2021年6月8日火曜日

驚異のアルタイ、古代遺跡を歩く

ここには古墳があり、いくつかはすでに発掘されたものの、手付かずの古墳もたくさんあります。

 こんなふうに、草原に石を固めて置いてあるものが古墳だそうです。
 車から外を見ていても、路肩のあちらにもこちらにも無慮数百と並んでいるので、考古学者には垂涎の場所でしょう。

 今回のコースをさらに南下して、モンゴルとの国境に近い辺りまで行った地域では、「ウコクの王女」と呼ばれるミイラが出土しています。2530歳の刺青を施した女性のミイラで、ゴルノ・アルタイスクの国立博物館に展示されています。そのほかここで出土したパジリク古墳群の発掘物はサンクトペテルブルグのエルミタージュ美術館で見ることができます。

 



 カトゥニ川とチュヤ川の合流地点。色がくっきりと分かれて見えます。

 春なので、雪解け水が山から流れ落ち泥を運んだため濁っていますが、夏や秋にはエメラルドグリーンになるらしいです。




 次に停車したのはこんなところ。羊が放牧されている草原に、ごつごつした岩山が広がっています。




 車を停めたら、羊の親子があたふたと逃げていきました。僕が悪魔に見えたのか。

 


 岩に近づいてみます。一見、ただの岩なのですが……

 左側に渦巻模様、中央には白い苔で見えにくいものの、動物らしき絵があります




ペトログリフ。これもいたるところに描かれています。






 マラルの絵だそうです。すごいなあ。毎年角が生え変わりますが、そのたびに新しい角の枝分かれが増えるのだとか。



 ここには、青銅器時代のものと、それより後期のスキタイ人の描いた2種類の時代のものが混ざっているそうです。形状が違うので見れば分かるというのですが、素人には判別が難しい……。

 


 これまで見たものは足元の岩に描かれていましたが、断崖絶壁にもありました。中央部分に動物の絵が彫られています。




車に乗って、さらに奥地へと進みます。

幹線道路の横に、古いチュヤ道路が残っています。連邦道路ができるまでは、このチュヤ道路が唯一の峠を越える道路でした。危険な地形のため、この道路を作るために多くの労働力と犠牲が伴ったそうです。





この地点はモスクワからは4105キロ。ウランバートルからは1838キロ。


 続いては、「娘の涙Девичьи слёзы」という滝を見に行きます。この岩山を登ります。

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