日本から戻ってきた上司の話を聞く限り、町中でのマスク着用率は圧倒的に日本の方が高いとのこと。まあ日本はお上や社会の圧力は圧倒的につよいので、右向け右といわれればその通りにする人が多そうですよね。まあお上(権力)はロシアでもおっかないものですが。
さて、今回は書きかけだった記事の放出シリーズです。コロナ流行前の2020年2月に行ってきた正教の聖地スヴィヤシスクСвияжск。モスクワからは結構距離があります。タタルスタン共和国の首都であるカザンКазаньのちょい手前ですからねえ。
スヴィヤシスクはヴォルガ川に浮かぶ「島」(本当は半島)を指します。砂州のような道路でたどり着いた島の手前半分は高い土塁で囲われた「町」になっており(恐らく近世の町の名残?)、奥の先端部には港(カザン行きフェリーが出ている)があります。
(写真はウィキペディアより)
1551年、イワン雷帝Иван Грозныйがタタール人との戦いでカザンに進軍したとき、わずか4週間という驚異的な早さでスヴィヤシスクに要塞を建てたと言われています。その秘密はウグリチУгличで予め城塞を木材で作り、分解してヴォルガ川から流し、スヴィヤシスクで回収して建築したため。なんだか、戦国時代の秀吉の一夜城のような話です。16世紀に建てられたウスペンスキー聖堂はユネスコの世界遺産に登録されました。半島では発掘作業が進められていて、16世紀からの遺構を展示する博物館もあります。
モスクワから行く場合、カザンが拠点になります。
カザンから公共交通機関で行く場合、陸路で近郊列車やバスを使う方法(赤ルート)と、ボルガ川をフェリーで移動する方法(青ルート)の2種類があります。僕は近郊列車でカザン駅からスヴィヤシスク駅まで行き、そこからバスで終点の博物館まで向かいました。バスは近郊列車の発着時間に合わせて運航されています。
・カザン駅~スヴィヤシスク駅 近郊列車 運賃76R
往路 10:30, 12:35, 13:48, 14:27
復路 14:17, 16:44, 17:06, 18:02
・スヴィヤシスク駅~博物館・保護区域музей-заповедник バス(2019年10月25日改正)
(運賃は失念しました。すみません)
往路 12:10, 14:10, 15:45, 17:10
復路 13:30, 15:10, 16:25, 17:30
また、土日祝日はカザンから直行バスもあります。
カザン発8:40、スヴィヤシスク発14:30、運賃150Rなので、こちらも便利かもしれません。
水路だと、定期フェリーと高速船の2種類があります。
・フェリー(毎日) カザン発9:00、スヴィヤシスク発15:15
運賃(片道)127R、所要時間2~2.5時間
・高速船 (金土日)カザン発8:30 スヴィヤスク発12:00
(毎日)カザン発13:30 スヴィヤシスク発17:00
運賃(往復)700R、所要時間40分
カザンからの直通バスとフェリーについては、博物館公式HPに掲載されています。
https://www.ostrovgrad.org/contacts
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