2021年6月18日金曜日

イングーシのマガスより報告

 イングーシ山岳部への入域許可が間に合わなかったことから、イングーシ共和国では首都マガスのみ訪問することになりました。ウラジカフカスからマガスに行く途中の連邦道路上にバスターミナルがあり、ここでイングーシの支店の方の出迎えを受けました。マガスがイングーシの首都になる前に首都だったナズランにあります。


 それでこちらの支店にまずは用件を携えてうかがった後、市内で一日を過ごしました。まあ特に危険を感じることもなさそうな気がする町で、一日気楽に過ごせました。



 地元の方は「新しいバスターミナル」と呼んでいました。鉄道ナズラン駅の近くにも別のバスターミナルがあるようなので、呼び分けているのかもしれません。



ここから出るバスの時刻表。


 マガス市内に入ります。




 なんと、中心部すらまだまだ工事中なのですが、自転車専用路があったり、ブース型のバス停があったりと結構整備されています。中央のガラス張りの箱体がバス停です。





 清掃員らしき町の女性たち。みなさんベールをかぶり長いワンピースを着ています。ウラジカフカスより少しベール率が高くなり、ヘジャブもたまに見かけるように。一方、ひざ丈のワンピースの人も割(半数程度?)といますね。


 午後からはマガスのメモリアル公園に行ってみました。1940年代、スターリンはコーカサスの少数民族がナチスドイツに協力したとして、この地域の人々をカザフスタンに流刑にしました。




 その当時使われた輸送列車が「記憶と栄光のメモリアルМемориал памяти и славы」という公園に展示されています。広軌のデンダー蒸気機関車は本当にでかい。




 貨車の中に入ってみます。



 護送される人々はここに詰め込まれたらしい。

 

 この日案内してもらったイングーシ人のおっちゃん(支店の職員)の先祖も流刑になり、名誉回復後にここに帰ってきたとのこと。ご母堂はカザフスタンの流刑先で生まれたとのこと。この共和国で出会った多くの人々は、同じような背景を抱えているのかも。
 あと一日滞在して、のあと、一旦ウラジカフカスに戻ります。その後、再度東に向かいます。チェチェン入りです(ブルブル...)。

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