2026年2月19日木曜日

今、帝国主義論を読んで(1)

 いろいろと事情があって、ちょっと発言を控えていて、ブログの更新が滞っています。お許しください。そのうちに旅も出来そうですのでそれまではご勘弁を。

 そういうわけで、会社の乱雑に日本語の古い本が並ぶ本棚から一冊読んでいる本があり、この本なら大丈夫だろうと考えて感想を書き散らかします。書名はレーニンの『帝国主義論』といういわば古典で、言っていることがあっているのかよくわからないのですが、こうや君には刺激的だったので冒頭の方のみ紹介。素人なので間違っていたらごめんなさい。

 執筆は第一次世界大戦前の1916年らしい。当時の最新の資本主義(結局、それまでのおっとりした資本主義と異なる、獰猛な資本主義である「帝国主義」のこと)とはなんぞやという問題関心のもとで、その解明が試みられています。そういや一部の企業や有産者が儲けて、中間層が解体し、格差が拡大したなんてことが日本の状況としてよく語られていますが、昭和の古い資本主義を知る身としては、確かに資本主義は変化して、獰猛になったなあとは思う。冷戦終了の結果かもしれないですね、良くも悪くも資本主義が変わったのは。

 ただ、レーニンによると、これは少数の大企業が生産を集中(≒独占)することによって起こるらしい。カルテルとかトラスト、コンツェルンの仕組みが使われるとのこと。闇カルテルなんて、日本でもたまに事件になっていますが、たしかに独占して価格を維持して儲けたいという人たちだよね、ああいうことをする人や企業は。それで大戦前には、企業総数の1パーセントに当たる大企業が国の動力資源や生産額の半分を握っていたらしい。原料から製品までを作ってしまうことで、大企業は競争に勝利し、利益を安定的に受け取っているとのこと。

 まあ、原料から製品製造までを握っているなんて、まあ現代の企業が価格を下げるのに使われますよね。ユニクロとか、イオンとかだけでなくて。だから、独占のもとでそういうことが行われるのが良くないのだろうねえ。競争がなくなると、下げなくてもいけちゃうもんね。

 それで、こうした流れを裏で支えているのが銀行だったとのこと。まあいまでも三井住友とか、いろんなところで名前を見ますよね。この銀行が同じく独占を進めていて、ドイツだと9大銀行が国民の総預金額の半分を有していたらしい。彼らはそれで、企業の財務状況も把握していたし、企業に役員を送り込んでいたので、銀行と大企業がタッグを組む世の中になってしまったとのこと。まあこれは今に日本やアメリカだってそうなんだろうねえ。そういえば、やはり冷戦終結後ですかね、日本の都市銀行や地方銀行が再編されて、三大メガバンクなんてのが出来たのは。

 で、1900年に恐慌があって、それ以降、巨大な銀行が証券取引所を支配するようになったらしい。金を出すだけじゃなくて、企業の内部を知っているわけだから、いろいろと金融で利益を上げられるようになるらしい。現代だと、インサイダー取引に当たるのかも知れぬ。

 こうやって、産業革命に始まる、物作りの資本主義から、金融で儲けるタイプの資本主義に変化したそうな。元本保証のないニーサや金融商品を勧める今の政府もこの流れにあるってことか。

 *まだ途中なんですが、一気に読めないので今回はこんなところで。これを読む気になったのは、最近の国際情勢が、自国の利益むき出しになっていて、いろいろと勉強しないといけないと思ったからです。海外にいると、「自国ファースト」を高らかにうたう人たちってホントに怖い。こうや君もびびってます。

2026年2月4日水曜日

再開:キシナウ・オデサ線

 小ネタですが、2022年の軍事作戦以来運行休止状態だったオデサ・キシナウ線が復活するとのこと。(https://visitukraine.today/blog/7512/international-train-odessa-chisinau-resumed-for-the-first-time-since-2022-details?


  ロシア軍は少しずつ西に迫っているけれど、大丈夫なのかしらん。

2026年1月24日土曜日

キシナウ・ヤシ線の続報他

 以前お伝えしたニュースの続報ともう一つニュース。20日にモルドヴァとルーマニアでインフラ整備の合意がなされたとのこと。ルーマニアのガラツとモルドヴァのカーフルの連絡路(赤色)の新設、カンテミルからルーマニアへの線路(緑)の再開通、ヤシ・ウンゲニ(青の国境付近)の欧州軌間での電化開通をめざすとのこと。モルドヴァがEU加盟に向けて進んでいることが背景にあるとのこと。

 しかし、また親露派が選挙で勝ったらどうなるのだろう。取りやめか。



 

2026年1月18日日曜日

スィクティフカルの地ビール

 ちょっと前の記事ですが、この話も出しそびれていました。

 スィクティフカルにはこの町の名を冠したビール工場があります。その名も「スィクティフカルピーヴォ(スィクティフカルビール)Сыктывкарпиво/Syktyvkarpivo直営店も市内に複数あります。ここに来たなら一度は飲んでおかねば。

 

https://www.pivokomi.ru

元は食品工場の清涼飲料水製造部門でしたが、1960年代にビールも製造するようになり、1968年には正式名称をスィクティフカルビール工場に改称。1993年に民営化して現在に至るとのこと。

 

最初、路上から中を伺ったときは、仕事帰りらしき男性たちがずらりと窓際に座ってプラコップに入ったビールを飲んでおり、やや入りにくい雰囲気でした。隣同士で話すわけでもなく、黙々と500mlを飲んでいるのです。しばらくして再度覗いてみると、客が減って入りやすくなっていたので、チャンス。


