスク、バラビンスク、エカテリンブルク、コストロマ



●近郊線
 基本的には1)空港行き、2)ハバロフスク方面、3)ナホトカ方面に行くことが出来ます。但し、ハバロフスク方面は途中ルジノまでしか行けません。そこから先、近郊線はありませんので、上記長距離列車に乗るしかありません。
 空港行きは1日5本、所要時間は50分強。
 ルジノまでは1日一本、所要時間は5時間半。途中までなら数本あります。
 ナホトカ方面はチホオケアンスカヤやアスタフィエフ行きが1日3本、所用は約4時間半です。

2018年10月13日土曜日

ロストフとアレクサンドロフへの旅(鉄道にて。アレクサンドロフ編)

 仕事が忙しくて、更新が遅れました。最近めっきり寒くなりました。

 アレクサンドロフАлександров/Alexandrovに寄ったのは、アレクサンドロフスカヤ・スロボダАлександровская слобода/Alexandrovskaia slovoda(アレクサンドロフ村とでも訳すべきか)に行ってみたかったからです。16世紀に有名なイヴァン雷帝が一時期ここに籠もっていたそうです。


 駅からは歩けなくもない距離のところにある。微妙。バスもあります。


 駅の正面、大通りに出たら、左折して大通りに沿って進みます。


 右手に教会が見える辺りできちんと右折してレーニン通りに入ること。僕は教会に引きづられて、直進してしまいそうになりました。


 途中、道沿いに見つけたグルジア料理屋で昼食。メニューは多彩でした。


 レーニン通りをともかく直進。


 最近、いろんなところにあるチャイハナ。惹かれます。アジアの香りがする。


 市の裁判所で遮られるレーニン通り。右手から裏に回ってまだ直進です。ロシアって不思議で、革命には否定的でも、レーニン(像)はいなくならないですね。ウクライナだとことごとく撤去されてますけど。


 村が見えてきました。


 坂道を上りながら近づくと壁が見えてきます。修道院のように壁で囲まれているんですね。


 入り口に到着。「アレクサンドロフのクレムリ(城砦)---ロシアの誇り」と書かれています。誇りかどうかはともかく、村と言うより確かに城砦。


 幾つか教会がありました。








 ロストフからの帰りだったからか、入館(堂?)料を払って中に入る気にならず、村内を散策するだけでした。
 帰りは丁度駅にまで行くバスが通りかかったので、楽をしてしまいました。確か4番のバスでした。


 流石に速い。駅のそばで下車です。終点ではないので注意。


 近くには長距離のバス乗り場もあります。ウラジーミルやユリエフ・ポリスキーにも通じています。



 帰りはやはり普通電車を利用。自販機で274Rでモスクワまでの切符を購入。帰りも車内で検札のチェックを受けました。


 ヤロスラヴリ駅に到着。疲れました。


2018年10月8日月曜日

キエフ旅客駅とボルィスピリ空港との連絡線建設

 キエフ旅客駅Київ-Пассажирский/Kiiv-Passazhirskiiとボルィスピリ空港Міжнародний аеропорт Бориспіль/Mizhnarodnyi aeroport Boryspilとの連絡線の建設が現在急ピッチで進んでいるとのこと。最高責任者のクラウツォフ氏によると、年度末までに完成するらしい(ホントか?)。
 クラウツォフ氏の頁より引用。


 yandexより、ハルキウ行き線路からの引き込み線が出来ていることがわかります。


 メトロを伸ばしてくれてもいいのですが、ちょっと距離があるし、バスは混んでいる時があるし、やはり鉄道線は欲しいですねえ。

2018年10月6日土曜日

モスクワ・ヴォログダの「快速」列車の設定

 昨日(10/5)から日中(一応は)の列車として、モスクワМосква/Moscow・ヴォログダВологда/Vologda間に列車が新設されました。北のヴォログダやチェレポヴェツЧереповец/Cherepovets、ベロゼルスクБерозерск/Berozerskなどに出張の際に使えそうです。



 モスクワ発ヴォログダ着は1705-2350
 ヴォログダ発モスクワ着は0500-1145
 つまり、6時間45分程度で両都市を結ぶのですが、これまで最短でも8時間半程度かかっていたので、大幅な短縮ですね。
 それとヴォログダからモスクワに出てくるのに便利な列車のようですね。

 また一等寝台が付いています。料金の目安は以下の通り。
 一等寝台3940R
 二等寝台1120R
 三等寝台740R

2018年9月29日土曜日

キエフ・ベルリン線開設計画を発表

 ウクライナ鉄道の代表取締役クラウツォウЄвген Кравцовが、式典で来年度(2019)中のキエフКиїв/Kiiv・ベルリンBerlin線の「復活」を発表したとのこと(「復活」というのは、僕は知らないのですが、共産主義時代などに存在していたのでしょうかね)。
 ルートなど、具体的な話は何も出ていませんが、出来ればベラルーシを通らない、つまり日本人がビザなしで使える列車にして欲しい・・・。ただ、ウクライナが将来EU入りをするまでは(しないか・できないも知れないが)、出入国管理に時間がかかりそう。



