2016年10月29日土曜日

ヴォロコラムスク修道院への行き方(計画or備忘録)

 16世紀に最盛期を迎えたヴォロコラムスク修道院Волоколамский монастырьは、トロイツェ・セルギエフやシーモノフ、キリーロフ修道院などと共に広大な修道院所領を有したことで知られますが、モスクワМоскваからのアクセスはやや悪く、僕も数年前に行ったきりでした。その時はモスクワからタクシーを借り切って行ったのですが、現在ではややアクセスが楽になりました。時間があれば再訪したいのですが、無理かもしれません。しかし計画だけは立てておきます。

 位置はモスクワから西北西というところでしょうか。ヴォロコラムスク(グーグルだと「ボロコラムスク」)の町自体は、モスクワからでもそれほどアクセスが悪いわけではありません。しかし、



 しかし、実は修道院はヴォロコラムスクの駅からも町からもかなり離れています。そこでバスを使って行くのが手っ取り早いわけです。
 なお、クリンКлинからも10キロほど離れたところまでバスが来ていますので、いい季節で歩けるなら、そちらを使うのもいいでしょう。



 ヴォロコラムスクからバスに乗る場合、モスクワ・リガ(リーシスキー)駅Москва, Рижский вокзалから近郊線に乗車します。一日23本の列車あり。普通電車で2時間半程度、急行電車でも2時間強かかります。
 ヴォロコラムスク到着後、スーパー「マグニット」の脇を通って街道沿いのバス停まで歩きましょう。

 31番(赤矢印)、23番(青矢印)が利用できます



 「Теряево − Центр」(23番だと終点)で下車すれば、徒歩圏内です。



 他方でクリンКлинからであれば、モスクワ・レニングラード駅(レニングラーツキー駅)から近郊線に乗車します。一日45本ありますので楽々。乗車時間は普通電車で1時間40-50分程度、急行で1時間弱です。クリン到着後、駅を出てから左手の大きめのターミナルから乗車です。駅を降りて正面にもバス停がありますが、そちらではありません。


 バスは55番でКавелино下車。


 拡大するとこのような感じです。気づいた方もいると思いますが、ここからは23番のバスも利用できます。



また行ってみたいものです(Wikiのフリー素材から。手持ちの写真が現在アクセス不能)。



 
 (klin, Moskva, Rizhckii vokzal, Volokolamckii monastyr, Volokolamsk, )

2016年10月26日水曜日

ロシア(モスクワ)から日本に書籍を送る2:ワルシャワ街道国際郵便局編

 前回、チスティ・プルディの郵便局から日本に書籍を送ったのですが、某友人曰く、外国宛て郵便は一端はワルシャワ街道Варшавское Шоссеの国際郵便局に集められる&使い勝手が良いとのことで、溜まっていた書籍を少々片付けるつもりで国際郵便局に行ってきました。


 南からバスで到着です。バス停の名前は国際郵便局ではありませんので注意。メトロだとナガーチンスカヤから北に歩きます。



 流石に巨大です。



 ワルシャワ街道に面した側に入り口があります。但し、この入り口は閉ざされていて、すぐ左のドアから中に入ることが出来ます。



 入るとすぐに発券機がありますので、「発送」ボタンを押すと、「192番。あなたの前には16人のお客がいます」という紙が出てきました。



 内部は広いですが、一角には銀行がはいっています。



 ぶれました。待っていると呼び出しとともに、電子掲示板にも表示が出ます。因みに呼び出し時になるチャイムは、キエフ旅客駅のそれと同じものでした。



 郵便グッズも売っています。



 肝心の発送ですが、今回は合計八キロでした。すると受付のおばちゃん曰く、バンデローリでなく小包になるとのこと。バンデローリ(最大五キロまで)だと二つになってしまいますからね。それで航空便でVisaカード払い。箱代(120R)+郵送代(3869R)でした。バンデローリ(二包み)で送るより安かった・・・。

 (2016.10.25)

2016年10月24日月曜日

ボロジノ、モジャイスクへの旅(モスクワから鉄道とバスで)

 少々時間が経ってしまいましたが、ボロジノБородиноとモジャイスクМожайскに行ってきました。この二箇所は一応隣接しているので、一気に廻ってきました。

 モジャイスクまでは電車の本数は多いのですが、その一つ先のボロジノになると要注意です。きちんと調べていかないといけません。まあそれはともかく朝のベラルースキー駅(Москва Белорусский вокзал)で切符を購入。現金で自販機購入です。 