生ビール各種。全部スィクティフカルビール工場で作っているとのことですが、せっかくなら同名のを飲んでみますかねえ。値札は1L当たりで、最小で0.5Lから購入できます。「スィクティフカルビール」という名称のビールは、普通のとノンフィルターの2種類があり、レジのお姉さん曰く、「ノンフィルターはレモネードみたいだという人もいますよ」とのこと。掲示されている生ビールのほか、瓶ビールやつまみも売っています。


 

そのノンフィルタービールがこちら。軽い飲み口で旨し。

 

モスクワだと、酒・食品チェーン「クラスノエ イ ベーロエ Красное и Белое/Krasnoe&Beloe」で瓶ビールの取り扱いがあるようです。


実は、当時、飲んでないとやってられないことが振ってきていて、この時は束の間の幸せで癒やされました。

2026年1月8日木曜日

事故から復旧(速報)

 二日前にシベリア(ゴンジャ・グダチ間)で起こった貨物列車の大脱線事故。ようやく復旧したとのニュースあり。35両が脱線というので、なかなかの大事故。石炭輸送の貨車が多かった模様。(写真はヤンデクスから)。



 

2026年1月1日木曜日

コミ共和国で食べる伝統的なパン

2026年となりました。ことが収まるかと思いきや収まらず、どうなるかわかりませんが…収束の方向で進んでほしいところ。そういえば、日本から頼りの中で、若者向けの日本からのロシア留学の基金が再開するとのこと。知らないところで、日露関係は動いているようですね。

ところで、昨年のスィクティフカル訪問時のことで、アップし忘れていた記事がありましたので今更ですがアップします。

*****

スィクティフカルにはジビエを用いたコミ伝統料理レストランが数軒あります。いずれも高級店で、ゆっくり時間をかけてディナーで味わうのがよろしいかと。では、仕事の合間に現地ならではのものを食べるならどうしようかと探したところ、こんなパン屋がありました。

 

ママ・ナガトーヴィラ…ショーマ、イェシ Мама наготовила... Сёмаешь/ Mama nagotovila... Sema, esh

https://vk.com/mama_nagotovila?ysclid=mj3v3msihu205058952

チェーンのパン屋で、市内に数軒あります。


下の写真だと丸いパンの描かれている店舗です。

テイクアウトのほか、イートインコーナーもあります。

 

ピロシキやベリャシといったロシア全国で作られているパンのほかに、コミの伝統的なパンもあります。中央にある丸くて上に白いソースのかかったパンが「シャンガ Шаньга/Shan'ga」。左がホワイトソース(たぶん小麦粉ベース)に卵、右がカッテージチーズです。ここでは見かけませんでしたが、シャンガの具材にはほかにもジャガイモやキノコ、ベリーなどのバリエーションがあるようです。

 

下の写真の中央奥にある、薄茶色の「コミ風ピロシキ」も店員に勧められました。ライムギ生地で、普通のパン生地よりもほろほろとしています。塩味系のキャベツと甘味系のコケモモとリンゴを食べてみましたが、特に後者がうまし。崩れやすいので、持ち帰りの際はご注意を。 

ここの店名、訳すと「お母さんが大量に作った。ショーマ、食べて」という意味になります。ショーマ(セミョンСемёнの愛称)って誰だろう。

 

店名にふさわしく、僕が1種類ずつ注文すると、レジのおばさまは「いくつにする?1個、2個?それとも5個?」 そんなに食べられませんが、こんな調子で勧められて、結局、合計で5~6個買ってしまいました。デブ活万歳。いや、この出張中に燃焼しよう。

2025年12月28日日曜日

2026年のモスクワ公共交通機関の運賃改定

 毎年値上がりする公共交通機関の運賃ですが、しばらく前に来年の料金が公表されました。

https://www.rbc.ru/rbcfreenews/692751379a7947c716bbf323?ysclid=mja4a7tk2s360027209

 

 公式情報は以下(ロシア国外からは要VPN

https://mosmetro.ru/news/details/8371?ysclid=mja406g65r545708066

ご参考までに、202561日以降の運賃一覧はこちら。

https://www.mosmetro.ru/payment/tickets/troyka

 

 簡単に整理すると、モスクワ中心部(МЦД(モスクワ中央経線)郊外エリアを除く)の主な料金はこうなるとのこと。

ICカード「トロイカ」で1回乗車(地上の交通機関/МЦД+地下鉄) 67R75R 

90分有効(地上の交通機関とМЦД+地下鉄で乗り継ぐ場合)  100R112R

フェイスペイ(МЦД+地下鉄) 63R71R

共通1回券  80R90R 

共通2回券  160R180R

1日券 375R415R

3日券 720R800R

30日券 3160R3460R

90日券 7650R8450R

 

 円安のため1R2円近くになっているので、1回乗車が約150円というのは、昔と比較するとずいぶん高くなりました。

 

 2026年は付加価値税が20%から22%に引き上げられますし、通常年に1度の光熱費の値上がりが2度予定されています。物価はそれ以上に値上がりしていますし、一般のロシア人は皆どうやってしのいでいるんだろう。

 

今、帝国主義論を読んで(1)

  いろいろと事情があって、 ちょっ と発言を控えていて、ブログの更新が滞っています。お許しください。そのうちに旅も出来そうですのでそれまではご勘弁を。  そういうわけで、会社の乱雑に日本語の古い本が並ぶ本棚から一冊読んでいる本があり、この本なら大丈夫だろうと考えて感想を書き散ら...