2025年7月20日日曜日

イワン・クパーラ

 ロシアや東欧にかけて夏至の頃に祝われる、イワン・クパーラ(イヴァン・クパーラ)Иван Купала/Ivan Kupalaという祭日があります。キリスト教需要以前の夏至祭と、キリスト教の洗礼者ヨハネ(イオアン)の日が合体してイワン・クパーラと呼ばれるようになったらしい。

 

 伝統的には、花輪を編んで水に流すとか、焚火を飛び越えるとか、夏至の晩だけ咲くシダの花を探しに行くとか(見つけられた人はいないのだろうけれど)、この日にやることがあるとのこと。

 

 僕が知っているだけでも、モスクワ近郊の森でこの日に合わせていくつかイベントが開かれています。今回知人が行くというので、便乗させてもらうことにしました。今回は写真多めでご紹介します。

 


しばらく未舗装路を進み、開催される村を目指します。

相当歩いたような気がしますが、やっと到着。すでに焚火が燃えていました。


祭りを主宰した村の人がイワン・クパーラについて説明。夏至は623日頃で、昔はこの日に祝われていましたが、洗礼者ヨハネの日と合体させたことで、今では77日に祝われているとのこと。


民族衣装を着て参加する人たちもいます。若い女性だと白っぽいワンピース姿の人も多かったのですが、水の妖精ルサルカのようです。ちょっと怖い。


草を編んで花輪を作り、頭に乗せます。


焚火を囲んで民謡を歌ったり、輪になって踊ったり。








この大きな焚火を取り囲むように小さい焚火がいくつもおこしてあり、若者たちが次々と飛び越えていきます。





最後に、近くの川に行き、花輪を水に浮かべ、中心に蠟燭を置いて流します。

元々は、未婚女性が花輪を流し、沈まなければ伴侶に出会えるという占いでした。


日本の灯篭流しのようです。

 

7月とはいえ、夜間はだいぶ冷え込み、吐く息が白くなりました。日の出の頃に祭りは終了。一晩だけ別世界のようでした。現実の世界に帰ってひと眠りします。


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