2018年4月28日土曜日

ロシアの長距離列車・近郊電車13:ペテルブルク・ラドガ駅(ラドシキー駅)発

 サンクト・ペテルブルクСанкт-ПетербургのラドガЛадога(ラドシキーЛадожкий)駅を紹介します。この駅は五大駅の内唯一中間駅なので、ペテルブルクを経由してその先に向かう列車が停車します(モスクワで言うクルスク駅と同じ役割)。




写真はwikiより。


1、北方方面行き
ムルマンスクМурманск行き 2106発(下図左)
2等寝台3620-4460R
3等寝台2430R



ムルマンスク行き 0142発(モスクワ始発、アルクチカ号、下図右)
1等寝台11210R
2等寝台3810R
3等寝台2560R



ペトロザヴォツクПетрозаводск行き 2320発
特等寝台(食事、室内シャワー、室内トイレ付き)13940R
1等寝台3990R
2等寝台2240R
3等寝台1030R



ペトロザヴォツク行き「ラストチカ・プレミアム号」 1800発
1等座席2000R
2等座席1110R



コストムクシャКостмукша行き 1519発
2等寝台3160R
3等寝台1700R
3等座席不明



アルハンゲリスクАрхангельск行き 1454発
2等寝台4390R
3等寝台1390R



ヘルシンキHelsinki行き(モスクワ発) 0601発
1等寝台 8160R
2等寝台 5730R


2、西方面(モスクワ非経由)
ソンコヴォСонково行き(モスクワ発) 1425発
2等寝台4610R



ソンコヴォ行き 2248発
2等寝台2380R
3等寝台1550R
2等座席850R



Рыбинскルィビンスク行き 2033発(季節便)
料金不明



Вологдаヴォログダ行き「白夜号」 2040発
1等寝台9600R
2等寝台4060R
3等寝台1770R



Костромаコストロマ行き 1602発(夏期のみ)
2等寝台3540R
3等寝台1970R



Ивановоイヴァノヴォ行き 2101発
2等寝台3630R
3等寝台1920R



Кировキーロフ行き 2102発(季節列車)
料金不明



Екатеринбургエカテリンブルク行き「デミドフ急行号」 1709発
1等寝台12860R
2等寝台9000R
3等寝台4530R



Тюменьチュメニ行き 1530発
2等寝台6090R
3等寝台5310R



3、西方面(モスクワ経由)
Казанカザン行き 1508発
2等寝台3180R
3等寝台不明



Ижевскイジェフスク行き 1333発
2等寝台4980R
3等寝台3180R



Челябинскチェリャビンスク行き 1333発
2等寝台4430R
3等寝台3690R


その他、各種列車でモスクワ行きがあります。モスクワでは、レニングラード駅、クルスク駅の到着になります。

4、南方面
Белгородベルゴロド行き 2241発
2等寝台2920R



Адлерアドレル行き 2033発
1等寝台13120R
2等寝台5073R~4090R
3等寝台4840R


北部拡大図&南部拡大図
 

近郊電車

 ムガМГА、キリシКириши、ププィシェヴォ、ヴォルホフストロイ、スヴィリ、ペトロザヴォーツク(ラストチカ号)、ババエヴォБабаево、ネヴドゥプストロイ行きがあります。




ラストチカ号はペトロザヴォツクまで5時間20分程度の行程で、
一等座席で1570R
二等座席で1110Rです。

またババエヴォまで行くと、チェレポヴェツがすぐそこです。

2018年4月24日火曜日

スターラヤ・ルッサへの旅:計画編(ロシア編)

 スターラヤ・ルッサСтарая Русса/Staraia Russaに行ってきました。ドストエフスキーが滞在して、「未成年」や「悪霊」を執筆し、「カラマーゾフの兄弟」の舞台にもなった場所です。
 *実はこれまでこのブログではスターラヤ・ルサと表記してきたのですが、綴りはРусса/Russaであり、むしろ「ルッサ」のほうがベターなことを知りましたので、今日からは「ルッサ」と表記します。


 モスクワМоскваからの移動手段は列車になります。直行だと、モスクワ→プスコフПсков行きで途中下車できます。
 

 ただし到着時間が4時過ぎと、だいぶ早朝です。いくら北方で日が長くなりつつあるとはいえ、小さい町の寒い駅で日の出を待つのは遠慮したいところ。

 もう一つは列車でヴェリーキー・ノヴゴロドВеликий Новгород/Velikii Novgorodに出て、バスでスターラヤ・ルッサへ行くというルート。
 モスクワ→ヴェリーキー・ノヴゴロド(駅名はノヴゴロド・ナ・ヴォルホヴェ)の時刻表
 

 こちらの方が日の出後に到着します。昔行ったときの記憶でも、駅周辺に食事できる場所があったような。

 ヴェリーキー・ノヴゴロド→スターラヤ・ルッサはバスで移動する計画を立てました。


 かなり本数がありますね。せっかくなので、ノヴゴロドを再訪し、明るい時間にスターラヤ・ルッサに到着できるバスに乗車するようにします。

 スターラヤ・ルッサの鉄道駅やバスターミナルは町外れで、徒歩だと30分ほどかかります。



 復路は鉄道で、プスコフ→モスクワ路線に途中から乗車する予定を立てました!

