2024年12月31日火曜日

新型車両二点

いろいろと事情もあって、テーマ選びが大変です。そういうわけで今回も小ネタなんですが、新型の車両二点。

まずはウクライナ鉄道が公開した戦地からの病人搬送用車両の内部。昔の日本の国鉄寝台のようにレールに平行してベッドが置かれており、比較的快適かと。



こちらはロシア鉄道が公開した新型のクペ(二等寝台)の内部。新車だからきれいに見えますが、写真が悪いのですかね、居住性はいいのか悪いのか。ベッドが狭く見えるのですが、落ちないかな。



ではでは、みなさま良いお年を

2024年12月26日木曜日

チェルニヒウ・ラヒウ間直通列車設定

 ウクライナの鉄道の様子はちょっと追えていないのですが、ウクライナ鉄道の頁によると、この年末シーズンにチェルニヒウ(チェルニゴフ)とラヒウ間で直通列車を走らせるとのこと。「開戦」時、ロシアとの国境に近いチェルニヒウ辺りは相当に攻撃されたと聞きますが、現在の様子はよくわかりません。とは言え、こんな記事を見ると、それなりに生活ができる状況にあるのでしょう。
*ウクライナ鉄道頁より。



 

2024年12月21日土曜日

平和な2025を希求します

ご存じの方もいるかと思いますが、18日の夕刻、ペテルブルク発ムールマンスク行きの列車が貨物列車と衝突し、29人が死亡する大惨事となりました(ただ情報源によっては30人を超えたとも)。ニュース等で、脱線した車両や散らばった乗客の荷物の映像・画像が流れております。その事故処理がようやく昨日おわり、通常運転に戻ったとのこと。

事故原因はいろいろと言われていますが、どこか遠いところで国力の「散漫」と関係があるような気もしないわけではないところ。勝手な想像ですが。

ともかく静かな2025年になってもらいたいところ。



2024年12月20日金曜日

アルメニア・アラヴェルジのバスターミナル

年の暮れが近づいてきました。今年の写真を見直していたところ、公益になると思われるものを発見したので、今更ですが掲載します。

 

アルメニア北部にアラヴェルジという町があります。ジョージアの首都トビリシとアルメニアの首都エレバンの中間に位置しています。

アラヴェルジの近郊には991年に建立されたハフパット修道院や10世紀に建築の始まったサナヒン修道院といった、世界遺産に登録されている古拙修道院があります。


さて、この町で一泊し、そこからエレバンに移動したのですが、宿選びをどうすべきか迷いました。バスターミナル付近に宿を取りたいものの、この町は川沿いと、対岸のサナヒン修道院に近い山の上に点在しているのです。またインターネットで検索すると、地図上で「バスターミナル」と表示される場所のほかにもバスの発着場所があるらしく、これは現地入りして確認するしかなさそうです。この二つはかなり離れているので、とりあえずグーグルでもヤンデックスでも共通して表示される「バスターミナル」と書かれている地点から直線距離で徒歩圏にあり、かつ旅の先達がかつて宿泊した、川の左側エリアにあるホテルを予約しました。


グーグルマップだと、中心部はこうなっています。

しかし、この川の左側エリア、グーグルマップでは自動車道に沿って歩く、徒歩だとずいぶん長いルートが表示されるのです。川と線路があるためなのですが、途中で超えればすぐなのに。

 

こちらはヤンデックス地図。徒歩ならこちらの方が分かりやすいです。実際にはこの地図の中心部の黄色い四角で囲んだ位置に陸橋があります。元のマップにも点線の道が表示されています。


実際の陸橋はこれ。この近くまで来れば、利用者は常にいるので、後をついて行けばたどり着けます。



陸橋からはこの風景。

アラヴェルジの町中はこんなバスが走っています。

陸橋を降りてから左折し道なりに歩いていくと、道路右側にこのような建物が見えてきます。スーパーマーケットKATAが目印。この建物の裏側の駐車場のような場所にミニバスが数台停車しています。エレバン行きのバスはそこから11:00に出発します。


