2021年5月24日月曜日

2021年春のクリミアの状況 第1報告

  すみません、アルタイ記事を進めようかと思っていたのですが、クリミアКрымに派遣した友人A氏(一応部下。ロシア人)からクリミアの興味深い話を聞いたので、それを先に。

 まずは①宿泊施設について。
 2月の時点ですでに今夏のホテルが全部埋まっていると聞いたとのこと。原因は海外旅行ができないかららしい。今回A氏は、ヤルタからも、 空港のあるシンフェロポリからもアクセスのいいアルシタАлуштаで宿をとったのだが、彼がそこで知り合った旅行者のロシア人曰く、4月まではアパート(民宿)を借りて11500Rだったのに、5/1のシーズン開始後は14500Rになったとか。あとそもそもヤルタやセヴァストポリは宿が高いと僕も聞いていましたが、こんなにも値段が変わるのですね。


 また制裁のためBooking.comなど西側のホテル紹介サイトではクリミアには物件がないと表示され、使えないとのこと。これは僕も確認しています。ただし、ヤンデックスなどロシアのサイトで検索すると出てきます。同様の理由で、ロシアで発行されたクレジットカードは使えますが、ほかの国のカードは現地では使えなかったとのこと。


 ②ロシア本土の大手が存在しない。携帯電話プロバイダ、スーパー、タクシーで気づいたとのこと。

 

 携帯電話は、ロシア本体の大手プロバイダは海外ローミング扱いでしか繋がらないとのこと(追加で1300R以上かかり高額になる)。そしてヴォルナВолнаとかWin Mobileとか、現地限定のプロバイダがあるとのこと。(補足ですが、A氏は当初Win Mobile100Rでネット無制限のプランを買うつもりだったが、空港の同社ブースではこれが600Rだったので断念し、ほかの店舗は駅から遠かったので、駅前にあったヴォルナで300R25GBSIMを取得したとのこと。同社は450Rでネット無制限もあるらしい。まあしかし、会社の経費で落とすのだから、気にしなくていいのに!)

 

 スーパーも、ピャチョロチカПятёрочкаやマグニトМагнитといった大手チェーンはなく、Пудなど地元のチェーンとか1軒だけの店とかだけらしい。値段はモスクワ並みとのこと。タクシーも、ヤンデックスタクシーやシティモビルはなく、やはり地元のアプリやタクシー会社に電話(又は白タク)だそう。ヴォルナВолна(ケータイと同名)というアプリを使ったとのこと。これだと、現金、カード(要事前登録)とも使用でき、運賃はモスクワより安く、1015分ほど乗車し(58km)で200R前後くらいだったらしい。


 伝聞なので読みにくいかと思いますが、そもそも報告から聞き知ったことですので、読みにくさについてはご容赦ください。

 

 もらった写真も多少載せておきます。A氏に自由時間をかなり多く与えたので、いろいろ回ってきたとのこと。


 マサンドラ宮殿



 チェーホフの家博物館



 リヴァディア宮殿




2 件のコメント:

  1. ロシア人から見たクリミアの出張報告ありがとうございます。

    大手業者のサービスが利用できないとなると、本土?から来た人達は不便を感じるでしょう。クリミアに進出できないのは外国からの規制が影響しているのでしょうか。ウクライナからの水の供給が停止され水不足が深刻と報じられていましたが、ホテルで水が出ない、なんて事になったら嫌だなあ。

    トルコとタイへの旅行が解禁になればクリミアのホテルに泊まりやすくなるかもしれませんね。

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    1. 本土の大手は、クリミアの地元企業から締め出しを食らっているようです。A氏曰く、現地の人はこういった地元企業を「クリミア・マフィア」と呼んでいたとか。今年の夏、本土のロシア人が大挙して押しかけたら、ニーズを受けて徐々に便利な方向に変わっていくのかもしれません。

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