2021年6月5日土曜日

アルタイへの旅(実践編2) 驚異のアルタイ・ツアー前編


 現地でお世話になったツアー会社に、滞在期間が短い中、できるだけたくさんアルタイを見たいと相談しました。すると、カトゥニ川を南下しモンゴルやカザフスタン方面に片道400キロを移動するプランを勧められました。走行距離800キロ。朝8:00に出発し、夜23:00に帰ってくるコースです。その名も「驚異のアルタイ」。

https://altay-tours.ru/tour/excursions/amazing-altai-800/


 こんなルートです。


 


 地図ではゴルノ・アルタイスクから表示しましたが、このツアー会社は同市からは出発せず、カトゥニ川沿いのアヤАя/Aya、カトゥニКатунь/Katun'、マンジェロクМанжерок/Manzherokのホテルで客を拾います。僕もアヤで拾ってもらいました。 




この日のルートは主に連邦道路256号線なので舗装されていましたが、両サイドは動物の楽園です。




 

この高さ、伝わるでしょうか。

セミンスキー峠。手前の木の枝にはシャーマニズム信仰で願い事を込めたリボンが結ばれています。




 観光客の来る名所には、時折こんなふうに土産屋や屋台が並んでいます。こういった場所にはトイレもあります。とにかく行程が長いので、間食やトイレは計画的に済ますようガイド氏から何度も注意がありましたが、行ってみると本当にその通り。休憩所はほとんどないのでした。間食についても、朝8:00に出発したあと、昼食のとれるカフェに行きつくのは16:00なので、ここでピロシキやチェブレク、飲料水を調達しました。トイレは有料で、場所により1540R程度でした。

 


 マラル鹿の肉加工製品。この辺りにはマラル牧場があり、繁殖に力を入れているのですが、その肉をこのように加工して販売しています。燻製や干し肉、塩漬けなどが500R前後で手に入ります。マラル製品は肉だけではありません。毎年生え変わる角を加工した彫り物や、角を添加した薬草酒やハーブティーなんてものも。


木工芸品、とても温かいらしいラクダの毛織物など。




再び移動します。移動中、マラル牧場の横を通りました。どこかにマラルがいるんじゃないかと探しましたが、ここでは出現しませんでした。



突然停車したのでどうしたのかと思ったら、馬の群れが横断していきました。







 ようやくたどり着いた古代の石碑。表面にはうっすらと彫刻された模様が見えます。左の高い石碑は男性、右側は女性、中央の低いものは子供を表現しているという説があるとのこと。ちなみに、中央手前の石碑だけ台の上に載っていますが、放牧中の家畜が背中がかゆくなると石碑に体をこすりつけるので、倒れてしまったんだそうです。そのためコンクリートの台に固定されました。よく見ると、左右の背の高い石碑は、中央付近が茶色く変色しています。数千年にわたり、無数の動物が背中をこすったに違いありません。

 次回は古墳についてもう少々詳細に触れます。

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