2024年12月13日金曜日

モスクワでシベリア創作料理を食らう

新型コロナが蔓延し、さらに例の作戦が続き、ロシアでは海外旅行に行きにくい反動で、国内旅行が現在も人気だそうです。同じく広いロシアの地方ならではの郷土料理や、それをベースにした創作料理を食べられるレストランも増えているとのこと。

 

そういう状況下、元フォー・シーズンズ・ホテル内にそんなレストランがオープンしたので、行ってみました。

 

マヌルManul

ул. Оходный Ряд 2/Okhotny Ryad 2

manulmoscow.ru

シベリア料理の創作メニューが売りで、ときどき外部のシェフやバーテンダーを招聘したイベントなども開催しているようです。

元々、ここにはイギリス人シェフのジェイミー・オリヴァーのレストランがありました。例の作戦で露大手レストランチェーンGinza Projectとの契約が解除となった後、一時別のレストランが営業していたのですが、さらにその後、2024年になってからここがオープンしています。

 

ランチには遅く、ディナーには早い時間帯だったからか、客は3組ほどのみ。客より店員の方が多いくらいです(もっと言うと、このホテルのショッピングセンター部分にはほとんど客がいませんでした)。

入店すると、席に案内してくれた人が「「どのようにして当店を知りましたか?」と。

 



注文すると、ドリンクと共にコンプリメントが出てきました。4種類のパンと、ナッツやシードを固めた一口サイズのおつまみです。メインが出てくるまでだいぶ待ったので、ありがたし。見えにくいですが、上から3つ目の白い平らなパンはヤクート共和国の伝統的なパンとのこと。


続いてメインが登場。牛・ヒツジ・カモ・シカの合挽肉入りのペリメニです。ドリンクはカシスとコーヒーのレモネードで、底にコーヒー豆が入っていました。

ペリメニはジビエ入りなのでクセがあるかと思いきや、そんなこともなく、旨みが詰まっていてかなりうまかった。これまで食べた肉入りのペリメニの中でトップクラス。サワークリームも、元々そんなに好きなわけでもないのですが、ここのはつけて食べるのもまたよし。この店、パンについてきたバターもうまかったので、いい材料を使っているのでしょう。

 

この日はほかの料理は食べられませんでしたが、この店はストロガニナСтроганинаという、凍らせた魚をスライスした料理が種類豊富です。ウニやイクラ(キャビアや赤いイクラなど数種類あり)といった海鮮だけでなく、ヤクートのパン付きの「骨髄」なんてものも。ヤクートにはこんな料理もあるのか。

 

しかし、入店した時間帯が微妙とはいえ、これほど閑古鳥の鳴くような客入りで大丈夫なのですかねえ。高めの価格帯ではあるので、ランチやディナータイムに団体が入れば採算が取れるのでしょうか。ロシア経済は制裁を受けてもなお好景気だとか、実は悪いのだとか、いろいろ言われていますが、こういういびつさが複雑な実態を物語っているように思われます。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ドニプロ・ハルキウ間列車の高速化

ウクライナ鉄道のサイトより。ドニプロ・ハルキウ間の列車が、これまでより40分短縮し、4時間を切る形で両市を繋ぐとのこと(1月21日から)。 ドニプロ1609-ハルキウ2003 ハルキウ0933-ドニプロ1322 直線距離としては250キロ程度かと思うので、以前も書いたのですが、日...