2025年11月20日木曜日

ロシア鉄道アプリでカスペルスキーへの特定データ提供が事実上義務化

先日ロシア鉄道のアプリでチケットを予約しようとしたところ、「予約手続きを完了できません。セキュリティサービスへのデータ送信がオフになっていないか確認してください」というメッセージが出てきました。

 

 

数日前までこんな表示はなかったと思い、指示通り確認してみました。

オフになっているので、とりあえずタップしてみます。

次に出てきた画面が以下です。

 


 一部抄訳すると、「オペレーションの安全確保及び詐欺行為防止のため、ロシア鉄道はカスペルスキーに携帯電話の型番、OSのバージョン、端末識別番号、ネットワーク接続に関するデータを送信する権利を有する。

 送信されるのは上述の端末及びネットワーク接続に関するシステムデータのみである。一切の移動に関するデータ、アカウント所有者又は乗客の個人データはカスペルスキーに送信されない。」(とのこと)

 

その下に、「いつでもオフにできる」 とありますが、オンにしなければ購入できないので、これは選択ではなく強制ではないですかね。機種変更する機会は少ないので、一度送信したら本人を特定するのは簡単だろうなあ。外国人の場合、この春SIMカードをゴスウスルーギに登録することが義務付けられた中で端末識別番号もSIMカードと連携して登録されているので、上記データの少なくとも一部はすでに国に把握されていますが、上記はその対象外のロシア人まで網羅するための措置なのでしょう。ITのプロが見たらもっと多くのことが分かりそうですが、うーん。

 

もしかしたら、しばらくしたら再度の仕様変更で解消されるかもしれませんし、あくまで現時点での状態ということで。ちなみに有人の券売所やロシア鉄道ウェブサイトで購入する場合は、上記は関係ありません。 

 

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