コソヴォRepublika e Kosovës/KosovoのプリズレンPrizren/ПризренからペヤPeja/Пећへ行く方法も確認できたところで、プリズレン市内の散策に出かけます。グーグルマップを開いて、ここで気づくのですが、なぜかここはオフラインで、GPSの現在位置も表示されません。
(*読者の皆さんは日本の携帯電話や海外用ポケットWifiを使用するか、現地でSIMカードを購入することが一般的でしょうし、ロシアのSIMカードをコソヴォで使うことは稀かと思いますので、あくまでご参考までに、ということで。)
今回の出張では会社支給のロシアのスマートフォンを常時使用していました。ローミング、GPSとも問題なく使用できていたのですが、それがコソヴォ入国後どちらも突然不通になりました。尚、このあとモンテネグロЦрна Гораに入国すると、再び使用可能になりました。通話の方はコソヴォ国内でも可能でした。
なぜか考えてみたのですが、仮説ですがおそらくこういうことかと。
コソヴォは2018年1月現在、世界196か国中107か国以上が承認していますが、残りの国は承認していません。ちなみに国連にも未加盟です。コソヴォを承認しているのはアメリカ、イギリス、ドイツ、日本など。一方、スペインやロシアは承認を拒否しています。そのためロシアのSIMカードはコソヴォではサポート圏外なのではないかと。どなたかご存じでしたら、ぜひご一報ください!
またこれもよく知られていることですが、セルビアРепублика Србијаはコソヴォの独立を認めていないので、セルビア→コソヴォへは移動できますが、コソヴォからセルビアへは第三国を経由しないと移動できません!今回、僕はセルビアに行く予定はありませんが、旅程を組む際には注意が必要ですね。
携帯電話が壊れているわけではないことを(この時点では)信じて、町の中心部へ向かいます。プリズレンのバスターミナルは、町の中心部から徒歩15分ほど離れたところにありました。
途中でリェヴィシャの生神女教会に寄って、あとは川に沿って進みます。
世界遺産に登録されている、コソヴォの中世建造物群のひとつです。12世紀に建てられたセルビア正教会の教会ですが、内部は見られませんでした。
川の向こうの山の上にプリズレン城塞が見えます。
城塞は歩ける距離ではあったものの、あまりの暑さと荷物の重さのため登るのを断念。無念ですが、熱中症にでもなってしまってはどうにもならないので、近くのレストランの室内の席で休憩することに。周りのお客さんを見ると、焼いた肉の塊と大盛りの野菜サラダが人気のようです。しかし、暑すぎてそんなに大盛りは食べられない。何かここならではのものはないか探していると、アルバニアのデザート、トリレチェがありました。牛乳、生クリーム、練乳の3種類の乳製品から作るケーキです。
カラメルがかかっていますが、意外と甘くなく、こってりもしていません。スポンジから牛乳がじゅわっとしみ出します。生き返ります。
バスターミナルに戻ってくると、近くにこんなオブジェが。不気味です。
しかも…
ペヤ行きのバスに乗車します。17:45発で、所要時間は2時間。今日の移動はあと一息です。
バスは田舎道をひた走ります。時々村を通過するのですが、民家の前に時折、アルバニアの国旗が掲げてありました。
(ウィキペディアより)
アルバニア系住民が国民の9割を占めてセルビアから独立したコソヴォ。スコピエからプリズレンへ行く間にはこのような光景は見られなかったのですが、この地域ではアルバニア人意識がとても強いということでしょうか。
