2017年1月24日火曜日

プトナからニャムツ(ネアムツ)にバスとタクシーで移動(ルーマニア編)

 プトナ修道院Putnaからは自力で移動です。まずは近場の町のラダウツィRadautiまで出なければ話になりませんので、修道院前からバスに乗車です。宿で働くルーマニア人(非修道士)がたまたまロシア語を話すことができ、土日のバス情報をもらいましたので、9時のバスで出発です。



 昨日見つけたプトナ修道院前の時刻表。SDは土日のみ。無印はルーマニア人曰く、毎日便ではなく、土日を除いた日とのこと。土日は4本しかバスがないことになります。



 マイクロバスが時刻通りに到着し、1時間弱で無事ラダウツィに到着(料金6レイ)。カフェで朝食&作戦会議を開きます。



 結局狙いをニャムツ(ネヤムツ)Neamt修道院に定めました。ここはロシアの修道制に多大な影響を及ぼしたパイシー・ヴェリチコフスキーПайсий Величковскийという修道士が院長をしていたところです。以前訪問したオプチナ修道院Оптинаは、彼のお弟子さんたちが開いたところです(オプチナについてはこちら)。



 ラダウツィでスチャヴァSuceava行きのバスを探します。が、通りでスチャヴァ行きのマイクロバスを見つけ、スチャヴァに行くかどうかを確認。結局、一旦この町ラダウツィの終点に行ってから折り返してスチャヴァに向かうことが判明。11時にラダウツィを出発です。料金は7レイ。因みにラダウツィのバスターミナルが終点ではなく、謎の踏切脇が終点でした。しかし出発時刻近くになるとルーマニア人がかなり集まって来て、バスはかなりの乗客密度になりました。この踏切脇からスチャヴァに出発です。写真はバスに乗る前に見つけたラダウツィの聖堂っぽい建物。



 ラダウツィとスチャヴァ間は多少距離があり、時間的には1時間半を越えるくらいでした。途中にも多くの教会がありました。



 皆、似たフォルムです。



 荒野が広がります。



 スチャヴァのバスターミナルAutogaraに到着です。帰りはここからチェルニウツィЧернівціまでの直通バスに乗る予定。



 因みにこんな感じで行き先が出ていました。



 我々のバス、トルグ・ニャムツTg. Neamt行きは何故か14時に出ると言われました。そして確かにそうでした(経由便だったことがあとで判明)。



 ブカレストBucuresti行きはそれなりに多い。海辺の町コンスタンツァ行きもあるぜ。



 これはよくワカラン。二番目のは世界遺産のフモル修道院Humor方面の気がします。


 
 かろうじてバカウBacauとブラショフBrasovは分かります。



 よき思い出の町、キシナウChisinau行き。



 因みに国際線ホームもありました。ほんとか、こんな町から。



 まずはバスターミナルそばのアルメニア・カトリック教会(聖十字架教会)Biserica Armeneasca. Sfânta Cruceに突撃。しかし閉まっていました。しかし次の日には開いていたのでその時に内部をみることができました。比較的質素です。



 これも比較的近くの聖ニコラ教会Biserica Sfântul Nicolae。カトリックのような説教壇がありました。また顔の削られたフレスコが幾つかあり。



 聖ヨアン・ボテザト修道院の教会Biserica Nașterea Sfântului Ioan Botezătorull。鐘撞き堂との一体型。



 インヴェレア・ドムヌ教会Biserica Învierea Domnului。



 新ヨアン修道院Mănăstirea Sfântul Ioan cel Nou内の聖ゲオルギー教会Biserica Sfântul Gheorghe。



 反対側には多くの聖人がツタというか樹木のオーナメントで結びついています。



 聖ドミトル教会Biserica Sfântul Dumitru。



 スチャヴァ市内は本当に教会が多い。しかしバスの時間が来たので、ターミナルから出発。



 またもや荒野が続く。



 電柱の上にはコウノトリ(シュバシコウ?)の巣をよく見かけました。



 そして到着。トルグ・ニャムツ。



 この町、軽食屋が皆閉まっていて(日曜だからか)、ちょっと苦労しました。



 ニャムツ修道院まではバスもあるのですが、時間がもったいないのでタクシーを使います。40レイでちょっと贅沢しました。



 修道院が近くなりました。近くの聖Biserica Sfântul Ioan Iacob



 念願のニャムツ修道院Mânăstirea Neamțuluiに到着。早速見て回ります。



 門の中。天井の古いフレスコがで迎えてくれます。



 夕日に映える主教会。



 修道院の内部。夜は扉が閉まり、外に出られません。



 相方は晩禱に出たいというので、今日はこのあたりで泊まるしかありません。しかし寒そうです。近くにペンションがあるという情報もあって探したのですが見つからず、その際に道端で知り合った修道士が、修道院に泊まって行けとのこと。もう頼るしかなく、ついていくと修道院の食堂に案内され、まずは食事をしなさいとのこと。スープとサルマーレですが、このスープがうまかった。温かかったし、サンマのような魚が入っていました。



 その後3時間の晩禱があり、次いで修道士ダマスコが客人用の部屋に案内してくれました。暖かでいい部屋でした。修道女のカシアナが管理人をしていて、何故か僕ではなく、相方のパスポートを持っていきました。明日の朝返すとのことですが、相方はいやな予感がすると言ってビビっていました。その予感は的中することになります。



 ともかくこの日は寝るだけです。隣の部屋には修道士が泊まっていて、夜中まで聖歌を一人で歌っていました。

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