 階段を渡り、一番端の6番線に向かいます。プラットフォルマ(ホーム)とプチ(ホームの乗車面・側にあたる)の関係は複雑ですので間違え内容に注意せねばなりません。



 下の写真の場合、プラットフォルマは5ですが、7番線と8番線(プチ)があります。



 6番線は一番端。ボロジノ行きだからか、軍服姿のお客もいました。



 またこいつにあたってしまった。まあ、ボロジノまで行くお客はそれほど多くないだろうからこういう車両が割り当てられるのでしょう。



 ただし、それでもモケット付きの座席で、比較的いい車両でした。



 ボロジノに到着です。ここから先に行くには、ヴャジマВязьма行きの列車に乗り換えが必要です。



 ホームから見たボロジノの駅舎。1812と1942という記念の年がプレートに刻まれています。



 駅前からはモジャイスクまで戻るバスが出ています。これがボロジノの博物館を通るわけです。



 バスが到着です。



 20分程度で博物館前に到着です。かなりの人で賑わっています。



 博物館の正面。



 ナポレオン軍から没収した砲塔はこの地に集められている模様。



 展示は見応えがありましたが、それはご自身の目でご確認下さい。


 
 博物館の正面には巨大な記念碑あり。



 バグラチオン将軍の墓もここにあります(因みに彼はボロジノで戦死したわけではありません)。



 その後、バスがすぐになかったので、ボロジノの平原(といっても今や森も多いのですが)を突っ切る形でモジャイスク行きのバスルートに沿って歩きます。写真はボロジノ村のバス停。博物館からはそれなりに離れています。



 途中、小さな川も幾度か横断しました。



 また、至る所に何らかの記念碑が建っています。



 途中、ゴルキГоркиからバスに乗り、モジャイスクに到着です。



 バス停からクレムリは比較的近距離にあります。



 またここのクレムリは、なかなかいい場所(高台)にありました。川と土塁に囲まれただけのよくあるクレムリとは全く異なります。食糧さえあれば、長く籠城できそう。



 その後、市内に戻り、バスで町の北にあるルジェツキー修道院Лужецкий монастырьに向かいます。



 一時期、かの聖フェラポントФерапонтが滞在していた由緒ある修道院です。モジャイスクの殆どの修道院は現存しないのですが、ここだけは少々中心地から離れているせいか、残っているわけです。



 16世紀の聖母生誕聖堂。味わい深い。



 フェラポントが使っていた教会は遺構のみ残っていました。



 修道院脇を流れるモスクワ川。モスクワよりも上流なので幅は狭くながれもゆっくり。



 バスで一旦市内に戻り、そこから駅まで更にマルシルートカで移動。



 モスクワ近郊の主要な駅には必ず改札があります。モジャイスクもそう。



 またまたオンボロ電車(ЭР2Т)にて、モスクワに戻ってきました。


 

 















(Beloruskii vokzal, Moskva, Mozhaisk, Vorodino, )

2016年10月23日日曜日

ルィビンスク、ウグリチへの旅(モスクワから鉄道で)

 前日の夜行列車でモスクワМоскваを発ち、ルィビンスクРыбинск、ウグリチУгличを廻ってきました。モスクワ・ベラルーシ駅(Белорусский вокзал)2008発の夜行列車はこの駅から北に向かうので、アエロエクスプレスАэроэкспресс/Aeroekspressと同じホームから出発です(プラットフォルマ4)。

 最初からブレた写真で申し訳ない。久々の三等寝台Плацкартはくたびれた感じが満載のもので、ウクライナの車両を思い出しました。上段をとったのですが、やはり狭いですね。



 この列車は、途中二度のスイッチバックを通ります。カリャジンКалязинで一度、ソンコヴォСонковоで再度向きを変えます。結局出発時と同じ向きになってルィビンスクに到着です。因みにこの段階で列車を引いていたのはディーゼル機関車でした。



 明け方のルィビンスク駅。



 この駅はペテルブルクとヤロスラヴリ以東の諸都市を結んでいるので、それなりに列車の本数があります。

 
 
 列車のカッサ。クレジットカード用の端末はありませんでした。



 バスターミナルは駅に隣接しています。カッサは鉄道駅の駅舎内です。



 駅舎内のバスのカッサ。見た感じ、二箇所しかありませんでした。今のうちにウグリチ行きのバス(0840発)を買っておきます。この路線はパスポート不要でした。



 朝のルィビンスク市内をやや駆け足で回ります。その後駅までバスで戻りました。バス内の車掌から20Rでチケット購入。聖堂前から駅までは、3, 27, 107, 108, 114番のバスでたどり着けます(トロリーは3, 5番)。



