2021年8月17日火曜日

ユーリエフ・ポリスキーへの旅(2021春)

 以下、春先に書きためておいたユーリエフ・ポリスキー訪問記です。

 

 

モスクワから北東、セルギエフ・ポサドやアレクサンドロフスクのさらに向こうに、ユーリエフ・ポリスキーЮрьев-Польский/Yuryev-Pol'skyという古い都市があります。モスクワを作った人物、ユーリー・ドルゴルーキー公により1152年に建設されました。


13世紀にモンゴル軍によって破壊されたものの、16世紀に町は再建され、中心部にはクレムリンが残されています。

 

モスクワからはバス、そしてたまに列車があります。列車はヤロスラヴリ駅、バスは地下鉄の青線の東の終点ショルコフスカヤЩелковская /Shchelkovskaya駅にある中央バスターミナルから発着します。

行きで使えそうなのはこの辺りでしょうか。


 

復路も調べてみます。使えそうなのはこの辺。


 

列車だと移動時間が半端で、寝るに寝られなさそうです。バスなら十分に日帰りできますね。

 


朝の中央バスターミナル。

以前は、写真右手がバスターミナルで大型バスが何台も並んでいましたが、今ここからは切符の事前購入が不要な近場行きのみ出ているようです。最初は、以前チケットを購入した売り場を目指してここへ行ったのですが、チケット売り場は跡形もなくなっていました。

 

今の中央バスターミナルは、写真左にある、地下鉄出口前の巨大ショッピングモールの中にあります。建物は一つなのですが、地下鉄出口前にあるのはショッピングモールの入り口で、バスターミナルの入り口は別にあります。そのため写真の奥の方にあるバスターミナル専用入り口から入ります。

 

入り口の金属探知機を通過すると、チケット売り場があります。ユーリエフ・ポリスキーまでは500R、パスポートの提示が求められます。現金、カード払いとも可能で、窓口には客の側にモニターがあり、購入するチケットの詳細が表示されます。係員がパスポート情報を入力している間に、行先や出発時間などが間違っていないか確認します。


チケットが手に入ったら、出発フロアへ。チケット売り場の奥にエレベーターがあり、6階の出発フロアまで直行します。

 


広い待合室と軽食堂あり。

バス乗り場へは、写真右側の人が並んでいる辺りから出ます。チケットとパスポートを係員に見せるとプラットフォームに出してもらえます。

 

乗車時に再びチケットとパスポートをチェック。今回のチケットには席番号が書いてあったので、指定席に座りました。

 

途中、キルジャチКиржач /Kirzhachとコリチュギノ Кольчугино /Kol'chuginoで停車します。


 


キルジャチのバスターミナル。ここまでで2時間かかりました。

コリチュギノのバスターミナル。

ずいぶんおしゃれな建物です。

コリチュギノからはあともうちょっとという距離。時間的にもう少しで到着というところで、バスターミナルらしき場所を通過しました。終点のはずなのですが、奇妙だと思ってGPSで確認すると、やはりバスターミナルを通過し、ユーリエフ・ポリスキーの中心部へ向かっています。方向的にはいいのですが、どこまで行くんだろう?どうやら普通にローカルバスの停留所で乗客を降ろしているので、僕もクレムリン付近で降ろしてもらいます。

 

復路で分かったのですが、バスはバスターミナル前を通過して中心部まで行き、それから改めてバスターミナルに戻ってきます。



クレムリン前にはこの方、この町の創設者であるユーリー・ドルゴルーキー公の石像があります。背後の土塁の奥がクレムリン。

 


対面には古いトルゴヴィエ・リャディ(商店街)Торговые рядыあり。


石像の右側の道を進むと、左手に入り口が見えてきます。

入り口を入って突き当りにチケット売り場兼売店の建物があります。敷地への入場は無料ですが、施設内を見学するにはチケットを購入します。全部の施設を見る場合は300Rでした。

 


中に入ります。

この通路のある建物はユーリエフ・ポリスキー博物館になっていて、この地域で発掘された古い道具や、この地の農奴や商人の暮らしが再現されていました。


これは18世紀初頭の地図。

ちょっと面白いものを発見しました。

ペチカ(暖炉)なのですが、タイルをよく見るとストーリーになっているのです。


一コマ漫画みたいに、それぞれにタイトルがついています。

同じ建物の反対側にある入り口から入ると、ナポレオン戦争の功労者、バグラチオンの展示室がありました。

ボロジノの戦いで負傷した彼はここの近くの村に運ばれ、そこで亡くなっています。


 後編に続く。


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