2017年1月26日木曜日

ルーマニアからウクライナへ(ニャムツからキエフへタクシー、バス、鉄道で)

 キエフКиївに戻ってきました。が、それまでになかなか苦労しました。前日、相方のパスポートを持っていった修道女のカシアナが、7時に返却にくると約束していたにもかかわらず、やって来ず。そのせいで、7時10分のバスを逃しました。結局食堂で朝飯を作っていた別の修道女に相談し、カシアナを起こしてもらいました。
 7時前の真っ暗な修道院。



 バスは8時半まで来ないとのこと。しかし我々には時間がないということで町まで歩くことにしました。途中でヒッチハイクでもしようと話していたのですが、車は40分ほど歩いて一台しか来ず。写真は途中の教会堂。



 修道院の所領がずっと続きます。



 3キロほど歩いたところでペンションを発見。こちらでタクシーを呼んでもらうことができました。町まで35レイ。こうしてトルグ・ニャムツィTrg. Neamtiまで戻ることが出来ました。



 そして到着するとすぐにスチャヴァSuceava行きのバスが待っており、何も考えずに飛び乗りました(08:30発)。運転手に乗車時に運賃を支払います。
 スチャヴァのバスターミナルに着く(09:45)と、無料Wifi を利用して次の計画を立てます。が、ここで、チェルニウツィЧернівціからキエフ行きの列車が満席になっていることを知り、愕然とします。
 ただ、結局、ウクライナ国鉄のページを見ていると、キャンセルが一瞬入り、一等寝台に空席が一つできました。僕は仕事があるので申し訳ないがこれで帰るといって、一等寝台を予約。なかなか高いです。1020Gくらいでした。相方はチェルニウツィでバスを探すとのこと。

 さて、スチャヴァのターミナルでは時刻表をゲットしましたので一応載せておきます。






 





 また、ブカレストBucuresti行きの料金表も張ってありました。



 日曜日だったので、昨日閉まっていたターミナル脇のアルメニア・カトリック教会に立ち寄ると、まさに開いていました。中は質素で、人のおばあちゃんが一人で管理していました。



 さて、ここまで来れば、チェルニウツィ行きのバスが出る13:00まで3時間ほどの時間があります。市内の教会は回ったので、ここで相方に無理を言って、タクシーでやや近郊のドラゴミルナ修道院Mănăstirea Dragomirnaに行こうと提案(往復で60レイ)。ここはパイーシー・ヴェリチコフスキー長老がアトスから戻り最初に入った修道院です。



 ここもしっかりした城壁で囲まれています。



 中央に聳える教会堂。外部にフレスコはないですが、煉瓦がいい感じに模様を作っています。



 やはりここにもありました。礼拝の開始を告げたりするための「鐘」です。



 地の果てまで続く、修道院の果樹園。



 そうそう、タクシーのおっちゃんが貴重な情報を教えてくれたのです。今日はチェルニウツィ行きバスは一時間早く12:00に出発とのこと。結局この情報は本当でした。ある意味恐ろしい体験をしました。



 スチャヴァに戻り、30分ほど時間があったので、市場を探検。何故かあまりめぼしいものはありませんでした。



 閉まっている店が多かった。



 近くにあったシナゴーグ。現役かどうかは不明。



 昼飯用にゴゴシをゲット。



 こうして12時にバスは出発し(運賃は運転手に直接支払い。チェルニウツィまでで30レイ)、一時間ほどでルーマニア・ウクライナ国境に到着。行きと同じくスルーに近かった。質問も下車もなく、パスポートが回収され、少しして戻ってきました。



 こちらはウクライナ側。ほぼ同じでした。両方の検査で45分程度。まあ早い方でしょうか。



 ウクライナに戻っても、まだルーマニア式の屋根の家が続きます。



 こちらも。



 チェルニウツィのバスターミナルに到着です。相方のバスチケットを買った後、世界遺産のチェルニウツィ大学を見に行きます(タクシー)。相方が値切ってくれました。



 その前に、お約束のチェルニウツィのバスターミナルの国際線時刻表。スチャヴァ、ブカレスト(ルーマニア)、キシナウ(モルドヴァ)、プラハ、プルゼニ(チェコ)、セビリア(スペイン)、ミラノ、パレルモ(イタリア)、リガ(ラトヴィア)、モスクワ(ロシア)、ワルシャワ、シチェチン、コロブジェク、ポズナニ、ヴロツワフ、ゼレナ・ゴラ、クラクフ、ビドゴシ(ポーランド)に出ています。



 こうしてやってきました。現在は大学ですが、かつてのブコヴィナの府主教座です。しかし、「学生じゃないヤツは金を払え」と門番に言われて、二人で30フリヴナを支払う羽目に。まあ、それくらいなら払ってでもみる価値がこちらの建物にはあります。



 かなりデカいです。



 もう一枚。



 独特の模様ですね。 



 さて、食事をして汽車の時間が近づいたとのことで、チェルニウツィの駅にバス(2G)で向かいます。相方と別れの握手をした後、汽車に乗り込みます。なお、初めて紙のチケットを印刷せずにパソコンで提示したのですが、車掌のスキャナーで読み取れず、結局手書きで車掌がいろいろ控えるハメに。すみませんでした。しかし乗ってみて流石一等寝台でした。ロシアでいうフィルメンヌィ車両でした。そして出発です(17:22)。しかし、この時点ではあることに気がつきませんでした。



 最初の駅はカムヤネツ・ポジリシキーかと思っていたら、何とコロミヤКоломия(18:15頃)。キエフから離れて行っています。



 すぐに向きを変えるだろうと思っていたら、そのままイヴァノ・フランキウシクІвано-Франківськへ(19:10頃)。因みにこの駅は活気にあふれていました。



 このあたりで確信しました。この列車、行きと異なり、キエフに直接向かわず、リヴィウЛьвівを経由する大回り便だったのです。これでやたら高かった理由も判明。



 そして予想通り、いつか見た町リヴィウに到着(21:25頃)。因みにここまでは非電化単線の線路でしたが、ここからは電化複線。高速の電気機関車に付け替えです。



 こうして朝4時台にキエフに到着。二日後にはまたリヴィウに行くことを思うと、何かもったいない気もしました。因みに相方もバスで無事到着しました。

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