 ルィビンスクからは一時間程度の乗車でウグリチのバスターミナルавтостанцияに到着。このバス、座席が埋まっても、通路に立たせる形でお客を詰め込みます。
 ウグリチのターミナルは、ターミナルと行ってもプラットホームさえありません。場所は市の中心部。小さな市場がターミナルに隣接していました。



 バスターミナルの建物。



 ここからは、例えばこんな路線が出ています。



 15世紀のウグリチ分領公の宮廷などのクレムリンの建造物(建物三箇所で125R)、時計メーカーチャイカЧайкаの博物館(50R)などを訪問。チャイカの時計は、現在、内部は日本やスイス製だそうで、外見のみ昔の形を残しているのだとか。


 
 その後、バス(3番)で鉄道駅に向かうはずだったのですが、列車に間に合わない可能性が出てきたのでタクシー(中心部から100R)に乗車。町の中心地からかなり離れていて、また本当に何もないところにぽつんと駅舎が建っていました。正面の扉は鍵がかかっており、裏手に回ります。

 

 裏手にはホームあり。ここでちょっとビックリしました。サヴョーロフСавеловまでの電車を想像していたのですが、待っていたのはディーゼル機関車が牽引する客車列車でした。



 反対側からは駅舎に入ることが可能。しかし待合室しかありませんでした。お客の一人に尋ねると、切符は車内で購入とのこと。



 客車車内の様子。2×2のリクライニングシート。一応二等座席の車両を使っています。



 廻ってきた車掌から切符を購入。サヴョーロフまで258R60Kなり。



 ディーゼル機関車がノロノロとサヴョーロフに向かって歩み始めます。ただ、線路規格が悪いのでしょう、本当にノロノロでした。毎時40-50キロくらいの速度で進んでいる気がしました。



 二時間ほどでカリャージンの町が近づきます。写真がヴォルガの中州に立つ鐘楼。かつて某修道院(及び旧市街全域)があった場所がダム設置(1939-40年)の結果、沈んでしまいました。そして修道院の場所の近くに、この鐘楼だけが顔を覗かせています。



 衝撃のカリャージン駅。何もない。ここもウグリチと同じで、中心部から離れた場所に鉄道駅が位置しているのです。



 ボロボロのバスターミナルавтостанцияが隣接しています。



 列車はそのままノロノロと進み、終点のサヴョーロフに到着。もう真っ暗です。駅前のカフェで食事をしましたが、プロフは頼まない方がいいと思います。



 駅舎内部。奥が鉄道のカッサ。ここでドミトロフДмитровまでのチケットを購入。



147R20Kなり。ここも現金のみ扱い。



 バスのカッサも駅舎内にあった...のですが、廃止されたようです。バスのチケットは運転手から直接買え!とのこと。



 カフェから戻ると駅舎内の乗客が消えていました。電車はまだ来ていないのに...と思っていたら、近くを通ったロシア人の会話から電車が到着していることを知り、駅舎から離れた遠くのホームに電車が停車しているのを発見。放送も何もないのでここからモスクワ方面に乗車の方は注意です。因みに車両は例のボロボロのやつ。



 一時間ほどでドミトロフに到着。半年前に来た時よりも駅前に活気があったのは気のせいでしょうか。



 駅ではモスクワまでの急行列車Экспрессのチケットを購入。カードでの支払いマシーンが設置されていたのですが、「現金のみ」と言われてしまいました。



 初めて乗車する急行列車の車内。3×2の(日本の)新幹線仕様。綺麗でした。車内販売もありました。また全ての窓にはカーテンが掛かり、それが閉められていました。



 ドゥブナ号Дубнаという名称がついているのでしょうか。



 2236、モスクワ・サヴョーロフ駅(Савелевский вокзал)に到着。急行列車の乗客は自動改札を通れませんので、脇の鉄門が開いてそこから市中に戻ることが出来ました。


(2016.10.23)
*10年前のウグリチについては、こちらが詳しい。
 
(Beloruskii vokzal, Chaika, Dmitrov, Dubna, Ekspress, Kaliazin, Moskva, Rybinsk, Savelovo, Savelovskii vokzal, Sonkovo, Uglich, )

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I left Moscow on the night train the night before, and went around Rybinsk and Uglich. The night train that departed from Moscow Belorussky Station (Белорусский вокзал) in 2008 heads north from this station, so it departs from the same platform as the Aeroexpress (platform 4).

I'm sorry for the blurry photo from the start. The third-class sleeping car Плацкарт I took was full of a worn-out feeling, and it reminded me of the carriages in Ukraine. I took the upper bunk, but it was still quite cramped.



This train goes through two switchbacks on the way. It changes direction once at Kalazin and again at Sonkovo. In the end, it arrives in Rybinsk in the same direction as when it left. Incidentally, it was a diesel locomotive that was pulling the train at this stage.