 それとついでながら、ウクライナ鉄道のロゴが少し変化しました(上が新ロゴ、下が旧ロゴ)。ソ連チックな旧ロゴの方がいいなあ。車輪を表す丸みもなくなってしまった。


2018年9月27日木曜日

モスクワ・ムーロム線新設(事実上増設)

 今月20日からモスクワ・カザンМосква Казанский вок./Moscow Kazanskii vok.駅とムーロムМуром/Murom駅の間に昼行列車が走り始めました。ムーロム経由の列車はそれなりにあるのですが、ムーロム行きは初の設定です。黄金の輪の一つであるムーロムへのアクセスが増えたことになりますね。


 モスクワ発は1310-ムーロム着1752、ムーロム発は1840モスクワ着2342です。
 料金は3等座席540R、2等寝台1870R。
 5時間弱の乗車なので、2等で寝ていきたい!

ポロシェンコ大統領、国連事務総長にロシアとの友好条約の破棄する旨を伝える

 ウクライナのポロシェンコ大統領Poloshenkoはここのところ、ロシアと結ばれてきた友好条約の破棄に向けて政治を進めてきたが、先日国内での作業が一段落し、とうとう国連にまで条約非更新を報告したとのこと。次の選挙で負けると言われているポロシェンコさんですが、負けてもウクライナの「西向き」政策が変わらないようにと、熱心に制度作りに邁進しているようにみえます。
 まあ、彼らがいろいろと決めるのはいいのですが、ロシアからの移動や流通が面倒にならなければいいのですがねえ。


2018年9月24日月曜日

ロストフとアレクサンドロフへの旅(鉄道にて。ロストフ編)

 秋、寒くなる前にロストフРостов/RostovとアレクサンドロフАлександров/Alexandrovを回ってきました。モスクワからは比較的近場なんですが、ロストフは二年前に弾丸旅行で見てきただけだったので、今回はもう少しちゃんと見る(予定でした)のが目的です。因みに今回は単なる観光です。
 アレクサンドロフはロストフの手前なので、まずはロストフに行き、帰りにアレクサンドロフに寄ることにしました。


 モスクワ・ヤロスラヴリ駅でサンドウィッチを購入。


 ヤロスラヴリ行きの列車は客車列車でした。これでロストフまで行きます。1262Rなり。


 座席について初めて気づきました。取った座席が一等だったので、軽食が付いてきました。


 車両付きの客室乗務員から、暖かいものについてはプロフとブリンチキ他が選べますと聞き、プロフを選ぶ。しかし、あまりおいしくなかった。


 1時間強でセルギエフ・ポサードに到着。遠くにセルギエフ修道院が見えます。


 更に1時間半程度でロストフに到着。列車とホームの間が空いていて、注意しながら下車。


 ヤンデクスで調べてもよくわからないロストフ・クレムリ方面行きのバスの時刻表。前回の経験から、バスがそれなりにあることはわかっていたのですが、今回もまた、駅前の時刻表を見てもよくわかりませんでした。待合所のおばちゃんに聞くと、自分も乗るから待っていなさいとの返事。結局、おばちゃんと一緒に3Bのバスに乗車。


 こちらが時刻表。通しか理解できぬ、これは。1МКРというのは地名らしい。マイクロライオン(小地区)のことか?しかも7番のバスのものしかない。


 ロストフの中心街に到着。といっても、田舎の中心なんですが。


 歩けば20−25分程度。バスなら20R。因みに運賃は乗車時に運転手に手渡しです。


 やって来ましたロストフのクレムリ。しかし今回の目的地ではないので入りません。


 裏手に回ります。


 美しい窓枠を持つ家。背後にネロ湖あり。


 目指すは左奥のロジェストヴェンスキー修道院。一応古いお堂が残っているはずだったのですが・・・


 なんと、お休みでした。仕方ないので近くの土産屋によって、駅に向かいます。クレムリには寄りません。帰りの電車(アレクサンドロフにいく電車)が限られているのです。


 同じ番号のバスで駅に戻ります。


 ロストフ駅にて。ウラジオ行きもありますね。



 それにくらべて、モスクワ行きの近郊線は貧弱。写真下段の5本だけですよ。バスか、優等列車に乗れということか。



 帰りは近郊線を利用します。約351Rの切符を窓口で購入。ロストフ始発のアレクサンドロフ行きが到着です。ボロボロの車両です。因みに、アレクサンドロフに着くまでに検札のチェックがありました。



 アレクサンドロフに到着。駅前の雑踏。ロストフよりも格段に人が多い。町自体が大きいですね。



 ここから目的地まで歩きます(続く)。

アルメニア編その2 エレバン探訪(part2)

漬物屋。キャベツ丸ごとがでかい。 スパイス各種。 野菜コーナーにて突然のしめじ。   ・鉄道駅横の市場(営業時間6:00~9:00) 地元の人々が通う生鮮市場を見たいならここもありです。駅舎に向かって右側にある体育館のような巨大な建物とその周辺で青果や魚、チーズ、スパイスなどを売...