2019年8月2日金曜日

ギリシアからアルバニアへ(カランバカからジロカストラへバスで移動)

 欧州各国にある支店の応援で、二年ぶりにギリシャΕλληνική Δημοκρατία/Greeceに出張しました。そのあと、うちの会社によくある事情で、バルカン半島の代理店をいくつか回らねばならなくなりました。但し今回特にアルバニアAlbania(現地語ではシュチパリセShqipëriaって言うんですね、この国は。)へ行くことができるというので大興奮です。

 アルバニアは、90年代まで鎖国をしていて、その後ねずみ講の蔓延によって国民の3分の1が財産を失う悲劇に見舞われたという、ヨーロッパの中でも特に「経済水準が低い」とされる国です。ですがオスマン帝国時代に建設された城塞や美しい自然の地形に恵まれているので、歴史や自然を楽しむにはいいところ。周辺国に比べて観光客がまだ少ないので、夏でも落ち着いて過ごせるのではないでしょうか。実際なかなか行く機会もないので、これはいいチャンス。
 直前にいた町は、以前も訪問したメテオラの玄関口カランバカΚαλαμπάκα/Kalampakaです。以前調べたように、カランバカのバスターミナルから出る都市間バスはあまり多くありません。(2017年2月)しかし、ヨアニナΙωάννινα/Ioanninaまでたどり着けば、そこからはアルバニアのジロカストラGjirokastër/Gjirokasterに国際バスが出ています。今回はこのバスでアルバニア入りすることになりました。



 カランバカ→ヨアニナのチケットは前日購入しました。当日はそれなりに乗客はいたものの、少しは空席があったので、当日でも購入可能かと思います。出発は9:00。ちょうどメテオラの修道院巡回バスが出る時間でした。


 カランバカのバスターミナルは、バスの駐車するスペースが特に設けられているわけではなく、路上に停車します。だからメテオラ修道院行きのバスが9:00ちょうどに出発した後、少し遅れてヨアニナ行きもやってきました。
 11:00過ぎにヨアニナのバスターミナルに到着。ジロカストラ行きは13:15発、8ユーロ。見えにくいですが、ヨアニナからのバス時刻表はこちら。



 国境では全員バスを降りて社屋へ入り、ブースの中にいる管理官の前に一人ずつ進んで、パスポートチェックを受けました。その次のアルバニアの入国では、バスの車内でパスポートが回収され、あとで返却されます。ギリシャの出国スタンプはありましたが、アルバニアの入国スタンプはありませんでした。なんでだろ。

 ここからさらに田舎道を進みます。

 ジロカストラのバスターミナルに到着です。ここは駅舎がなく、路上にバスが停まるだけです。目印はガソリンスタンドです。




 アルバニアは、国内でしか通貨レクを入手することができません。というわけで、両替所へ向かいます。バスターミナルから街中に行く路上で数軒見かけました。僕は2か所で両替しましたが、それぞれ1ユーロ=121.76レクと121.81レクでした。だいたい1レク=1円なので分かりやすい。土日も営業していたので、休日に到着する旅行者にも便利です。ATMはバスターミナルでは見かけませんでしたが、銀行はメインストリート沿いにあるので使用できるかと思います。

 ホテルはBooking.comで予約しましたが、現地通貨払いということだったのでレクで用意していました。ですがユーロでも払えるようです。のちに分かるのですが、この国ではバス料金や地元の人が行く商店は現地通貨で支払いますが、ホテルや旅行代理店でのチケット購入、お土産屋さんなどではユーロを受け取ってくれます。

 ホテルにチェックインした後、さっそくジロカストラ城へ。19世紀に戦略上の要塞として建設されたこの城は、崖の上に町を見下ろすように建っています。この坂道、あなどってはいけません。途中からかなりきつくなったので、しっかりした靴で行くといいと思います。


 城へ向かう坂の途中の城下町。今ではお土産や食事処になっています。

 200レクを支払って中に入ります。アルバニアの博物館は、夏季だと19:00くらいまでは営業しているので、日中の暑い時間はホテルやカフェで休憩し、夕方に出直すといいかもしれません。



 城塞の中は広く、公園のようになっています。



 城からはこの眺め。頑張って坂道を上ってきた甲斐がありました。



 ホテルに戻る途中で夕食を取れる場所を探していたのですが、ここで上司から緊急の仕事の連絡が。仕方なく、近くのスーパーで食糧を調達してしのぐことにしました。たまたまかもしれませんが、入ったSPARにはパンコーナーがなく、入り口脇にある別店舗のベーカリーで買いました。しかし巨大なサイズのパンしかない・・・・・・・僕の前にいた地元の人が、巨大な丸いパンを4分の1にカットしてもらって購入していたので、それに習いました。4分の1を買って、50レク。これでも1人ではなく、家族で消費するサイズです。スライスしてもらって食べましたが、皮はかりっとして中はしっとり柔らか。モスクワでは、このサイズでこの焼き具合のパンは、50円では売っていないなあ。

 窓の外からは音楽や人の話し声が遅くまで響いていました。

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