アルバニアAlbaniaのジロカストラGjirokastër/Gjirokastуrは「博物館都市」という異名を持つ世界遺産。山の上にあるジロカストラ城の麓には、石で屋根を葺いたオスマン帝国時代の町並みが残されています。その中には公開されている建物もあります。
それらの閉まる時間が迫っていたので、坂道を再び登ります。グーグルマップに従ったのですが・・・しかしこれは公道なのか?
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ちなみに、この道で出会った生き物はネコとニワトリのみでした。
おかげで再びこの風景が見られました。
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民族博物館Muzeu Etnografikやスカンドゥリ・ハウスSkenduli House、ゼカテ・ハウスShtëpia e Zekatëveは200年以上前の実際の民家を公開していて、内部は男女別々の部屋があったりハマム(まあ簡単に言えばサウナ)がいくつかあったりと、イスラム文化を反映した様式になっています。民族博物館には部屋ごとに英語の説明書きがあり、撮影しながらゆっくり見学できます。
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キリスト教文化とイスラム教文化の同居
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色鮮やかなキリムがあちこちに敷いてあります。
スカンドゥリ・ハウスではこの家の子孫にあたるおじいさんが管理人をしていて、アルバニア語・イタリア語・フランス語のミックスで説明をしてくれます。そのお孫さんがいるときは、英語で解説してもらえます。水路を利用した上下水道や、夏と冬で使い分けていた部屋、結婚式の儀式で使用した部屋や、一つ一つ意味をもつモチーフをあしらった見事な室内装飾など、説明を聞きながらじっくり見られます。しかし、ここは写真撮影が不可。もう一つの民家ゼカテ・ハウスは、構造がスカンドゥリ・ハウスに似ていますし、写真も撮影できるので、スカンドゥリ・ハウスを見学してから行くとより面白く見られます。
ゼカテ・ハウスはこの石垣の上です。
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この民家でもっとも豪華な部屋。結婚式で使われました。
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奥が新郎新婦、その周辺が男性客の専用席です。
その対面がこちら。
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右手の通路裏に、2階バルコニーへの階段が隠れています。ここが女性客の専用席。家長が結婚相手を決めていた時代、未婚女性はここから将来の夫になるかもしれない人を見ていたそうです。自分の結婚式で初めて顔を合わせることも普通だったそうですが。
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帰路は適当に散策しながら坂を下ります。
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カランカランとベルの音がする方を見ると、民家の庭先で羊が飼われていました。
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ブドウやイチジク、プラム、ラズベリーなど、果物がいたるところに。これだけ気候がよくて果物が生えるなら、給与水準が低くても、自給自足で確保できる食料がある程度ありそうです。
下山して、ホテルで勧められた地元の店で夕食にしました。店名を書いた看板などは見つけられなかったのですが、オープンテラスの店の並ぶ中の一つです。旧市街からはバスターミナル方向に少し離れていて、地図中央のTribeca やTaverna Laberiaあたりでした。
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ラムや豚肉、鶏肉、モツ系のグリルがあります。試しに頼んでみると、レバーをスジで包み、香辛料を振って焼いたものが出てきました。これにヨーグルトソースをつけて食べます。おいしいパンもついてきました。店主のアルティンさんが、奥様と10歳くらいの娘さんとやっています。うまいよ、大将!
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せっかくなのでアルバニア産のワインも。酸味のあるドライで、暑い日にはさわやかでした。
これ全部で500レクです。
アルバニアはイスラム教を信仰する人が多いと聞いていましたが、この店には豚肉もありましたし、地元の人々は暑い中ビールを飲んでいます。アルバニアは、第二次世界大戦後は共産主義、無神論を掲げた政策を取っていましたし、南部を中心にギリシャ系住民も多いので、寛容なのかもしれません。しかし、コーヒーショップやカフェでは、場所によりますが、よく見ると男性しか入店していなかったりして、ややトルコっぽい。
明日にはここを離れます。人は親切でご飯はうまくて、自然と歴史の融合が美しい田舎町。仕事がなかったら、しばらくのんびりしたいのに・・・。(続く)
それらの閉まる時間が迫っていたので、坂道を再び登ります。グーグルマップに従ったのですが・・・しかしこれは公道なのか?