20:00過ぎ、もうすぐ暗くなるあたりでペヤに到着しました。ペヤのバスターミナルは中心部から徒歩20分ほど離れています。
出てすぐどちらへ行ったらいいか方向が分からず、道行く中年の女性に尋ねると、英語ができないからと、わざわざ隣のベーカリーの店主に声をかけてくれました。店主は英語ができて、ちゃんと教えてもらいました。ここの人たちもとても親切でした。
中心部の繁華街は、バザールから自動車道M9が川と合流しているあたり一帯まで続いています。ホテルにチェックインし、やっとインターネット環境に。さすがに接続後はスマートフォン、PCとも正常に動作してほっと一息つけました。これで心置きなく買い出し&夕食に出かけられます。こういう日に限って仕事メールが多いのはもはやお約束ですなあ。
繁華街の中のスーパーでは水のほか、お土産に使えそうなスナック菓子や小瓶のワインなどを調達しましたが、スーパー袋いっぱいに購入して7ユーロくらいでした。周辺国で製造している商品が多く、コソヴォ産のものはかなり少なかった(ワイン、お茶など)ですが、食べてみたところおいしいし、廉価です。スナック菓子などはこの後行くモンテネグロでも同じものを売っていたのですが、その半額くらいでした。もしかすると、開発援助などが投入されている影響で物価が低く抑えられているのかもしれません。
日本のインスタント食品もありました。これはいい。
夕食は、急いでいたこともあり、ホテルで教えてもらったピザ屋Prima Pizzaに入りました。種類も多く、サイズは大・小どちらか選べます。どの味でも、小さい方が1ユーロ、大きい方が2ユーロでした。小といってもそこそこの大きさがあります。飲み物はコーラなどペットボトルか缶入りで1ユーロ。飲み物の方は世界標準価格なのに対して、食べ物の方はかなり安いです。テイクアウトのお客さんも多く、かなり繁盛している模様。
この辺りは焼きトウモロコシや綿あめの屋台が何軒も出ていて、夏祭りのようなにぎわいでした。
こんな店まで!「さよなら」ですよ。
今回は首都プリシュティナPrishtina/Приштинаへは行きませんが、プリズレンもペヤも治安の悪さを感じるような場面はありませんでした。酔っぱらって絡んできたりする人もいません。また英語のできる人もそこそこいます。穏やかで過ごしやすかったです。
翌日はモンテネグロの首都ポドゴリツァPodgorica/Подгорицаに移動します。その前にたまった仕事を消化せねば……
(*読者の皆さんは日本の携帯電話や海外用ポケットWifiを使用するか、現地でSIMカードを購入することが一般的でしょうし、ロシアのSIMカードをコソヴォで使うことは稀かと思いますので、あくまでご参考までに、ということで。)
今回の出張では会社支給のロシアのスマートフォンを常時使用していました。ローミング、GPSとも問題なく使用できていたのですが、それがコソヴォ入国後どちらも突然不通になりました。尚、このあとモンテネグロЦрна Гораに入国すると、再び使用可能になりました。通話の方はコソヴォ国内でも可能でした。
なぜか考えてみたのですが、仮説ですがおそらくこういうことかと。
コソヴォは2018年1月現在、世界196か国中107か国以上が承認していますが、残りの国は承認していません。ちなみに国連にも未加盟です。コソヴォを承認しているのはアメリカ、イギリス、ドイツ、日本など。一方、スペインやロシアは承認を拒否しています。そのためロシアのSIMカードはコソヴォではサポート圏外なのではないかと。どなたかご存じでしたら、ぜひご一報ください!
