2021年7月11日日曜日

7月の出入国 ロシア出国まで

 諸事情により急遽一時帰国しました。

 

 71日から、モスクワに滞在して日本に入国する場合は日本で3日間の強制隔離になりました。入国後、どのような動きになるかを事前に調べてもなかなか情報が見つからなかったので、本記事が同様の状況に置かれた方々の参考になれば幸いです。

 

 帰国する前にいくつか準備が必要です。

 1.自主隔離先の確保

 2.隔離先までの移動手段の確保

 3PCR検査陰性証明書

 4.各種アプリのダウンロード

 5.「厚生労働省質問票ページ」の入力

 

1.自主隔離先の確保

 入国後、翌日から起算して14日間は自主隔離期間です。僕の場合は会社からホテルに宿泊するよう指示があったので、適当なホテルを探しました。五輪関係者の入国時期に重なり、連泊できるところが限られていましたが、運よくBooking.comで確保することができました。帰国者向けの14泊プランを設定しているところもあります。

 

2.隔離先までの移動手段の確保

参考情報:https://tokyo-haneda.com/information/2021/detail_00011.html

 ホテルが決まったら、次は移動手段を確保しなければなりません。

公共交通機関が利用できないため、自家用車で誰かに迎えに来てもらうか、レンタカーを借りるか、ハイヤーを頼むか。タクシーは不可です。それから一部ホテルへは入国者専用バスが運行しています。僕はハイヤーを予約しましたが、これも時期によっては予約でいっぱいで断られてしまうので、フライトの日付とホテルが決まり次第すぐに押さえました。

 

 ところがモスクワからの入国が強制隔離対象となったことから、施設を出てハイヤーに乗れる時間が不明になってしまいました。ハイヤー会社に相談したところ、政府指定ホテルに入所したときに、そこを出られる時間が分かるらしく、分かり次第通知するということで対応してもらえることになりました。

 

3PCR検査陰性証明書

 出発72時間前以内に受検したPCR検査の陰性証明書を、日本入国時に提出します。日本の検疫では、検体採取方法や検査方法に細かな指定があるので、それを満たした証明書を発行できる検査機関を利用します。モスクワからのフライトの場合、シェレメチェヴォ空港に複数の検査機関が入っています。在モスクワ日本大使館が推奨しているのは、そのうちのArhimedという検査機関で、ここで取得した証明書は日本の検疫で認められることが確認できています。スタンダード(1800R24時間)、エクスプレス(2750R2時間)、VIP(3500R、1時間半)から選べます。VIPは順番待ちしている人数が少ないのでお勧め。

検査機関ウェブサイト:https://labarhimed.ru/order

 

 事前にウェブサイトで予約しカードで支払いを済ませ、当日はまっすぐ検査場へ向かいました。

(画像はJAL資料よりお借りしました)


 シェレメチェヴォ空港ターミナルD1階の到着ターミナルの図。Arhimedの検査場は①と②にあり、①がVIPとエクスプレス、②がスタンダードの検査場となっています。①は隣にマクドナルドがあり、マクドナルドの対面にVIP検査場、マクドナルド側にエクスプレス検査場と、紙の陰性証明書を発行するデスクがあります。

 

 検査場ではメールで送られてくるバーコードを提示します。するとシールになったバーコードが渡され、それを持って検査を受けます。その後、1時間半が経過してからデスクへ行き、結果を印刷してもらうことができました。片面がロシア語、裏面が英語です。実は、僕の前にいた人は「疑わしい結果が出たので、再検査してください」と言われていました。

 

4.各種アプリのダウンロード

詳細情報:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00250.html

 必要なアプリの種類はときどき変更になるのですが、20217月時点では位置情報確認アプリ(OEL)、ビデオ通話アプリ(MySOS)、GoogleMaps、接触確認アプリ(COCOA)の4種類です。13歳以上は11台スマートフォンを所持し、各自が登録しなければなりません。OSが古いとアプリが動作しないらしいので、バージョンも要確認です。出発前にダウンロードし、途中まで登録作業を済ませておきます。あとは入国後に登録を完了させる手続きがあります。スマートフォンのない人やアプリが使用できない人は、羽田空港で15000円を自己負担して、すべてのアプリの入ったスマホを借りなければなりません。

 

 上記を済ませてから、シェレメチェヴォ空港で手続きをします。JALのチェックインカウンターでは陰性証明書と、アプリがダウンロード・セッティングされているか確認されます。JAL以外の航空会社の場合、陰性証明書のほか、入国に必要なQRコードを持っているかと聞かれます。僕の会社の社員は上記ウェブサイトにあるQRコードを見せて事なきを得ました(アエロフロートの空港職員の持っているインストラクションを見せてもらったところ、下記の5で発行されるQRコードがあることを確認することになっているようです。ですが、厚労省のウェブサイトに掲載されているQRコードを見せたところ対応してもらえたとのこと)。

 

5.「厚生労働省質問票ページ」の入力

該当ページ:https://arqs-qa.followup.mhlw.go.jp/#/

 

 日本に到着する前に、「厚生労働省質問票ページ」への情報入力を済ませておきます。座席番号を入力する欄があるので、それが確定した時点で手続きできます。僕は搭乗を待つ間の時間を使って済ませました。

 入力が完了すると、QRコードが発行されます。日本入国後に何度も使いますし、この画面は一度閉じると復元できないと注意書きがあったので、スクリーンショットを撮っておきます。

 

 ここまで済ませてから、搭乗です。

 五輪期間前後は日本への入国者数を制限しているそうです。僕が乗った日のフライトの乗客は3割程度でしたが、予約ページ上では早々に空席なしとなっていました。

1 件のコメント:

  1. ついに日本へ帰国されたのですね。久しぶりの日本を楽しんでくださいとも言えない状況なのが残念です。

    今はこんなに面倒な手続きが必要とは。隔離のことを考えるとやはり旅行できるはまだ先だなあ。

    ロシアへ戻る際にはまた似たような手続きが必要かと思います。ビザ程度で簡単に入国できた頃が懐かしいです。

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