 


(続く)

2018年4月22日日曜日

キシナウ・オデッサ間の列車の近代化

 ウクライナ鉄道、モルドヴァ鉄道の両鉄道の発表によると、3月30日から、キシナウChişinău/Chisinau・オデッサОдеса/Odesa線が「近代化」されたとのことです。
 

 ボルボのエンジンを積んでいるとのこと。


(写真はウクライナ鉄道のHPから)

金土日の列車の時刻(夏は毎日便)は
6:57キシナウ→10:46オデッサ
18:45オデッサ→22:27キシナウです。

途中停車駅は
 ロズジリナРоздільна 1/Rozdilna
 クチュルハンКучурган/Kuchurgan(パスポートコントロールに30分)
 ティラスポリТираспол/Tiraspol
 ベンデルБендер 2/Bender 2
 です。

 以前は4時間10-20分程度で両都市が結ばれていましたが、今回の「近代化」で3時間45-50分程度になっていますね。これは素晴らしい!

キシナウからの料金は
 三等151L
 二等159L
 一等167Lだそうです。
 オデッサからは249Gとのこと。モノクラス扱いでしたけどどうなっているのだろ。

 またこの車両って、例のヤシ行きのディーゼルカーと同じものですね。

2018年4月20日金曜日

Artplay訪問記(モスクワ)

 モスクワМоскваにはもともと70か所以上の工場がありましたが、ソ連崩壊後、経営の苦しくなった工場は操業を停止しました。そして資金を得るため建物の一部を倉庫や事務所として第三者に貸し出したため、老朽化しても整備せず、都市計画や環境の面で問題視されるようになります。1995年にモスクワ市政府は初めて工場の郊外への移転と、老朽化した施設の取り壊しと再建の必要性を認めました。

 例えば、クレムリンからモスクワ川を渡った対岸にある製菓工場「クラスヌィ・オクチャブリКрасный Октябрь(赤い10月)」からは、いつもチョコレートの甘い香りが漂っていたそうです。赤レンガ造りの趣きある建物で、一般客も売店で直売品を購入できたとのこと。それが閉鎖され、2007年にアート写真のギャラリーやアーティストの工房、瀟洒なカフェ・レストラン、おしゃれな雑誌の出版社などが入居する複合施設に姿を変えました。

(wikiより製菓工場時代の写真)

 ほかにも、2007年にはもともとワイン工場だった場所に現代美術センター「ヴィンザヴォドВинзавод」(ワイン工場の意)がオープンし、民間ではロシア最大規模の現代アートセンターとなっています。

(wikiより)

 実は、工場跡地をアートの場にする最初の試みは90年代から始まっていました。西側では工場跡地をアーティストが利用する例を知っていたロシア人芸術家たちが、90年代に元化粧品工場に入居してアトリエや展示スペースとして利用し始めます。Artplayという名前で呼ばれるようになったこのアート施設は、建物の取り壊しのため2008年に計測器工場の跡地に移転し、今に至ります。

 現在ここにはデザイン家具のショールーム、アート関連の書籍を扱う書店、カフェなど、小さな店舗が200ほど入っています。また現代アートの企画展が頻繁に開催されていて、いまはフロイトをテーマにしたデジタルアート展や、ロシア人現代アーティスト絵画の個展、国際映画祭にも出品された高画質映像のインスタレーションが公開されています。ほかにも、映画監督による講演があったり、コンサートをしたりと、若い人々を中心とした文化の拠点のひとつになっています。

 今回はここで手作り作家のマーケットがあると聞いて行ってきました。
ロシアに長くいると、お土産にも困るんですよ。だいたいいつも同じメーカーのチョコレートになってしまいがちなので、たまには目新しいものを発見したいものです。

 最寄り駅はメトロのクルスカヤКурская/チカロフスカヤЧкаловская駅で、チカロフスカヤの出口が近いです。路面電車で2駅ですが、歩いても15分ほどです。



 路線に沿って歩いていくと、こんな目印が。



 この場所には、1886年にフョードル・ガケンタリが計測器や銅を鋳造する工場を建設。10月革命後に国営化され、ソ連最大の計測器の生産地となったとのこと。
 現在は、こんなふうです。


 今回は4 Seasonsというハンドクラフトアーティストによるマーケットへ
 こちらは手作りのローフードを扱う店。キャンディのように梱包されているのは、デーツをベースに、リンゴやアプリコット、ベリーなどを練りこんだ砂糖不使用のお菓子。
中段の袋入りや、下段の平置きはドライフルーツやナッツですが、ドライトマトがおいしかった!