またこれもよく知られていることですが、セルビアРепублика Србијаはコソヴォの独立を認めていないので、セルビア→コソヴォへは移動できますが、コソヴォからセルビアへは第三国を経由しないと移動できません!今回、僕はセルビアに行く予定はありませんが、旅程を組む際には注意が必要ですね。
携帯電話が壊れているわけではないことを(この時点では)信じて、町の中心部へ向かいます。プリズレンのバスターミナルは、町の中心部から徒歩15分ほど離れたところにありました。
途中でリェヴィシャの生神女教会に寄って、あとは川に沿って進みます。
世界遺産に登録されている、コソヴォの中世建造物群のひとつです。12世紀に建てられたセルビア正教会の教会ですが、内部は見られませんでした。
川の向こうの山の上にプリズレン城塞が見えます。
城塞は歩ける距離ではあったものの、あまりの暑さと荷物の重さのため登るのを断念。無念ですが、熱中症にでもなってしまってはどうにもならないので、近くのレストランの室内の席で休憩することに。周りのお客さんを見ると、焼いた肉の塊と大盛りの野菜サラダが人気のようです。しかし、暑すぎてそんなに大盛りは食べられない。何かここならではのものはないか探していると、アルバニアのデザート、トリレチェがありました。牛乳、生クリーム、練乳の3種類の乳製品から作るケーキです。
カラメルがかかっていますが、意外と甘くなく、こってりもしていません。スポンジから牛乳がじゅわっとしみ出します。生き返ります。
バスターミナルに戻ってくると、近くにこんなオブジェが。不気味です。
しかも…
ペヤ行きのバスに乗車します。17:45発で、所要時間は2時間。今日の移動はあと一息です。
バスは田舎道をひた走ります。時々村を通過するのですが、民家の前に時折、アルバニアの国旗が掲げてありました。
(ウィキペディアより)
アルバニア系住民が国民の9割を占めてセルビアから独立したコソヴォ。スコピエからプリズレンへ行く間にはこのような光景は見られなかったのですが、この地域ではアルバニア人意識がとても強いということでしょうか。
20:00過ぎ、もうすぐ暗くなるあたりでペヤに到着しました。ペヤのバスターミナルは中心部から徒歩20分ほど離れています。
出てすぐどちらへ行ったらいいか方向が分からず、道行く中年の女性に尋ねると、英語ができないからと、わざわざ隣のベーカリーの店主に声をかけてくれました。店主は英語ができて、ちゃんと教えてもらいました。ここの人たちもとても親切でした。
中心部の繁華街は、バザールから自動車道M9が川と合流しているあたり一帯まで続いています。ホテルにチェックインし、やっとインターネット環境に。さすがに接続後はスマートフォン、PCとも正常に動作してほっと一息つけました。これで心置きなく買い出し&夕食に出かけられます。こういう日に限って仕事メールが多いのはもはやお約束ですなあ。
繁華街の中のスーパーでは水のほか、お土産に使えそうなスナック菓子や小瓶のワインなどを調達しましたが、スーパー袋いっぱいに購入して7ユーロくらいでした。周辺国で製造している商品が多く、コソヴォ産のものはかなり少なかった(ワイン、お茶など)ですが、食べてみたところおいしいし、廉価です。スナック菓子などはこの後行くモンテネグロでも同じものを売っていたのですが、その半額くらいでした。もしかすると、開発援助などが投入されている影響で物価が低く抑えられているのかもしれません。
日本のインスタント食品もありました。これはいい。
夕食は、急いでいたこともあり、ホテルで教えてもらったピザ屋Prima Pizzaに入りました。種類も多く、サイズは大・小どちらか選べます。どの味でも、小さい方が1ユーロ、大きい方が2ユーロでした。小といってもそこそこの大きさがあります。飲み物はコーラなどペットボトルか缶入りで1ユーロ。飲み物の方は世界標準価格なのに対して、食べ物の方はかなり安いです。テイクアウトのお客さんも多く、かなり繁盛している模様。
この辺りは焼きトウモロコシや綿あめの屋台が何軒も出ていて、夏祭りのようなにぎわいでした。
こんな店まで!「さよなら」ですよ。
今回は首都プリシュティナPrishtina/Приштинаへは行きませんが、プリズレンもペヤも治安の悪さを感じるような場面はありませんでした。酔っぱらって絡んできたりする人もいません。また英語のできる人もそこそこいます。穏やかで過ごしやすかったです。
翌日はモンテネグロの首都ポドゴリツァPodgorica/Подгорицаに移動します。その前にたまった仕事を消化せねば……
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