来週の日曜日はパスハ(復活祭пасха)です。「キリストの復活を真実であると信じること」はキリスト教信仰の根幹ですから、復活祭は年間の祭の中で最大のものなわけです。それゆえ、モスクワの町の各所で、特にちょっとした広場には卵をかたどったオブジェが設置されたり、小さな売店が設置されたりしています。ちょうどこれと平行して、町中の林や道端の清掃、花壇への花の植え付け、お得意の各所ペンキ塗りが進められています。
これはプーシキン広場の様子。卵形のオブジェが見えるでしょうか。
奥ではステージが設置され、ライブをやってました。ちなみにメインヴォーカルの方はチェロをギターのように弾きながら歌っていました。
これもプーシキン広場の通りを挟んだ反対側の公園の卵です。
ところで、今日は復活祭まで一週間プラス一日前。つまり、明日から大斎のクライマックスにあたる最後の一週間「受難週間」が始まります。キリストは死を予感しながらもイェルサレムに弟子と共に日曜日に入城します。四日後の木曜日に「最後の晩餐」を行い、金曜日に磔となり、日曜日に復活するわけです。
そういうストーリーになぞらえると、明日はイェルサレム入城の日。キリストらが入城するときに市民はシュロ(?)か何かの枝を手に持って歓迎したそうです。それを擬似的に体験するために、ロシアの場合はネコヤナギвервьをもってこの入城の日曜日に教会に行くそうです。最寄りのメトロの入り口でネコヤナギ(他にもチューリップなど)を売っていたおばちゃんからそういう話を聞き、興味がわいたので僕も購入してみました。一番小さな束で50Rでした。
これはプーシキン広場の様子。卵形のオブジェが見えるでしょうか。
奥ではステージが設置され、ライブをやってました。ちなみにメインヴォーカルの方はチェロをギターのように弾きながら歌っていました。
これもプーシキン広場の通りを挟んだ反対側の公園の卵です。
こちらは木に装飾。
復活祭を盛大に祝うために(いや、本当は、受難・磔までの時間を共感しながら過ごすために)、その前の40日程度、食事で肉や魚(一部例外あり)等を控えます。これが大斎(ポスト)の時期です。レストランでもそういう敬虔な信徒さん向けのメニューが出ています。こちらはキノコ入りそばがゆ。
そういうストーリーになぞらえると、明日はイェルサレム入城の日。キリストらが入城するときに市民はシュロ(?)か何かの枝を手に持って歓迎したそうです。それを擬似的に体験するために、ロシアの場合はネコヤナギвервьをもってこの入城の日曜日に教会に行くそうです。最寄りのメトロの入り口でネコヤナギ(他にもチューリップなど)を売っていたおばちゃんからそういう話を聞き、興味がわいたので僕も購入してみました。一番小さな束で50Rでした。
まごうことなきネコヤナギです。「教会で祝福(かな?)受けてから花瓶に入れて飾るのよ!」みたいなことを言われました。
こうしてあと一週間で盛り上がるのでしょうが、しかし正教徒以外の人たちはどう思っているのだろう・・・。
写真追加:パスハ用のケーキ(クリチ。普通はもうちょっと大きい) を買ってみました。中は無地のケーキでした。 |
まあこういう祭はキリスト教以前の農事暦(春を迎える喜びの祭)とも結びついているから、論理的には正教徒だけが祝うものでもないのですが、しかし現在の祭は教会で祝福を受けるとか、正教としっかり結びついてしまっているので、ムスリム、ユダヤ人、それからモスクワには仏教徒もいますし、おおっぴらに盛り上がっていいものかどうか。ちなみにカトリックやプロテスタントとも通常は復活祭の日にちが異なります。つまりロシアのパスハとそれに結びつく一連の行事はまさに正教徒向けなんですよね。(2016.4.23)
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