2021年6月14日月曜日

北カフカス出張命令にあらがう社員たちとこうや城の落城

 上司より、北カフカスСеверный Кавказ(北コーカサス)の支店に社員を送るよう指示がありました。まあ通常の出張とはやや異なる、身体を危険に晒すこともあるやも知れぬ出張ですので、社員は皆、渋い顔。
 その状況を上司に伝えると、①向こうの旅行会社にウラジカフカス空港Владикавказから支店のあるイングーシИнгушетияの宿まで、また次の支店までも(そして最後はダゲスタンのデルベント。帰宅便はマハチカラМахачкалаから)送らせること、②仕事自体はそれほどないので、昼間はそのツアー会社のツアーで現地巡りをしても良いとの話を受けました。う〜ン、かなり魅力的ですな。その昼間のツアー台も会社で出すというので、守りに弱いこうや城は陥落し、自ら出張することを伝えてしまいました。

 しかし本当にこうや君の力で何とかなるのか、大丈夫なのか。
 そこで2018年に北オセチアСеверная Осетияを旅行した日本人のブログ2種類を読むと一組はイングーシでホテルに強盗が入っており(本人たちは無事)、もう一人はイングーシ山岳部へ車をチャーターして行こうとしたらオセット人とイングーシ人の民族感情が悪いことから、地元会社に断固拒否されたとか。まあ、イングーシ山岳部はツアー行程内にあるので、団体バスだし大丈夫だろうと思っています。

 とは言え、折角ならいろいろと廻りたいのも人の心。ウラジカフカス空港から現地入りして、前日にはダルガヴスという「死者の町」へ行くのもいいかなと考えています。100軒くらい石造りの三角屋根の小さな家が並んでいますが、疫病が流行ると感染者をそこに隔離したそうで、生きて帰ってきた村人はほとんどいなかったとか。時代が時代なら、コロナ感染者は閉じ込められていましたねえ、きっと。

 実行しようとしているタイミングで仕事が入ったら延期になってまうので、計画倒れになるかもしれませんが、なかなか面白い地域ですので、安全確保の上で自分の目で見てみたいものです

 とはいえ、冷静に考えると、ウチの会社は無茶させるよなあ。

1 件のコメント:

  1. 北コーカサス地方には訪れてみたい観光資源がいくつもありますが、いかんせん治安に問題ありのため多くの人が訪問を躊躇っている状態ではないでしょうか。現地のロシア人も嫌がるくらいなので、ほかの地域と比べると治安が悪いと思います。当然ながら訪れた人全員が被害にあっているわけではないので、そこが悩みどころです。

    もし実際に出張が発生して、無事モスクワに戻ってこられましたらブログの記事を楽しみにしております。どうかお気をつけて。

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