この並びにあった両替所。一番上がUSDなのは当然として、RUB2番手なのか。

僕は前日にホテルでこのバスの出発時間を聞き、さらに念のために1時間前にバスターミナルに赴いて再確認しました。出発20分前にはその場にいた方がよさそうです。

このバスは11:00にアラヴェルジ発、16:00エレバン発です。

途中、ヴァナゾルՎանաձոր/Vanadzorで停車。ここでも乗客の乗り降りがありました。


ここからしばらく行った先で、給油を兼ねた休憩あり。

アルメニアやジョージアのすごいところは、いたるところに水飲み場があって、キンキンに冷えた水を汲めるところです。

この日も暑かったので、ここで空になったペットボトルに詰めました。ありがたや。

現役なのか、オブジェと化しているのか。


ここから1時間弱で、バスは中央バスターミナルに到着しました。


バスターミナルの外観。

バスターミナル前の大きな道路の対岸に、中心部方面に行くバスが来ます。地下道を通って反対側へ。こんなピカピカのバスもあれば、そうでないものも。バス路線図はヤンデックスマップが詳しいです。



2024年12月15日日曜日

キーウ(キエフ)・ブダペスト間列車設定

本日からキーウ(キエフ)・ブダペスト間に新規列車が設定されるとのこと(ウクライナ鉄道サイトより)。経由はリヴィウ、チョプ、デブレツェン。キーウ1016発でブダペスト0600着、逆はブダペスト発2240発でキーウには1911着とのこと。20時間程度の所要時間。値段は2等寝台で3000フリブナ程度。


キーウより東側でもハルキウ間であれば案外列車は動いていて、ホントに危ないのは前線辺りだけなのかも。ドネツク辺りの前線に近いクラマトスクでも列車設定が追加されるらしい。


モスクワの中国茶専門店

先日、モスクワ市内を歩いていたところ、こんな場所を発見しました。お茶クラブ。




写真だと見えにくいのですが、足元の窓からアジアテイストの店内が。ずいぶん本格的なショップのようです。

気になる店の入口は、建物の裏側。回り込むとこのような看板あり。


営業時間中だったので入ってみました。すると中国語で「ニーハオ」と自動音声が作動。このまま地下に進みます。


店内には大量のお茶や茶器が並んでいます。

茶器以外にも陶磁器や置物など、相当の品ぞろえです。


 中国の組紐を編んでいるスタッフらしき人がいたり、若い学生風の客がふらっとやってきたり。

 このほかにもう一室あり、そこがカフェになっています。中国の茶道を体験できます。本格派だ。



場所はこちら。

ジェレズヌイ・フェニクス Железный Феникс/Zhelezny Feniks

Москва, Рождественский бульвар, 19/Rozhdestvensky Blvd, 19, Moscow

https://clubcha.ru/

公式ウェブサイトによると、1998年から営業していて、1288種類の茶を取り扱っているとのこと。ここ数年の中国との貿易強化で商品が充実してできた店かと思いきや、そういうことでもなさそうです。カフェのスペースには座敷や寝椅子があってゆっくり過ごせそう。いつか、ここで茶道のコースを頼んでみたいものです。しかし知らなかったなあ。世界は広い。


2024年12月13日金曜日

モスクワでシベリア創作料理を食らう

新型コロナが蔓延し、さらに例の作戦が続き、ロシアでは海外旅行に行きにくい反動で、国内旅行が現在も人気だそうです。同じく広いロシアの地方ならではの郷土料理や、それをベースにした創作料理を食べられるレストランも増えているとのこと。

 

そういう状況下、元フォー・シーズンズ・ホテル内にそんなレストランがオープンしたので、行ってみました。

 

マヌルManul

ул. Оходный Ряд 2/Okhotny Ryad 2

manulmoscow.ru

シベリア料理の創作メニューが売りで、ときどき外部のシェフやバーテンダーを招聘したイベントなども開催しているようです。

元々、ここにはイギリス人シェフのジェイミー・オリヴァーのレストランがありました。例の作戦で露大手レストランチェーンGinza Projectとの契約が解除となった後、一時別のレストランが営業していたのですが、さらにその後、2024年になってからここがオープンしています。