Rybinsk Station at dawn.



This station connects St. Petersburg with the cities east of Yaroslavl, so there are a reasonable number of trains.



The train ticket office. There was no terminal for credit cards.



The bus terminal is next to the station. The ticket office is inside the station building.



The bus ticket office inside the station building. There were only two places that looked like ticket offices. I bought a bus ticket for Uglich (departing at 0840) while I had the chance. This route did not require a passport.



I took a quick tour of the city of Lyubinsk in the morning. After that, I took the bus back to the station. I bought a ticket from the conductor on the bus for 20R. You can get from the Cathedral to the station by bus numbers 3, 27, 107, 108, 114 (trolley buses are numbers 3 and 5).



From Lyubinsk, it takes about an hour to reach Uglich bus terminal автостанция. Even if all the seats are taken, they will squeeze in passengers standing in the aisles.
The Uglich bus terminal is not even a platform, let alone a terminal. It is located in the city center. There was a small market next to the terminal.



The bus terminal building.



From here, for example, there are routes like this.



We visited the Kremlin buildings, including the 15th century Uglich branch princely court (125R for three buildings), and the museum of the watchmaker Chaika (50R). It is said that the insides of Chaika watches are now made in Japan and Switzerland, and only the outside retains the old shape.



After that, we were supposed to go to the train station by bus (No. 3), but as there was a possibility that we wouldn't make the train, we took a taxi (100R from the center). It was quite far from the town center, and the station building was standing all alone in the middle of nowhere. The front door was locked, so we went around to the back.



There is a platform at the back. This was a bit of a surprise. I had imagined a train to Savelov, but what I was waiting for was a passenger train pulled by a diesel locomotive.



It is possible to enter the station building from the other side, but there was only a waiting room. When I asked one of the passengers, I was told that tickets could be bought on the train.



The interior of the passenger car. 2x2 reclining seats. We are using a second-class carriage.



We bought our tickets from the conductor who came around. It costs 258R60K to Savelov.



The diesel locomotive began to move slowly towards Savelov. However, the track standards were probably poor, so it really was very slow. I felt like it was going at a speed of around 40-50km/h.



After about two hours, the town of Kalyazin comes into view. The photo shows the belfry standing on an island in the Volga. The site of a certain monastery (and the entire old town) sank as a result of the construction of a dam (1939-40). Only this belfry can be seen peeping out near the site of the monastery.



The Kalyazin train station is a shock. There is nothing there. Like Uglich, the train station is located far from the center of the town.



A run-down bus terminal автостанция is next to it.



The train trundled on, and we arrived at the final stop, Savelov. It was already completely dark. We had dinner at a cafe in front of the station, but I don't think you should order the 'proff'.



The interior of the station building. The railway ticket office is at the back. We bought tickets to Dmitrov here.



It cost 147R20K. This place also only accepts cash.



The bus ticket office was also in the station building... but it seems to have been abolished. It seems that you can buy bus tickets directly from the driver!



When I returned from the cafe, the passengers in the station building had disappeared. I thought the train hadn't arrived yet, but then I heard a conversation between some Russians nearby and realized that the train had arrived, and I saw the train parked on the distant platform far from the station building. There was no announcement or anything, so please be careful if you are boarding a train to Moscow from here. By the way, the train was the battered one I mentioned.



We arrived in Dmitrov after about an hour. Was it just my imagination, or was there more activity in front of the station than when I was here six months ago?



At the station, we bought tickets for the express train 'Express' to Moscow. There was a payment machine for credit cards, but we were told that only cash was accepted.



The interior of the express train I was riding for the first time. It was a 3x2 (Japanese) Shinkansen specification. It was beautiful. There was also an on-board shop. In addition, all the windows had curtains hanging over them, which were closed.



I wonder if it's called the Dubna train?



2236, arrived at Moscow Savyolov Station (Савелевский вокзал). As express train passengers could not pass through the automatic ticket gates, the side iron gate was opened so that we could return to the city.


(23 October 2016)
For more information about Uglich 10 years ago, see here.

(Beloruskii vokzal, Chaika, Dmitrov, Dubna, Ekspress, Kaliazin, Moskva, Rybinsk, Savelovo, Savelovskii vokzal, Sonkovo, Uglich,)

ロシア出入国時の(日本人)指紋採取の開始

大使館より連絡が入りました。 __________ 日本人を含む外国人がロシアに入国及び出国する際の審査において 、 指紋等の個人生体識別情報を採取する措置がモスクワに所在する空 港にて12月1日より先行開始されます。 空港でのロシア入国及び出国手続きの際にはご留意ください。 1...