前日の夜行列車でモスクワМоскваを発ち、ルィビンスクРыбинск、ウグリチУгличを廻ってきました。モスクワ・ベラルーシ駅(Белорусский вокзал)2008発の夜行列車はこの駅から北に向かうので、アエロエクスプレスАэроэкспресс/Aeroekspressと同じホームから出発です(プラットフォルマ4)。
最初からブレた写真で申し訳ない。久々の三等寝台Плацкартはくたびれた感じが満載のもので、ウクライナの車両を思い出しました。上段をとったのですが、やはり狭いですね。
この列車は、途中二度のスイッチバックを通ります。カリャジンКалязинで一度、ソンコヴォСонковоで再度向きを変えます。結局出発時と同じ向きになってルィビンスクに到着です。因みにこの段階で列車を引いていたのはディーゼル機関車でした。
明け方のルィビンスク駅。
この駅はペテルブルクとヤロスラヴリ以東の諸都市を結んでいるので、それなりに列車の本数があります。
列車のカッサ。クレジットカード用の端末はありませんでした。
バスターミナルは駅に隣接しています。カッサは鉄道駅の駅舎内です。
駅舎内のバスのカッサ。見た感じ、二箇所しかありませんでした。今のうちにウグリチ行きのバス(0840発)を買っておきます。この路線はパスポート不要でした。
朝のルィビンスク市内をやや駆け足で回ります。その後駅までバスで戻りました。バス内の車掌から20Rでチケット購入。聖堂前から駅までは、3, 27, 107, 108, 114番のバスでたどり着けます(トロリーは3, 5番)。
ルィビンスクからは一時間程度の乗車でウグリチのバスターミナルавтостанцияに到着。このバス、座席が埋まっても、通路に立たせる形でお客を詰め込みます。
ウグリチのターミナルは、ターミナルと行ってもプラットホームさえありません。場所は市の中心部。小さな市場がターミナルに隣接していました。
バスターミナルの建物。
ここからは、例えばこんな路線が出ています。
15世紀のウグリチ分領公の宮廷などのクレムリンの建造物(建物三箇所で125R)、時計メーカーチャイカЧайкаの博物館(50R)などを訪問。チャイカの時計は、現在、内部は日本やスイス製だそうで、外見のみ昔の形を残しているのだとか。
その後、バス(3番)で鉄道駅に向かうはずだったのですが、列車に間に合わない可能性が出てきたのでタクシー(中心部から100R)に乗車。町の中心地からかなり離れていて、また本当に何もないところにぽつんと駅舎が建っていました。正面の扉は鍵がかかっており、裏手に回ります。
裏手にはホームあり。ここでちょっとビックリしました。サヴョーロフСавеловまでの電車を想像していたのですが、待っていたのはディーゼル機関車が牽引する客車列車でした。
反対側からは駅舎に入ることが可能。しかし待合室しかありませんでした。お客の一人に尋ねると、切符は車内で購入とのこと。
客車車内の様子。2×2のリクライニングシート。一応二等座席の車両を使っています。
廻ってきた車掌から切符を購入。サヴョーロフまで258R60Kなり。
ディーゼル機関車がノロノロとサヴョーロフに向かって歩み始めます。ただ、線路規格が悪いのでしょう、本当にノロノロでした。毎時40-50キロくらいの速度で進んでいる気がしました。
二時間ほどでカリャージンの町が近づきます。写真がヴォルガの中州に立つ鐘楼。かつて某修道院(及び旧市街全域)があった場所がダム設置(1939-40年)の結果、沈んでしまいました。そして修道院の場所の近くに、この鐘楼だけが顔を覗かせています。
衝撃のカリャージン駅。何もない。ここもウグリチと同じで、中心部から離れた場所に鉄道駅が位置しているのです。
ボロボロのバスターミナルавтостанцияが隣接しています。
列車はそのままノロノロと進み、終点のサヴョーロフに到着。もう真っ暗です。駅前のカフェで食事をしましたが、プロフは頼まない方がいいと思います。
駅舎内部。奥が鉄道のカッサ。ここでドミトロフДмитровまでのチケットを購入。
147R20Kなり。ここも現金のみ扱い。
バスのカッサも駅舎内にあった...のですが、廃止されたようです。バスのチケットは運転手から直接買え!とのこと。
カフェから戻ると駅舎内の乗客が消えていました。電車はまだ来ていないのに...と思っていたら、近くを通ったロシア人の会話から電車が到着していることを知り、駅舎から離れた遠くのホームに電車が停車しているのを発見。放送も何もないのでここからモスクワ方面に乗車の方は注意です。因みに車両は例のボロボロのやつ。
一時間ほどでドミトロフに到着。半年前に来た時よりも駅前に活気があったのは気のせいでしょうか。
駅ではモスクワまでの急行列車Экспрессのチケットを購入。カードでの支払いマシーンが設置されていたのですが、「現金のみ」と言われてしまいました。
初めて乗車する急行列車の車内。3×2の(日本の)新幹線仕様。綺麗でした。車内販売もありました。また全ての窓にはカーテンが掛かり、それが閉められていました。
ドゥブナ号Дубнаという名称がついているのでしょうか。
2236、モスクワ・サヴョーロフ駅(Савелевский вокзал)に到着。急行列車の乗客は自動改札を通れませんので、脇の鉄門が開いてそこから市中に戻ることが出来ました。
(2016.10.23)
*10年前のウグリチについては、こちらが詳しい。
(Beloruskii vokzal, Chaika, Dmitrov, Dubna, Ekspress, Kaliazin, Moskva, Rybinsk, Savelovo, Savelovskii vokzal, Sonkovo, Uglich, )
あまり日本人が行かない都市も訪ねられているのが面白いですね
返信削除初めまして。初めてコメントを頂きました。普段は仕事でこき使われているので、休みの日には名所・旧跡巡りで心を癒やしています。
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