 カラフルな瓶に入っているのはハチミツ。各種ベリー入りのほか、オレンジやレモン&ジンジャー、ピスタチオ、ラベンダー入りなども。


 これは見た目も味もよく、日本では見たことがないので、最近訪露したお客さんもお土産にしていた一品。スーパーでも、ここまで種類豊富ではないものの、3~4種類は置いています。小瓶もあるので、プレゼントならそちらの方がいいかも。

 この日はパスハだったので、卵型のこんなものが。隣にいる青年がちょこちょこ書き足していました。


 ほかにも服や鞄、中国茶、コーヒー、文房具、彫金、木材加工品や、アクセサリー、ソ連時代のバッジなど、さまざまなものがありました。
 中には、


 ネコバス!
 ロシアでもたまに見かけます。


 たまにはこんな休日もいいでしょう。

2018年4月17日火曜日

ロシアの長距離列車・近郊電車12:ペテルブルク・ヴィテプスク駅(ヴィテプスキー駅)発

 ペテルブルク5大駅の3番目にヴィテプスク(ヴィテプスキーВытебский вокзал)駅を紹介します。ベラルーシやウクライナ方面の列車が数多くでています。バルチースキー駅と同じく、ネヴァ川の南岸にあります。

 以下、季節列車も含まれますので、運転日には注意。



プスコフПсков行き 1922発 乗車時間4時間半弱
二等寝台1750R
三等寝台1300R
三等座席640R
       1850発(乗車時間同上、値段ほぼ同上)もあります。



ヴェリキエ・ルキВеликие Луки行き 2234発 乗車時間9時間
二等寝台1760R
三等寝台1150R



リガRīga行き 1720発 乗車時間16時間弱
一等寝台9070R
二等寝台5760R
三等寝台3020R



カリーニングラードКалиниград行き(ヴィルニュス経由) 1530発 乗車時間24時間弱
二等寝台4270R
三等寝台2320R
三等座席1450R



フロドナГродна(グロドノ)行き(ミンスク経由) 1720発 乗車時間18時間半(ホメリ行きに併結)
三等寝台3880R



ブレストБрэст行き(ミンスク経由) 1823発「星号」 乗車時間17時間半
二等寝台7210R
三等寝台3920R



ソリゴルスクСолигорск行き 1720発 乗車時間19時間半弱(ホメリ行きに併結)
三等寝台3500R


ホメリ(ゴメリ)Гомель行き 1720発 乗車時間15時間半強(フロドナ行きに併結)
二等寝台6140R
三等寝台3300R



キシナウChişinău行き 2040発 乗車時間1日+12時間
二等寝台9910R
三等寝台5900R



キエフКиїв行き 1610発「白鳥号」 乗車時間22時間弱
一等寝台 19350R
二等寝台 10090R
三等寝台 5130R



ドニプロДніпро行き(キエフ経由) 1610発 乗車時間1日+12時間(キエフ行きに併結)
二等寝台11380R
三等寝台6480R



ハルキウХарків行き 1610発 乗車時間1日+4時間(キエフ行きに併結)
二等寝台10200R
三等寝台5880R



スモレンスクСмоленск行き 2146発 乗車時間13時間強(ブリャンスク行きに併結)
二等寝台 3850R
三等寝台 2380R



ブリャンスクБрянск行き 2146発


モスクワМосква行き(殆どはペテルブルク・モスクワ駅から出ますがこちらは臨時便)
2327発 乗車時間12時間半弱
二等寝台 2080R
三等寝台 1600R
三等座席 880R



ウファУфа行き(モスクワ経由) 1335発 乗車時間1日+17時間
二等寝台3990R
三等寝台1800R



ヴォルゴグラードВолгоград行き 1328発 季節便



近郊線
パヴロフスク、パショロク行き、オレジェシ行き、ノヴィンカ行き、チャシチャ行き、チョロヴァ行き。
ヴェリーキー・ノヴゴロド行き、ロガフカ行き、ノヴォリシノ行き。


枝分かれ部分の西側の線
小さく分かれているのがパショロクПоселок、分かれずにそのまま終点まで行くとオラジェシОредеж。オレジェシに至るまでにノヴィンカНовинка、チャシチャЧаща、チョロヴォЧоловаが途中にあり。オレジェシまでは3時間弱かかります。

東の線路は終点がノヴゴロド・ヴェリーキーНовгород Великий。途中でノヴォリシノНовосилино、ロガフカРогавкаを通ります。ノヴゴロドまでは4時間強かかります。

大きく分かれる地点がパヴロフスクПавловскです。


アルメニア編その2 エレバン探訪(part2)

漬物屋。キャベツ丸ごとがでかい。 スパイス各種。 野菜コーナーにて突然のしめじ。   ・鉄道駅横の市場(営業時間6:00~9:00) 地元の人々が通う生鮮市場を見たいならここもありです。駅舎に向かって右側にある体育館のような巨大な建物とその周辺で青果や魚、チーズ、スパイスなどを売...