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ちなみに、この道で出会った生き物はネコとニワトリのみでした。
おかげで再びこの風景が見られました。
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民族博物館Muzeu Etnografikやスカンドゥリ・ハウスSkenduli House、ゼカテ・ハウスShtëpia e Zekatëveは200年以上前の実際の民家を公開していて、内部は男女別々の部屋があったりハマム(まあ簡単に言えばサウナ)がいくつかあったりと、イスラム文化を反映した様式になっています。民族博物館には部屋ごとに英語の説明書きがあり、撮影しながらゆっくり見学できます。
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キリスト教文化とイスラム教文化の同居
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色鮮やかなキリムがあちこちに敷いてあります。
スカンドゥリ・ハウスではこの家の子孫にあたるおじいさんが管理人をしていて、アルバニア語・イタリア語・フランス語のミックスで説明をしてくれます。そのお孫さんがいるときは、英語で解説してもらえます。水路を利用した上下水道や、夏と冬で使い分けていた部屋、結婚式の儀式で使用した部屋や、一つ一つ意味をもつモチーフをあしらった見事な室内装飾など、説明を聞きながらじっくり見られます。しかし、ここは写真撮影が不可。もう一つの民家ゼカテ・ハウスは、構造がスカンドゥリ・ハウスに似ていますし、写真も撮影できるので、スカンドゥリ・ハウスを見学してから行くとより面白く見られます。
ゼカテ・ハウスはこの石垣の上です。
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この民家でもっとも豪華な部屋。結婚式で使われました。
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奥が新郎新婦、その周辺が男性客の専用席です。
その対面がこちら。
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右手の通路裏に、2階バルコニーへの階段が隠れています。ここが女性客の専用席。家長が結婚相手を決めていた時代、未婚女性はここから将来の夫になるかもしれない人を見ていたそうです。自分の結婚式で初めて顔を合わせることも普通だったそうですが。
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帰路は適当に散策しながら坂を下ります。
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カランカランとベルの音がする方を見ると、民家の庭先で羊が飼われていました。
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ブドウやイチジク、プラム、ラズベリーなど、果物がいたるところに。これだけ気候がよくて果物が生えるなら、給与水準が低くても、自給自足で確保できる食料がある程度ありそうです。
下山して、ホテルで勧められた地元の店で夕食にしました。店名を書いた看板などは見つけられなかったのですが、オープンテラスの店の並ぶ中の一つです。旧市街からはバスターミナル方向に少し離れていて、地図中央のTribeca やTaverna Laberiaあたりでした。
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ラムや豚肉、鶏肉、モツ系のグリルがあります。試しに頼んでみると、レバーをスジで包み、香辛料を振って焼いたものが出てきました。これにヨーグルトソースをつけて食べます。おいしいパンもついてきました。店主のアルティンさんが、奥様と10歳くらいの娘さんとやっています。うまいよ、大将!
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せっかくなのでアルバニア産のワインも。酸味のあるドライで、暑い日にはさわやかでした。
これ全部で500レクです。
アルバニアはイスラム教を信仰する人が多いと聞いていましたが、この店には豚肉もありましたし、地元の人々は暑い中ビールを飲んでいます。アルバニアは、第二次世界大戦後は共産主義、無神論を掲げた政策を取っていましたし、南部を中心にギリシャ系住民も多いので、寛容なのかもしれません。しかし、コーヒーショップやカフェでは、場所によりますが、よく見ると男性しか入店していなかったりして、ややトルコっぽい。
明日にはここを離れます。人は親切でご飯はうまくて、自然と歴史の融合が美しい田舎町。仕事がなかったら、しばらくのんびりしたいのに・・・。(続く)
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