かつて-50℃を体験するためにヤクーツクを訪問したつわものの同僚が、目を輝かせて、「市場では、魚が立てて置いてあるんだよ!」と語っていました。普通の魚屋やスーパーの魚コーナーでは寝かせて置いていますが、この地ではカチコチに凍っているので、縦に直立させて売っているのだというのです。
クレスチヤンスキー市場(Крестьянский рынок/Krestyansky Market)
所在地:Ул. Лермонтова, 62. корп. 2/Lermontova Street, 62к2
レーニン広場から徒歩約20分。停留所「レーニン広場」から19番バスで約10分。
百聞は一見に如かず。というわけで、行ってきました。
現地スタッフ曰く、2月頃の極寒の時期を過ぎると屋外コーナーでの販売はしなくなるとのこと。確かに閑散としています。
広くないので、すぐ一周できます。あったぜ、立てて置いてある魚!
ほんの少しですが、3月はせいぜい-20℃までしか冷え込まず、日中は氷点下一桁台なので、これだけでもあってラッキーだったと思うことにします。極寒の時期だと各種の魚、肉、ジビエ、毛皮などが大量に並んでいて壮観なようです。
屋内市場へも入ってみます。
建物は2階建て。
1階はサハ共和国のお土産を中心に、主に生鮮食品以外を扱っています。
この白や茶色のふさふさしたものは馬の尾の毛です。
これほど大仰なものではありませんが、今でも馬の毛で作った製品は地元の人々の日常生活内にあるようです。最もよく見かけたのは、馬の毛と邪悪な精霊から身を守る記号のついたお守りで、自動車のフロントガラスに吊るされています。ほかの地域だと小さなイコンだったりしますが、ここでは馬の毛の交通お守りです。
北方先住民族は橇で移動するときに目を風や雪から守るため、ゴーグルを着用していました。これは現代のお土産用。カラフルです。
この風車のような形の道具は泡だて器だそうです。これでミルクを混ぜるのは骨が折れそうだなあ。
続いて2階へ。ここは魚や肉屋が並んでいます。
魚コーナー。
ロシア語で「チールЧир」という、大きな淡水魚が多かった。ブロードホワイトフィッシュBroad whitefishという、サケマス科の魚だそうです。ほかも基本的に淡水魚ばかりですね。ここには赤いイクラもありました。これはマガダン産。
肉コーナー。「トナカイ肉、仔馬肉」。この地ではよく売っています。
ハム、サラミ、脂身のサーロなどがずらり。
現地スタッフやホテルのコンシエルジュなど、地元の人々は、肉や魚をモスクワへのお土産にするならここで真空パックのを購入するのがいいと、口をそろえて言っていました。試しにここの店員の勧めるトナカイ肉の燻製を買って食べてみましたが、ジビエ特有のクセがなく美味でした。
このような普通の食品を置いている売店もあります。
ところで、市場周辺にはうまい食事処があるもの。そこで現地スタッフやホテルのコンシエルジュに尋ねたところ、全員が「市場で食事はやめた方がいい」と断定的な口調。何かあったのか。
実際のところ、市場内に食堂やカフェは、ざっと回った限りでは見当たりませんでした。総菜くらいはあったのかもしれませんが、しかしここはアドバイスにおとなしく従うことにします。
続きます!
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