2021年6月2日水曜日

アルタイへの旅(実践編1) テレツコエ湖

仕事を片付け、週末を迎えました。この日は朝からテレツコエ湖Телецкое озероへ。



 テレツコエ湖はロシアでバイカル湖に次ぐ面積を有する湖です。ユネスコの世界遺産に登録されたアルタイの黄金山地に含まれ、その一部は一般の人々は立ち入り禁止の保護区域になっています。



 このミニバスで出発です。途中までは舗装道路だったのですが、途中から砂利道。がたがたと進みました。



 山と草原が続きます。



 時々こんなふうに村があります。
 アルタイ地方はアルタイ人やカザフ人といった先住民のほか、17世紀にロシア正教主流派から分離し迫害された古儀式派のロシア人が移住してきました。ツアー会社の人曰く、この辺りに昔から住んでいるロシア人からは「うちは先祖代々古儀式派だ」とか、「祖父は古儀式派で若いころは大変だった」といった話を聞くし、古儀式派の人々によって開かれた村がいくつもあるとのことです。しかしロシア人同士でも、地元住民の方々や村の外観からは、古儀式派かどうかは分からないんだそうです。



 アルティバシАртыбаш/Artybashでボートに乗り換え。僕が乗船したのはホンダのモーターボート。



 こちらのライフジャケット君、日本からここまで、はるばるやってきたようです。いや、ボートと一緒に日本から来たのかな。





 2か所ほど下船することができました。



 この日は、朝は肌寒かったものの、日中は温かでした。あちこちに野草が花を咲かせています。このほかにもカタクリのようなピンクの花や、タンポポに似た黄色い花も。
 



 一方、まだ雪が残っている場所もあり。



 湖の水はこの透明度です。



 マラリニクмаральник(リンクはWiki)呼ばれる、ツツジの一種が咲いていました。もう少しで花見ができそう。



 2か所目に下船したところにはトイレがありますし、軽食屋が並んでいてピロシキやブリヌイ、地元のお酒などを購入できました。小腹が空いたらここがチャンスです。湖のほとりの石に腰掛けて軽食休憩。僕は湖で採れる魚の入ったチェブレク(揚げパン)を食べました。あっさり薄味でした。



 再び乗船して、今度は水上からしか見られない名所ポイントを巡ります。

 その後 アルティバシに戻り、下船後に近くの食堂で遅い昼食をとりました。メニューはスタンダードなロシア料理がそろっていて種類は結構多いのですが、時間的に売り切れの料理もありました。アルタイにしかない料理というのはなさそう。



 しかし、ラグマンを頼んだら麺がスパゲティだったのには驚愕。
 


 あとはこのまま宿まで帰ります。途中、車窓から、太陽の周りに虹のような輪が浮かんでいるのが見えました。ガラス越しで色がだいぶ飛んでしまっていますが、これはもしや、ブロッケン現象というやつでしょうか。
 
 宿に帰るとあっという間に意識が飛びました。明日はさらに長丁場。(続く)

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