2016年12月3日土曜日

甦ったチェルキーゾフ市場---商業施設「モスクワ」

 かつてモスクワにはチェルキーゾフ市場という本格派の「怪しい」(しかし値段は安い)商業施設がありました。この施設についての日本語の解説はあまりないのですが、こちらで比較的詳しく紹介されています。「怪しい」というのは、やや語弊があるのですが、この市場は通常のモスクワの施設とは雰囲気が全く異なっており、中国人を中心とするアジア系住民の巣のようなところでした。ところが、2009年頃にロシア政府により解体され、現在は何もありません(下の写真は跡地の様子)。



 しかし、ここを追い出された人たちは、南の地区に移住し、新たな巣を創り上げているという話を聞きました(彼らを悪者のように扱っているようにも聞こえるでしょうが、そういうつもりではありません。ただ、巣のような場所であるとは思います)。それが、メトロ・リュブリノ近くにある商業施設「モスクワ」です。
 衛星写真を見る限り、普通の商業施設にも見えますが、内部は通常の施設とは全く異なっており、かつてのチェルキーゾフ市場と同様の商品の配列、店舗の配置が行われていました。



 リュブリノで降りてから、バスもありますが徒歩で歩いてみます。遠くに既に「モスクワ」の巨大な看板がうっすら見えます。門まで20分程度でしょうか。



 一番手前には建築資材を販売する店舗の並びが二本できています。その奥が生活資材、雑貨品。そして商業施設の本体が更に奥にあります。



 本体への入り口です。門があり、そこからしか入ることが出来ません。不思議な構造です。



 既に建物の外部にチェルキーゾフと同じ構造でコート屋がたくさん店を構えています。



 施設内部なので若干綺麗ですが、小店舗が左右にかなり長く続きます。



 二階にも店舗の列が縦横に並んでいます。



 この二階部分に激安の食堂があるとの噂を耳にし、まず発見したのが中央アジア料理の食堂ヴォストーク。ラグマン200R〜。いろいろな料理があります。



 我慢できずに食べてしまったラグマン。トマト味より牛肉エキスの方が強い味でした。



 向かいにあるのがベトナム料理屋。ここも麺ものが350Rからあります。



 値段表(一部だけ)です。



 更に南には中華料理屋があります。入った時には奥でひよこを大量に入れた段ボールがおかれておりビックリ。



 思わず食べてしまったピーマンと肉の炒め物。ちゃんとした中華の味でした。うまかった。このクラスは300Rです。



 帰る頃には閉店作業の店が多かったですね。



 ちょっと全てを回りきれなかったのですが、食品関係が見当たりませんでした。恐らく、外の店舗のどこかにあるのでしょうが、多分そう言うところにも食堂がありそうで、期待してしまいますが今日はここまで。アジアの味が恋しくなったらまたお世話になりたいのですが・・・いかんせん、遠いんだよなあ。

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