2021年9月2日木曜日

アルカイムへの旅(計画編)

  支店長からそろそろいい加減に戻ってこいと言われ、コロナで荒れていそうなモスクワに戻らねばならなくなりました。住み慣れた土地のはずなのに、すっかり億劫になってしまい、やや面倒ですが、仕方ありません。

 しかしそんなロシアですが、旅行は比較的自由に出来るので、ちょっと計画だけ立ててみました。今回はアルカイムАркаим/Arkaimです。

 きっかけはロシアにある古い遺跡を会社の仕事で調べていたことでした。アルカイムという場所は初めて知ったのですが、ここはBC30002000年ごろに成立したとされる古代都市の遺跡で、カタツムリの殻のような渦巻状の形が特徴的です。https://arkaim-center.ru/


Wikipediaより引用)

 

 場所はチェリャビンスク州 Челябинск/Chelyabinsk。しかも、主要都市からはだいぶ離れています。


 これだけ遠いといつ行けるかまったく分かりませんが、行き方を調べてみました。

 

 アルカイム保護区域の公式HPによると、マグニトゴルスクМагнитогорск/Magnitogorskからローカルバスが出ています。地図ではバスのルートが出てこなかったので、自動車でのルートを表示しました。


 

 バスは毎日15:30にマグニトゴルスク駅前から出発しますが、アルカイムから7キロの距離にある、アルカイムに向かう道路の曲がり角Поворот к Аркаимуで下車することになります。このルートで行ってきたロシア人の体験記を読むと、7キロを歩いたようなのですが、現地着時間が真っ暗な深夜になったらしく、僕にはとても真似できません。街灯があるかも分からない田舎道を、暗闇の中7キロも一人で歩くなんて怖すぎます。アルカイムの公式HP上で紹介されているドライバーがいるので、無難な方法としては、この人に事前に連絡して迎えに来てもらうのがいいでしょう。

 

 また、6月から915日まではチェリャビンスクから毎日バスがあるとの情報が見つかりました。バスはバスターミナル「ユーノスチЮность/Yunost'」から16:20に出発し、バスターミナル「シネゴリエСинегорье/Sinegor'e」でも16:40に乗車可能です。アルカイムには23:00着です。復路はアルカイムを02:10発、チェリャビンスクには09:00着。日曜日だけ06:10発となります。しかし、いずれの情報も2021年の調査時には、最新の時刻表が見つかりませんでした。

 

 アルカイムの公式HPでもう一つ勧められている方法は、エカテリンブルグやチェリャビンスクからツアーバスに乗る方法です。「エカテリンブグル・パナフトЕкатеринбург Панавто/Ekaterinburg Panavto」という旅行会社が毎週金曜日夜に出発し、土曜日に現地泊し、日曜日に戻るというプランを催行しています。

https://ekaterinburgpanavto.ru/tours/tur-v-arkaim/

 ここなら移動手段が確保できるほか、希望すれば現地の宿も同時に予約できますし、アルカイム内のツアーも選択できます。アルカイムの中は保護区域になっている場所もあり、博物館スタッフが同行しなければ見学できない場所もあるので、ツアーの方がむしろ都合がいいかもしれません。

 

 この場合のルートは、エカテリンブルグを金曜日21:00発、チェリャビンスクでさらに客を拾ってアルカイムに向かい、翌土曜日6:00に現地着。日曜日の13:00に現地を出発します。上記ツアー会社に問い合わせたところ、エカテリンブルグの到着時間は23:00だそうです。

 

 さらに調べると、ほかにも23社はエカテリンブルグから催行しているツアー会社があり、そちらだと往路は同じ時間帯ですが、復路はアルカイムを夜に出発し、エカテリンブルグには朝に到着するというスケジュールになっていました。真夜中に帰宅するよりは、明るくなってから到着する方がいいですが、どちらにしてもバス内にいる時間が長い点が気になりますねえ。

 

 また、この場所はパワースポットとしても知られているらしく、ヨガをしにここにやってくる同好会もあるようです。毎年催行している人がいて、ヒッピーのような風体の人々が朝日を浴びながらヨガをしたり、池に浸かったりしている様子が紹介されていました。スケジュールを見ても、歴史遺産の観光よりも、自然の中でのヨガ体験や広大な敷地内の散策が中心です。自然と一体化する体験をしたい人たちは、観光ツアーよりも、こういう同好会に参加して来るのがいいでしょう。

 

 遺跡が雪原と化す前に行ってみたいですが、ここも遠いなあ。

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