予定より1時間以上早く、11:00にはボルガルに到着。ここで運転手が乗客に、「帰りに乗車する人はあらかじめ教えてほしい。乗る人は電話番号を交換しよう。14:00頃で大丈夫か?14:00に電話するからそこで確定して、乗車場所を決めて14:30には出発しよう」とアナウンス。カザン中央バスターミナルに掲示していた時刻表と全然違っているし、かなりアバウト。
この門をくぐり抜けて博物館群へ向かいます。
見学していると、運転手から電話アリ。出発時間を14:00にしていいかと聞かれ、とりあえず駐車場付近で14:00に拾ってもらうことになりました。
この敷地内には博物館のほか、地元在住の方々の民家もあります。美しい庭のお宅があったので眺めていたら、庭の奥の木陰から犬を連れたおばあさんがやってきて「どこから来たの?」と声をかけられました。日本人だと答えて、撮ってもいいか尋ねたところ、快く同意してくれた上に、もぎたてのリンゴをくれました。心づかいが嬉しい。
「今年は新型コロナのせいで、これが最初のイベントなの。いつもはイベントが開かれたり、ムスリムの巡礼者がやってきたりするんだけど」とおばあさん。静かな暮らしの脇でお祭り騒ぎをしているのにも、慣れたもののようです。
13世紀半ばから14世紀初頭のハンの浴室の遺構。
急いでバスの待ち合わせ場所に戻ります。イベント会場を突っ切って駐車場へ。こちらでは中世の戦の様子を再現した歴史イベントやコンサートが開かれていました。時間的には昼食をとりたいところですが、急いで食べられるものとなると今朝と同じピロシキ系。他にあったのはプロフやマンティなどお馴染みの中央アジア料理。せっかくなので、タタール料理が食べたい。それならカザンに戻ってから地元料理の店に入ることにしようと、ここではパス。
駐車場まで来たところで、再び運転手から電話があり、駐車場横の道路の対岸で待つようにと言われました。やってきたバスはどうやらあちこち回ってきたらしく、すでに客を数名乗せています。僕を拾ったあと、別の道に入ってさらに乗客を拾い、帰路へ。集落を後にして、他都市とを結ぶ一本道の幹線道路に入ってからも、バスの絵の表示しかなく時刻表の掲示板などないような停留所で客を乗せていたので、この辺りの人はバスの大体の時間帯や予約連絡先を知っているのかもしれません。こうして、最終的に満席になりました。
南バスターミナルで一部の乗客を降ろすと、町の中心部の地下鉄トカヤ駅前を通って中央バスターミナルへ向かいます。復路はトカヤ駅ст. Токая/st. Tokayaで降りることにしました。到着したのは17:00頃。