2024年8月5日月曜日

スパソ・カーメンヌィ修道院への旅(モスクワから)その1

 今年のモスクワは異様に暑く、週末だけでも涼しいところへ脱出しようと考え、ロシア北部Русский Север/Russkii Severのどこかを弾丸で訪問することにしました。


 そこで今回検討したのは、マニアの間では有名なスパソ・カーメンヌィ修道院Спасо-каменный монастырь/Spaso-Kamennyi monastyrです。1260年に建立されたとされる、ロシア北部にある古刹修道院の一つです。ずっと行ってみたかったところです。


 最寄りの大きな町はヴォログダ。ここから修道院に一番近いウスチエ村село Устье/Ust'eまでは、公共交通機関があるようです。


しかし、問題はその先です。クベンスコエ湖に浮かぶカーメンヌィ島までどうやって渡ればよいのか。


クベナ川河口の三角州を抜けたところにカーメンヌィ島があるのですが、ヤンデックスマップを見る限り、三角州の上には道路がないのでタクシーでは無理そう。修道院のウェブサイトを調べたところ、自力で行く場合は修道院に事前にアポイントを入れたうえで、現地でボートをチャーターして島へ行くよう案内されています。ただ、土地勘はないですし、現地でボートをチャーターする交渉がどれくらい可能なのかもイマイチよくわからず。

 

こういった、素人一人難しいときに便利なのが現地旅行会社のツアー。探してみると、日帰りツアーがありました。確実性を優先してこれを利用することにします。

 

モスクワ・ヤロスラヴリ駅。


今回、急遽列車を予約したため寝台がなく、座席シートを取りました。

サプサンのようなシートです。水回りも新しく清潔で、昔の列車と比べると隔世の感あり。

 

朝のヴォログダ駅。去年まであった駅前広場は工事中でした。


ヴォログダからウスチエ村までは車で1時間強かかります。途中でスーパーに立ち寄り、修道院へ寄進する食品を調達しました。ソバの実や米といった穀物や豆類、紅茶といった、日持ちするものを11袋用意します。島には猫もいるので、キャットフードも忘れてはなりません。

 

それから、島には石(カーメニ)を11個持っていくようにとのこと。村にいる間に適当なものを拾っておきます。

 

ウスチエ村はこんな風景でした。

中央に見えるのはニコリスキー寺院Никольский храм/Nikolskii khram、左のレンガ造りの建物はニクリチェフ邸Дом Никуличева/Dom Nikulicheva

 

その向こうにはクベナ川が流れ、対岸にはアファナシー教会が見えます。なかなか絵になります。


クベナ川沿いはところどころビーチになっていて、泳いでいる人や魚釣りをする人がいました。しかし、僕たちの乗るボートはもう少し先から出港するとのこと。

 

船着き場まで移動して、いざ乗船。

ここからカーメンヌィ島まで1時間です。途中で小型ボートが僕たちを追い抜いていきます。

 

長くなったので、続きます。

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