2019年8月23日金曜日

オフリド旧市街とスヴェティ・ナウム修道院(北マケドニア編)

 代理店訪問後に少しだけ時間があったので、オフリドОхрид旧市街の教会へ行くことにしました。


 頂上に登り、湖を見下ろす場所に立つ聖パンテレイモン修道院Свети Пантелејмонへ。キリルとメトディウスの弟子、聖クリメントСвети Климентが893年に建設しました。キリル文字や典礼を教える学校があり、多くの弟子がここで学び、ここが文化の中心になりました。そもそも、キリル文字はクリメントが作ったという話も聖者伝にでています(キリルが創ったのはグラゴール文字。複雑ですね)。その後、オスマン帝国領になり、15世紀にモスクに作り替えられますが、発掘作業を経て2002年に現在のように修道院が再建されました。


 地下からはトンネルや地下聖堂をはじめとする遺構が多数発見されています。壁の遺構は創造力をかき立てます。
 

 その後、途中にある古い教会を回りながら、急ぎ足で旧市街を下ります。いやあ、ここはホントに美しい町でした。






 下りてきた時点で17:40くらいでした。実は、この町にいる間にスヴェティ・ナウム修道院Манастир Свети Наумに行きたかったのです(オフリド湖南岸。町からは15キロ程度南)。この日がラストチャンス。オフリドからはバスが出ているのですが、あまり本数がありません。バスターミナルでもらった時刻表(平日)はこうです。左側がオフリド発、右側が修道院発の時間です。


 修道院は19:00まで開いているので、今から行くなら往路はタクシーにして、1時間ほど見学し、19:20修道院発の最終バスに乗って帰ってくることができます。旧市街の端の大きな道路沿いに客待ちのタクシーが何台も停車していたので、先頭にいたドライバーに聞いてみると、オフリドから修道院までは片道1000デナルまたは15ユーロだと言います。背に腹は変えられないので了承して出発。湖沿いを南へひた走ります。


 このとき後部座席でこっそり所持金を数えてみたところ、デナルでは990弱、ユーロは細かいのが14.30という、どちらの通貨も絶妙に惜しい金額しかないことが判明しました。うーん、どのように払うべきか。ほかに20ユーロ札を持ってはいたものの、お釣りはデナル払いになる可能性が高いでしょう。翌日中には出国するので、そんなに手持ちのデナルは要らない。結局、現地到着時にドライバーに1ユーロいくらか聞き、「60デナル」と言われたので、14ユーロ+60デナルで事なきを得たのでした。

 修道院に18:20くらいに到着しました。制限時間はちょうど1時間。急いで手前の公園を抜けて修道院へ。左手にはマーケットが並ぶ。
 

 修道院の入り口。水着姿、ペット同伴は禁止です(当たり前ですが)。




 敷地は無料で入れますが、赤い石造りの教会へは100デナルの入場料を払って拝観します。ナウムさまの聖骸あり。
 

 売店だけでなく、レストランや宿泊施設もあり、かなり広くて整備されています。修道院の中ではさまざまな色の孔雀が飼われていました。
 


 

 帰りのバスを逃すと後がないので、少し早めに門のところに戻ってみると、出て右手の車用の駐車場に赤い小型バスが停まっていました。レトロな外観なのでツアーバスかと思いましたが、乗客の面々は地元の人たちのようです。行先を聞いてみると、オフリドとのことなので乗り込みました。100デナルです。

 満席に近い状態で出発しましたが、時間は19:10。バス停の表示やバスターミナルでもらった時刻表では最終バスは19:20発となっていたのですが、他にもバスがあるんだろうか。

 オフリドの中心部に入る手前の自動車道で降車しました。時刻は20:00近く。太陽が沈み、だんだん暗くなってきました。仕事が残っているものの、旧市街の夜景も一目見たいですし、お腹も空きました。夕食をとって、湖沿いのライトアップを見てから、帰って仕事をすることにしよう。


 近くにあったレストラン「マケドンスカ・ソフラМакедонска софра」で、ホームメイドビールとマケドンスカ・チョルバ(マケドニア風スープ)を注文。スープは肉や野菜が煮込んであって、少し白っぽくとろっとしています。暑くて衰弱気味の身体にしみこみます。スープが100デナル、ビール400mlが80デナルでした。
 

 旧市街はまるで日本の夏祭りの縁日のような活気があります。特設ステージでコンサートをしていましたし、ポップコーンや焼きとうもろこし、わたあめの屋台も出ていました。オフリド湖で養殖する淡水パールの店が多い点はここならではでしょうか。


 こちらは帰ってもう一仕事です。明日は5:30のバスに乗るので、早く切り上げなければ。

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