繁華街トヴェルスカヤ通り。もともと海外ブランドが立ち並んでいましたが、戦争が続く間にずいぶんと立ち退いた店が増えました。しかしその跡地には、全部とは言いませんが、相当の場所に新しい店舗が登場しています。例えば、こんな食堂です。
カフェ食堂「クレムリョフスキー」 |
Кафе-столовая «Кремлёвский»/ Kafe-Stolovaya "Kremlevskiy"
所在地:第1トヴェルスカヤ・ヤムスカヤ通り3с1
1-я Тверская-Ямская ул., 3, стр. 1/1-Ya Tverskaya-Yamskaya Ulitsa, 3с1
営業時間:8:00-23:00 休日なし
https://cafekremlevsky.ru/
場所はマヤコフスカヤ駅を出てすぐです。
入ってすぐはこんなシンプルな内装です。写真の枠外ですが、入って右手には小さなお土産の売店があります。食堂は左手へ。
奥に進むと、料理を選ぶスペースとイートインスペースに出ます。右手の、男性が立っているあたりから僕も並んでみました。
料理を選ぶレーンの上、2階にも席があります。 |
メインディッシュの方はけっこうありますね。このほか、スープや副菜もありました。
その向かいにはテイクアウトできる食品が陳列されています。よく見ると全商品「クレムリョフスキー」というロゴ入りです。板チョコ、トリュフチョコ、お茶、インスタントコーヒー、蜂蜜などなど。
またレジの奥にはバーカウンターもあり、スイーツや一部飲み物はそこで注文できます。
メニューは公式HPに掲載されています。スープ140R、メインはほとんどが200R以下。コーヒーは160R、お茶はティーポットで240R、ティーバッグをもらうタイプで60Rなどなど。レジのお姉さんに聞いてみたところ、7月にオープンしたとのこと。朝は朝食メニューもあるそうです。暇だったためか、意外に気さくに話してくれました。
しかし、名称といいブランディングといい、さらには目抜き通りにこれほど広く店を構えているのにこの低価格。気になるところです。公式HPでは、次のように紹介されています。
“連邦国家予算機関「クレムリョフスキー」はロシア連邦大統領問題庁「食品コンビナート クレムリョフスキー」を基に設立されました。コンビナートは、クレムリンに1918年からある政府職員へのビュッフェサービスを組織してきました。”
これって、空いた場所を埋めるために加えて、低価格で幅広い食事を提供することによって、戦争や制裁による物資不足を市民にあまり感じさせないようにする意図があるのでしょうかねえ。ここでの売り上げなんて、ロシア連邦の歳入としては微々たるものでしょうから、戦費に回せるほど収益があるとは考えにくいです。それよりも国民を安心させるための国内PRという要素が強いように思います。
中心街でもお手軽価格でお食事できるのは決して悪い話ではないのですが、この状況では色々と考えてしまいますね。
返信削除伝統ある政府系企業が運営されているとの事で、上からの支持で採算度外視で出店してきたのか。。。空き店舗が目立つくらいならと考えると、これでもマシな政策かもしれません。