せっかくなので、モスクワ市内のシェフテリ建築を巡ってみることにしました。
スタートは、見学した「ストラテギヤ」のあるシェフテリ邸です。
1.シェフテリ邸(ウルグアイ大使公邸)Особняк Ф.О. Шехтеля (Резиденция послов Уругвая)
所在地:エルモラエフスキー横丁28c1 / Ермолаевский пер., 28, стр. 1/ Yermolayevskiy Ln, 28 с1
見学したシェフテリ邸の近くに、同じくかつてシェフテリが自身で住むために建てた家があります。今はウルグアイ大使公邸になっているので、残念ながら立ち入り禁止。
2.レヴェンソン印刷所Скоропечатня А.А. Левенсона
所在地:トリョフプルドヌイ横丁9c1 /Трёхпрудный пер., 9, стр. 1 /Trekhprudnyy Pereulok, 9 с1
ウルグアイ大使館公邸のすぐ付近にもう1軒、シェフテリの建築があります。レヴェンソン印刷所です。普段はここも一般公開されていませんが、まれに展覧会などが開催されているようです。
3.ジナイーダ・モロゾワ邸Особняк Зинаиды Морозовой。(写真はWikipediaより引用)
所在地:スピリドノフカ通り17c1 /ул. Спиридоновка, 17 строение 1 / Ulitsa Spiridonovka, 17с1
シェフテリ建築を検索すると最初の方に出てくる場所なのですが、ここは2020年現在改修工事中で、外には幕がかけられていました。しかもロシア外務省迎賓館Дом приемов МИДになっているので、内部を見学することはできません。
4.ゴーリキーの家博物館Музей-квартира А.М. Горького。
所在地:マーラヤ・ニキツカヤ通り6/2с5 /Малая Никитская ул., 6/2с5 / Malaya Nikitskaya Ulitsa, 6/2 с5
博物館の入り口は元々裏口だったのですが、ゴーリキーが住むようになってからこちらのみを出入り口として利用するようになったとのこと。こうすると、来客は入り口隣の秘書室前を必ず通ることになります。秘書はすべての電話に出て取り次ぐだけでなく、来客全員をチェックしスパイしていたわけです。ゴーリキーはソ連を代表する国際的な大作家でありながら、常にソ連政権の監視下にありました。
外観の写真がなくてすみません。
現在は閉め切られている本来の正面玄関から入ると、このようになっています。
5.モスクワ芸術座ミュージアムМузей МХАТ。
所在地:カメルゲルスキー横丁3a /Камергерский пер., 3a/ Kamergerskiy Pereulok, 3а
ここも一般公開されているので、チケットを購入すれば内部を見学できます。
6.ノーヴィエ・ヴォロトニキの大ピーメン教会Церковь Пимена Великого в Новых Воротниках。
所在地:ノヴォヴォロトニコフスキー横丁3c1 /Нововоротниковский пер., 3, стр. 1 /Novovorotnikovskiy Pereulok, 3, с1
シェフテリが手掛けたのは外観ではなく、教会内部の内装とイコノスタスです。内部は青緑を基調とし、中央に置かれたイコノスタスは白く、植物のオーナメントで飾られています。内部は撮影できなかったので、実際に行った人のみ見ることができます。近くで用事のある方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
7.ヤロスラヴリ駅 Ярославский вокзал。
所在地:コムソモリスカヤ広場5 /Комсомольская площадь, 5 / Komsomolskaya Square, 5
今回取り上げた中で、モスクワ在住者であれば見たことのある建物No.1ではないでしょうか。中心部分はネオロシア様式、装飾部分にアール・ヌーボーの植物模様などが施されています。
モスクワ市内にはシェフテリの建築は100か所以上あるため、ごく一部だけご紹介しました。街歩きにどうぞ。
0 件のコメント:
コメントを投稿