先日、ペンザ州に出張する機会がありました。
そこから西に98km、タンボフ方面に行くと、詩人ミハイル・レールモントフの領地があります。国立の保護区域になっていて、ミュージアムは毎日営業しています。モスクワに戻る前に1日あったので、せっかくなのでここまで遠出してみようと思い立ちました。
いつものように、事前にヤンデックス地図や時刻表を確認したところ、行きはペンザ・バスターミナルを12:30に出るバスがあることが分かりました。復路はいい時間帯のマルシルートカが2便あり。これなら単純に往復すれば問題ないと、この時は考えていたのでした。
ペンザ・バスターミナル。手前は市場になっています。
切符売り場。現金支払いのみの窓口もあるのでご注意を。
ペンザ発のバス時刻表。
早めにバスターミナルに行ってチケットを買おうとしたところ、今日は12:10発だと言われました。日によって変動があるようですが、事前調べと違っていることが判明したあたりですでにうっすら不穏な雰囲気が漂い始めます。帰りのチケットも同時に買えないか聞いたのですが、ここでは売っていない、その場で乗車時に買うしかないとのこと。それ自体は普通のことなので、これ以上は気に留めず、行きのバスに乗りました。
ペンザ市内ではモバイルインターネットが壊滅的でしたが、市外に出るとつながりました。
バス内に付近で下車するというおばさまがいたので、博物館に近いバス停を教えてもらいました。下の写真右側の停留所に停まります。
横断歩道の標識の向こうに左折できる道路があり、その奥にレールモントフの領地が広がっています。
領地の手前にはツーリストセンターがあり、ここでチケットを購入したりガイドツアーを申し込んだりできます。
事前調べでは帰りのマルシルートカが2便はあるはずでした。しかし、行きのバス内で停留所を教えてくれたおばさまや、博物館の切符売り場の人たち曰く、帰りのバスはもうないとのこと。行きのバスのチケットを買ったターミナルでは「ない」とは言われていなかったので、まさか存在しないとは。ショックで血の気が引きました。
博物館では、タンボフーペンザのバスが19:00に通ること、路上で適当な通りがかりのバスがあれば話をつけてみること、観光客がたくさんいるからそのバスに乗せてもらえないか交渉することといったアドバイスをもらいました。しかし、観光バスは声をかけたドライバーはペンザ行きではなく、ほかは不在だったり、観光バスではなかったりして、このやり方は失敗でした。19:00は遅すぎて帰りの列車に間に合いませんし、真っ暗で寒い中、路上で4時間も待ち続けなければなりません。
タクシーを確認したら、30分待ちですが配車可能だったので最終手段とし、一応マルシルートカの時間までバス停で待って、来ないことを確認してから呼びました。幸いにも10分ほどで来てくれて、2000Rちょっとで済みましたが、ドライバーからは「普通は4000~5000Rするから、なぜヤンデックスGoがこの値段を示したのか分からないけど、誰もこのオーダーじゃ受けないよ」と言われました。彼はほかの客を降ろしたところだったので、流れでついでに拾ってくれたとのこと。しかも、15:00~16:00台はまだトラックや自動車などの車通りがありましたが、夕飯時になったら車の台数は減りそうなので、間に合ってよかった!
以前訪問したフェラポントフ修道院のように、復路の時刻表がネットで調べても出てこず、現地で判明したということはかつて何度もありましたが、事前調べのバスがまったくないというのは初です。バス自体やドライバーが確保できないのだろうか?そんなわけで、レールモントフの領地は、ツアーに参加するかマイカーにするか、または現地のホテルに宿泊しないと行けない場所になっていました。
ミュージアム自体は、詩人の幼年時代に触れることができるほか、美しい自然の中にあるので散策するにも良い場所でした。結婚式の写真撮影も行われるとのこと。
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