ヴェリーキー・ウスチュグВеликий Устюг/Velikii Ustiugに集落が発生したとされるのは12世紀末~13世紀初頭。スホナ川Сухонаとユグ川Югの合流地点という戦略的に重要な位置にあったため、200年以上にわたりノヴゴロド、モスクワ、ヴォルガ川のブルガールがこの地を巡り争ったとのこと。1392年にモスクワ公国のヴァシリー1世がウスチュグを領土に組み込み、その後、15世紀後半、ウスチュグはモスクワ公国が北方と東方に拡大するための基地となったとのこと。その時期に要塞が築かれました(受け売り情報)。
(https://www.tourister.ru/responses/id_33369よりお借りしました)
イワン雷帝はカザンとノヴゴロドを制圧したので、ウスチュグは軍事上の意義を失ったものの、白海への水路が開かれてから貿易の大規模拠点となりました。貿易によってこの地は17世紀に繁栄の時代を迎え、手工芸や芸術も発展したとのこと。
古い教会はミュージアムとして利用されていることが多いようです。
こちらは古代ロシア美術館Музей древнерусского искусства。
お犬様。
木立の向こうに見える教会を目指します。
14世紀の都市遺構ヴァルラーミヤВарлаамия。周囲は人っ子一人いません。この向こうはスホナ川です。
さらに向こうに教会の丸屋根が見えます。尚、ヤンデックス地図だとここに「道」が表示されるのですが、どれを指しているのかよく分からないままとりあえず前進。
たどり着きました。現在はツリーのオーナメントの博物館Музей новогодней и рождественской игрушкиとなっています。
中心部の広場にはいち早くモミノキが。左手に見えるのは民族博物館。
川沿いを進みます。
ヴェリーキー・ウスチュグ国立歴史建築美術博物館・保護区域Великоустюгский Государственный историко-архитектурный и Художественный музей-заповедник。上記博物館もここの統轄下にあるようです。
スパソ-フセグラツカヤ教会Спасо-Всеградская Церковьを越えると、その先にウスチュグのイオアン聖堂Собор Иоанна Устюжского。
一本向こうの通りにはジェド・マローズの市内の家Городская резиденция Деда Морозаがあります。
1階は土産屋、2階が展示室になっています。シーズン中は工芸品のマスタークラスなど様々なイベントが開かれているそうです。
ロシア歴代のジェド・マローズとモミノキ。
執務室。シーズンになるとジェッド・マローズはここにやってきて、子供たちからの手紙を受け取るのだそうです。まあ、季節労働とは言っても、かなりの仕事量(読むだけでも!)になるのでしょうから、ブラック職場かな(夢を壊して済みません)。
続きます!
秋のロシアも良いですね。色づいた木々の中を歩き回るのは楽しいですが、気温は10度あるかないかくらいでしょうか。
返信削除もともとなのか寒くなってきたからなのか、町には人が少ないですね。年明けになると観光客が押し寄せるのかもしれませんが。
ロシアは相変わらず感染が収まらず、モスクワはまたロックダウンに近い状態になるらしいですね。引き続きお気をつけください。
続きも期待しています!