前回は時刻表を調べたので、今回は実践編です。
夜行列車でモスクワМосква/MoskvaからカザンКазань/Kazanに出ると、10:30発のスヴィヤシスクСвияжск/Sviiazhsk行きに十分間に合います。モスクワから到着した朝のカザン駅。
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カザン駅は建物がいくつかあってかなり広い。長距離列車のプラットフォームから近郊列車のホームへ移動します。
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近郊列車のチケットは端末機で購入可。もちろんカードも利用可。
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10:30の出発まで時間があるので、朝ご飯を探しに出かけます。駅前に朝から営業している大衆食堂がありました。その名も「親切な食堂Добрая столовая」。平日は7:30、休日は8:00から。この日も多くのお客が続々と朝食を取りに来ていて、混み合っていました。
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かなり寒かったので、朝から温かなスープが食べられるのがありがたい。これで100Rくらい。味も悪くなかった。
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さて、近郊列車で出発。
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スヴィヤシスク駅は駅舎が新しく、出口にはチケットをかざして通る改札口があります。
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ミスしました!人の流れに乗って外に出たところ、博物館行きのバス乗り場はこちらではなく、駅舎の反対側にあることが判明。駅舎と線路を超える自由通路(歩道橋ですが)があるので、急ぎ足で向かいます。歩道橋の上に表示がありました。
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閑散とした路上に1台のバスありき。これに乗って博物館へ。
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終点が博物館です。右下の建物がチケット売り場なので、まずはここへ。
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半島内にある施設は生神女就寝修道院Богородице-Успенский мужской монастырь、前駆者イオアン修道院Иоанно-Предтеченский монастырь、至聖三者聖セルギイ修道院Троице-Сергиевский монастырь、スヴィヤシスク歴史博物館、考古学博物館など、かなりの数があります。チケットは施設ごとに設定されていますが、できるだけたくさん回りたい場合は共通パス660Rが便利です。ホテルやカフェ、お土産屋さんもありますが、冬だからか、ほとんどが閉まっていました。
敷地の広さは一日あれば十分に回れる程なのですが、考古学博物館は正時ごとにエクスカーションがあるそうなので、真っ先にそこへ向かいます。
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(考古学博物館の外観、博物館HPより)
ここで発見された遺構が展示されています。このフロアの床面には段差があり、一番低いところが16世紀、中位が17世紀、一番高い段が18世紀。城塞の中には戦いに臨む人々が住むだけでなく、生活を支える町が形成され、市場や職人の工房もありました。16世紀に建てられた当時は、城塞内の町の規模はノヴゴロドやプスコフ、モスクワといった当時の大都市に匹敵するほどだったとか。本当かなあ。
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一番奥には発掘されたものをクリーニングする研究室も。素敵な職場だなあ。
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生神女聖像画大聖堂(20世紀)
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こちらはトロイツカヤ教会(16世紀)
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コンスタンチンとエレーナ教会(16世紀) でもこの建物自体には18世紀の部分もあるようですね。
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赤いレンガ造りの建物は地元のアーティストの絵画を展示したミュージアムです。この日は-7℃でしたが、子供たちは元気。
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一番の見物はこちら。生神女就寝修道院のウスペンスキー聖堂とニコリスカヤ教会(16世紀)です。本当はここの内部を見学したかったのですが、5月のシーズン開始までは閉まっていました。残念ですが、また来ようと思います。
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スヴィヤシスクはスターリン時代に収容所が置かれ、多くの政治犯が強制労働を課せられた場所だったとのこと。当時の人々の生活を再現した博物館もあります。島内にはこんな記念碑がありました。鉄格子から外を覗く人。
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余談ですが、この島はお猫様が多かった。観光客を怖がらず、たくさんのネコが傍に寄ってきました。人慣れしてますね。
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来た時と同じバスで駅へ。歩道橋を渡って駅舎に入り、チケットを購入。こちらもカード払い可でした。
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この後、再び夜行列車でカザンからモスクワへ。駆け足の旅となりました。思い返せば、この頃はまだコロナ禍は到来せず、平和だったなあ。
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