この修道院に名の冠されているニル・ストロベンスキーは15世紀末にプスコフで生まれた聖職者で、この島に移り住み礼拝堂を作って隠遁生活を送り、最期にここに修道院を建てるよう言い残したとのこと。この修道院は彼の死後、1594年に建立されたもの。
1917年のロシア革命までは国内で最も崇拝された修道院の一つで多くの人々が訪れ、1820年には皇帝アレクサンドル1世が訪問したとのこと。しかし1927年には閉鎖され、その後は少年刑務所や軍事捕虜収容所、老人ホーム、観光用宿泊施設が置かれていたそうです。ロシア正教会に復帰したのは1990年のことで、1995年にはニル・ストロベンスキーの聖遺骸が返還されたとのことです。
12:45に船が出港するまでは基本的に自由行動です。狭いので迷うこともなし。鐘楼に上るのは100R。修道院と湖を一望できました。
あいにくの天気で、雨がひどくなってきて、思った以上に寒くなりました。食堂に駆け込み、ピロシキとお茶で暖を取ります。
12:45に出港します。時間に合わせて再び船がやってきて、13:30にオスタシコフの港に戻ってきました。
ついでに帰りのバスの出発時刻を確認します。ここから発着するバスの自国と料金です。モスクワ直行で950Rか。
トヴェリ・オスタシコフ間は小型バスと大型バスの2種類が運行しており、小型バスは600R、大型バスは597Rでした。ウェブサイトで事前購入すると手数料が加わるので、窓口で直接購入するのが価格面ではいいようです。
帰りのバスまでオスタシコフの町中を散策。といっても、メインストリートが1本あり、古い建物や教会はその周辺に集中しています。
壺一族(サモワールを含む)。
町の紋章。
見学後は適当に昼食を探しながらバスターミナル方面へ移動します。古い建物が点々と路上に残っています。
港の道路を挟んで向かいにバスが停まりました。朝のミニバスより大型です。
実は、帰りの席も事前にネット購入してチケットをプリントアウトしていたのですが、乗車しようとしたら運転手から「ネット購入したチケットは券売所で引き換えないといけない。急いで行ってきなさい」と言われ、走って港の建物へ。しかし、券売所の係曰く、プリントアウトしてあるならそのまま使用できるとのこと。どうやら、ネット購入だけして印刷せず、スマートフォンで表示して乗車しようとする客が多いらしく、その場合は追加料金で券売所にて発券作業が必要なのだそうです。
港から乗車したのは僕を含め2人。そこから行きで下車したホテル「セリゲル」前でさらに3~4人ほどを拾い、トヴェリに向かって出発しました。
復路の所要時間は3時間弱で、19:00前にトヴェリのバスターミナル「アフトエクスフレス」に到着しました。急いで駅に向かうと19:15発に間に合いました。おじいさん電車でした。
幸いにも乗客は少なめで、のんびり座ってモスクワを目指していました。日本で買ってきた文庫本を読んでいたら、検札を終えた車掌さんが「この本、どう読むの?何語?」と声をかけてきました。外国人が珍しかったのか、ミーハーさ全開でした。最後には箸の持ち方まで教えてくれないか、と。いや、ちょっと直しただけでかなりサマになっています。長年ロシアにいますが、こういう体験は久しぶり。途中の駅で業務終了らしく降りていきましたが、最後の最後に楽しいひと時となりました。
バスの切符も大体のルートがネット販売されていますが、地域や販売業者によってプリントアウトの可否がまちまちで、なんだかなあという感じです。よく出発ギリギリにバスが来るので、入り口で拒否されるともう窓口まで行っても遅い、なんてことになると。。。
返信削除ロシアの魚の燻製は食べたことが無いのですが、人気ということは美味しいのでしょうかね。確か結構においが強かった気がします。
仕事終わりモードでご機嫌がよかったのか、たまにフランクな方もいますよね。