 

ランチには遅く、ディナーには早い時間帯だったからか、客は3組ほどのみ。客より店員の方が多いくらいです(もっと言うと、このホテルのショッピングセンター部分にはほとんど客がいませんでした)。

入店すると、席に案内してくれた人が「「どのようにして当店を知りましたか?」と。

 



注文すると、ドリンクと共にコンプリメントが出てきました。4種類のパンと、ナッツやシードを固めた一口サイズのおつまみです。メインが出てくるまでだいぶ待ったので、ありがたし。見えにくいですが、上から3つ目の白い平らなパンはヤクート共和国の伝統的なパンとのこと。


続いてメインが登場。牛・ヒツジ・カモ・シカの合挽肉入りのペリメニです。ドリンクはカシスとコーヒーのレモネードで、底にコーヒー豆が入っていました。

ペリメニはジビエ入りなのでクセがあるかと思いきや、そんなこともなく、旨みが詰まっていてかなりうまかった。これまで食べた肉入りのペリメニの中でトップクラス。サワークリームも、元々そんなに好きなわけでもないのですが、ここのはつけて食べるのもまたよし。この店、パンについてきたバターもうまかったので、いい材料を使っているのでしょう。

 

この日はほかの料理は食べられませんでしたが、この店はストロガニナСтроганинаという、凍らせた魚をスライスした料理が種類豊富です。ウニやイクラ(キャビアや赤いイクラなど数種類あり)といった海鮮だけでなく、ヤクートのパン付きの「骨髄」なんてものも。ヤクートにはこんな料理もあるのか。

 

しかし、入店した時間帯が微妙とはいえ、これほど閑古鳥の鳴くような客入りで大丈夫なのですかねえ。高めの価格帯ではあるので、ランチやディナータイムに団体が入れば採算が取れるのでしょうか。ロシア経済は制裁を受けてもなお好景気だとか、実は悪いのだとか、いろいろ言われていますが、こういういびつさが複雑な実態を物語っているように思われます。

2024年12月11日水曜日

アストラハン郷土博物館にて

少しまえの記事ですが、アップし忘れていました。アストラハンはヴォルガ川下流に位置しており、昔から交易が盛んでさまざまな民族の行きかう場所でした。郷土博物館にこの地域にいたことのある民族の展示あり。一部ですが写真を紹介します。













これは書道の展示。このほかにも中国人の作品もありました。

奥に行くと、新しく作ったらしい、例のアレの展示コーナーがありました。
展示室の一番奥には大統領の姿。
前々から報道されていますが、実際にこの2年ほど、地方の博物館に行くとこのコーナーを見かけるようになりました。

2024年12月10日火曜日

ロシア・北朝鮮、ロシア・中国間鉄道路線(計二路線)再開

 ロシア鉄道によると、コロナ以来途絶えていたロシア・北朝鮮間、またロシア・中国間の国境通過列車を再開するとのこと。


中国・ロシア間は綏芬河とグロデコヴォが結ばれます。


北朝鮮・ロシア間は豆満江を越えてハサンとトゥマンガンが結ばれます。

仲がいいですからねえ。仲良きことはよきことかな。

2024年12月9日月曜日

A氏のモスクワご到着

 ニュース記事より、A氏が家族とともにモスクワに到着したとのこと。


ところでこちらは少しまえのグムの中。

世界に平和を。

ドニプロ・ハルキウ間列車の高速化

ウクライナ鉄道のサイトより。ドニプロ・ハルキウ間の列車が、これまでより40分短縮し、4時間を切る形で両市を繋ぐとのこと(1月21日から)。 ドニプロ1609-ハルキウ2003 ハルキウ0933-ドニプロ1322 直線距離としては250キロ程度かと思うので、以前も書いたのですが、日...