2019年10月2日水曜日

シェレメチェヴォ空港(モスクワ)地下のターミナル間移動列車

 モスクワ随一の大規模空港、シェレメチェヴォ空港Аэропорт Шереметьево/Aeroport Sheremetevo。大変に広いのですが、離れたターミナル間を直通列車が結ぶようになりました。やっと行く機会があったので、ご紹介します。

 シェレメチェヴォ空港は、東西に滑走路が敷設され、その南北にターミナルが分かれています。北側のターミナル(かつてのシェレメチェヴォ1)はA~C、南側のターミナル(かつてのシェレメチェヴォ2)はD~F。日本とのフライトはターミナルDに発着します。ほかにも、2018年のワールドカップ開幕に合わせてオープンしたターミナルBはアエロフロート・ロシア航空の国内線を中心にたくさんのフライトが就航しています。Cは現在工事中。

 とても面積の広いこの空港、北側と南側で4km離れているのですが、かつては国内線用の北側と国際線用の南側とはバスやマルシルートカで結ばれていて、移動が結構面倒だったのでした。金銭交渉をしてタクシーに乗るのが面倒だった記憶があります。ですが、現在はこの間が地下鉄のような列車で直通で結ばれています!

(シェレメチェヴォ空港公式サイトより引用)

 日本から到着したフライトからすぐに国内線に乗り継ぐ場合に使えます。今回はこの連絡線を紹介します!

 ターミナルDで、手荷物受取所を通過して待合スペースに出た後、エレベーターで3階(出発フロアですがそこに向かって)に上がります。


 この3階にE、Fなど南側の別ターミナルへの移動通路があります。アエロエクスプレスАэроэкспресс/Aeroekspress、そして今回のターゲットであるターミナルB、Cへ向かう通路も同じです。3階に上がってエレベーターを出てターミナルDのカウンターが正面に並ぶ中、表示を見ながら右手の方に進みましょう。


 途中、動く歩道もあります。とにかく直進。そして標識を見たら階下へ。


 エスカレーターで降ります。


 降りると、プラットフォームに出ます。1つのプラットフォームの両サイドに線路があり、5分に1本のペースで交互に乗り入れます。南側ターミナルの駅名はシェレメチェヴォ2、北側ターミナルの方はシェレメチェヴォ1と表示されています。この名称は懐かしい。2つの駅間は5分ほどで、到着すると乗客を降ろし、新しい乗客を乗せて、すぐに出発します。乗車は無料です。


 2両または3両編成の無人列車です。席は車両の前方と後方にベンチがあるのみです。わりと揺れます。


 到着するのは地下1階です。エスカレーターで上に行きます。1階がターミナルBの到着階で、ここには両替所やタクシーデスク、カフェなどが並んでいます。


 ターミナルBのチェックインカウンターのフロアはこうなっています。エスカレーターを登ると正面に発着情報のスクリーンがあり、右手がカフェやレストラン、左手がチェックインカウンター、その突き当りに保安検査場があります。かなり広いです。昔のオンボロターミナルとは全く異なります。隔世の感あり。


 空港の公式サイトでは、D→Bのフライト乗り継ぎに必要な所要時間を最短で1時間半としているようです。実際に歩いてみたところ、Dの到着フロアに出てきてからBの出発フロアに到着するまで、20分強かかりました。どうしても広いために歩く時間がかかってしまうのですが、相当に快適に移動できるかと思います。

 来年からJALもシェレメチェヴォ空港に移動するそうです。乗り継ぎが楽になったので、そのまま国内線に乗り継いでロシア各地へ行こう!

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